今年もゴールデンウィークの連戦がスタート。チームによっては前後に天皇杯の府県予選もあるため、層の厚さとタフさが過密日程を乗り切る必須要件となる。
ともに2勝1敗の阪南大と同志社大が激突。序盤から同志社大が勢いある前進で阪南大のゴールへと迫るが、先手を取ったのは阪南大だった。10分、FW山崎遥人(3年/筑陽学園高)のパスに抜け出したMF山田晃市(4年/四国学院大学香川西高)が突破を図ったところを同志社大DFがブロックに行こうとするもボールに引っ掛かり転倒。こぼれたボールをMF山田がすかさず逆サイドへ展開すると、フリーのMF岡慶太(1年/作陽学園高)が決め切り、ラッキーな形で先制する。同志社大もMF中山織斗(4年/國學院大學久我山高)のドリブル突破からチャンスにつなげ、徐々にリズムを取り戻すと、30分、ロングフィードをDFの間で受けたFW野頼駿介(4年/桐光学園高)が左のFW山田一颯(2年/桜宮高)にパス。FW山田のシュートはDFにブロックされるが、こぼれ球をMF桐原惺琉(2年/京都橘高)がミドルシュートで狙う。阪南大GK須田遥斗(4年/大阪桐蔭高)が一度ははじくが、その跳ね返りをFW山田が押し込み、同点とする。
後半はいきなり試合が動く。同志社大は46分、右サイドのDF渡邉良(4年/草津東高)のロングスローをFW山田が落とすとMF桐原が駆け上がって受け、そのまま右サイドを駆け上がりマイナスのパス。FW野頼がスルーし、MF中山がネットを揺らして勝ち越しとする。続いて51分、MF中山が左サイドから中へ入るドリブルで侵入すると、最後はMF西川桂太(3年/京都橘高)が仕留めて追加点。さらに72分には阪南大の縦パスをMF小野理竜(4年/青森山田高)が奪うと、MF中山、FW野頼とつなぎ、最後はMF桐原が寄せてくるDFの間を通す技ありゴールでリードを広げる。阪南大も84分、ロングフィードにMF山内湊人(1年/大分トリニータU-18)が追いつき、GKの防いだボールを押し込むが、オフサイドの判定となる。同志社大は87分にDF鈴木琉世(3年/北海道コンサドーレ札幌U-18)のアーリークロスをFW永井望夢(1年/東邦高)が鮮やかボレーで叩き込み、勝負を決めた。

手堅い展開になったのは関西学院大vs大阪学院大の一戦だ。ここまで負けなしの大院大が良い出足で中盤のボールを奪取し、相手ゴールへ迫る場面を作ると、7分、MF鈴木聡太(3年/セレッソ大阪U-18)がフェイントを入れてGKの上を狙うシュートを放つが、ここは関学大GK藤﨑蒼葉(3年/藤枝東高)が好セーブではじく。17分にもFW家邉凛太朗(1年/金沢学院大学附属高)がルーズボールを収めて、相手を背負いながらも強引にシュートに行くが、クロスバーに阻まれる。関学大も31分、左サイドをMF古川大地(3年/熊本県立大津高)がドリブルで崩し、MF先田颯成(3年/サガン鳥栖U-18)へ。MF先田のパスを受けたFW馬場悠平(3年/神戸弘陵学園高)が放ったシュートはポストを直撃し、ゴールとはならない。
関学大は後半、ラインを上げてコンパクトな陣形からスピーディにつないで相手を押し込んでいく。それが実ったのは77分、左からMF古川が挙げたクロスにファーサイドのFW山本吟侍(3年/高川学園高)がヘッドで合わせて、ついに均衡を破る。直後の79分には、プレスをかけて奪ったFW馬場が、GKをかわして追加点のチャンスを迎えるが、ここは大院大DF清水俊(3年/大阪学院大学高)の好カバーに防がれる。大院大もビハインドを覆すべく猛攻を仕掛けるが、関学大はDF稲川暖大(4年/名古屋グランパスU-18)とDF今西一志(4年/阪南大学高)のCBを中心に粘り強く守り切り、今季初のクリーンシートで2連勝となった。

26日に天皇杯予選を戦っている京都産業大は、連戦も考慮してスタメンにフレッシュな顔ぶれも並べる陣容で、大阪商業大を迎える。序盤から京産大がリズムをつかみ、優勢に攻撃を仕掛けていくが、なかなか大商大の粘り強い守備を打ち破ることができない。対する大商大もワントップのFW三好紘空(1年/松山学院高)が最前線でおさめて、チャンスを作り出そうと奮闘するが、京産大の速い戻りにシュートまで持ち込めない。このまま前半が終了するかと思われた43分、右サイドからMF皿良立輝(3年/セレッソ大阪U-18)がドリブルでエリア内へ侵入し、ラストパス。ワンタッチでFW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が合わせて、京産大がゴールをこじ開けて前半を折り返す。
反撃のチャンスを作り出したい大商大だが、59分にボールを追って抜け出そうとしたFW高川諒希(2年/カターレ富山U-18)をDF森輝記(4年/徳島商業高)が倒してしまい、レッドカードで退場となってしまう。京産大は数的優位を生かしてさらに攻撃の圧力を高めると、64分、DF小野成夢(4年/愛媛FCU-18)のロングフィードを受けたMF皿良が相手を欺くパス。後ろから駆け上がってきたMF滝口晴斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)がニアを打ち抜き、追加点を決める。74分にはMF皿良がDFの裏へふわりと出したボールを、MF大倉慎平(2年/ガンバ大阪ユース)が巧みなトラップで相手をかわして右隅へ決めて3点目。京産大は攻撃の手を緩めることなく攻め入ると88分、MF滝口のアーリークロスを逆サイドでMF福永裕也(3年/京都橘高)が頭で合わせてリードを広げ、90+1分にもMF末谷誓梧(4年/セレッソ大阪U-18)の左からのボールをMF福永が流し込み突き放した。
ここまでリーグ戦で勝利のない立命館大が、積極的な姿勢で試合を進める。長短のパスを使い分けて関西大を押し込むと、11分、MF安達晃大(4年/ガンバ大阪ユース)の左CKをDF大川翔(4年/神村学園高等部)がヘッドで合わせる。関西大GK平野稜太(1年/大分トリニータU-18)がはじくも、こぼれ球をFW野見明輝(3年/広島国際学院高)が押し込み、立命大が先取点を奪う。関西大は、パスをつなぎながらも好機を探るが、決定機につながらない。
関西大は後半立ち上がりから宮川大輝(3年/ガンバ大阪ユース)、和田健士朗(4年/セレッソ大阪U-18)に自在なパスで試合を組み立てていくと、61分、エリア内でMF真田蓮司(4年/東山高)が倒されてPKを獲得。これを真田自らがど真ん中に蹴りこみ、同点に追いつく。76分にはMF真田の直接FKがこぼれた混戦をMF古河幹太(2年/ガンバ大阪ユース)が反応しネットを揺らして、関西大が逆転に成功する。このまま逃げ切りたい関西大だったが、90+4分、MF吉田遥海(3年/京都サンガF.C.U-18)の左CKには、GK近藤陸翔(3年/ファジアーノ岡山U-18)も上がって執念を見せる立命大は、GKがはじいたこぼれ球をMF北村一真(4年/国見高)が突き刺し、直後にタイムアップ。ラストプレーで同点に追いついた立命大が貴重な勝ち点1をもぎ取った。

桃山学院大vsびわこ成蹊スポーツ大は、前半リズムよくボールを回して試合を優勢に進めていくびわこ大に、桃山大もブロックを作り対応。奪ってからの速い展開でチャンスを作り出す互角の展開に。しかし、40分、MF西垣虹太(4年/京都橘高)がMF吉兼伶真(3年/帝京大学可児高)とのワンツーでエリア内へ侵入しようとしたところを倒されて、びわこ大がPKを得ると、MF西垣がコースへしっかりと決めて先手を取る。
今季リーグ戦でまだ勝ち点をとれていない桃山大は、49分、MF田村郁颯(3年/米子北高)のCKをFW松本龍利(1年/大阪産業大学附属高)が頭ですらして、最後はDF井上秀悟(4年/ガンバ大阪ユース)が右足で叩き込み、同点とする。さらに55分、中央のMF野口響稀(4年/ガンバ大阪ユース)が左に展開し、MF田村郁颯が逆サイドへ送ったクロスにFW松本が走りこみヘディング弾で逆転。だが、びわこ大も61分、ペナルティエリアの外、ゴール正面で得た直接FKをDF高橋昂平(3年/ベガルタ仙台ユース)が巧みにゴールへ決めて、再び同点とする。その後は互いに譲らぬ展開となり、勝ち点1を分け合う結果となった。

大阪体育大のパワフルな前進に、なかなか甲南大は思うような組み立てができず、苦戦。大体大がロングスローやセットプレーから甲南大ゴールへ迫る場面を多く作るも、甲南大も全員が身体を張って守る。18分、そのセットプレーから大体大が得点を奪う。MF下川翔世(4年/東福岡高)の直接FKを甲南大GK足立優(4年/ガンバ大阪ユース)が防ぐが、こぼれ球をMF倉田大雅(4年/米子北高)がつないで、最後はDF池戸柊宇(3年/京都橘高)が押し込み先制点を得る。
前半をシュート1本と消化不良に終わった甲南大は、後半は問題をしっかりと整理して攻撃のリズムを取り戻して決定機につなげていく。すると73分、直前に投入されたMF福島京次(1年/熊本県大津高)の右CKをFW濱田蒼太(4年/サンフレッチェF.Cユース)がヘッドでニアに落として同点弾を奪う。だが、拮抗した展開が続いた89分、GK野村寛礼(3年/藤枝明誠高)のロングキックが甲南大DFの裏にこぼれたところにFW臼田成那(3年/ノースアジア大明桜高)が追いつき、DFの逆を取って左にパスを送ると、MF下川が打ち抜き勝ち越し。甲南大の反撃を封じ切り、大体大が開幕戦以来の2勝目を挙げた。
《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ第4節》
▽2025/04/29 11:30 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
阪南大 1-5(1-1) 同志社大
得点:’10 阪南大/岡慶太(山田晃市)、’30 同志社大/山田一颯(桐原惺琉)、’46 同志社大/中山織斗(桐原惺琉)、’51 同志社大/西川桂太(中山織斗)、’72 同志社大/桐原惺琉(西川桂太)、’87 同志社大/永井望夢(鈴木琉世)
▽2025/04/29 14:00 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
関西学院大 1-0(0-0) 大阪学院大
得点:’77 関学大/山本吟侍(古川大地)
▽2025/04/29 11:30 Kick off – J-GREEN堺(メインフィールド)
京都産業大 5-0(1-0) 大阪商業大
得点:’43 京産大/妹尾颯斗(皿良立輝)、’64 京産大/滝口晴斗(皿良立輝)、’74 京産大/大倉慎平(皿良立輝)、’88 京産大/福永裕也(滝口晴斗)、’90+1 京産大/福永裕也(末谷誓梧)
▽2025/04/29 14:00 Kick off – J-GREEN堺(メインフィールド)
甲南大 1-2(0-1) 大阪体育大
得点:’18 大体大/池戸柊宇(倉田大雅)、’73 甲南大/濱田蒼太(福島京次)、’89 大体大/下川翔世(臼田成那)
▽2025/04/29 11:30 Kick off – たけびしスタジアム京都
関西大 2-2(0-1) 立命館大
得点:’11 立命大/野見明輝、’61 関西大/真田蓮司(PK)、’76 関西大/古河幹太、’90+4 立命大/北村一真
▽2025/04/29 14:00 Kick off – たけびしスタジアム京都
桃山学院大 2-2(0-1) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’40 びわこ大/西垣虹太(PK)、’49 桃山大/井上秀悟(松本龍利、田村郁颯)、’55 桃山大/松本龍利(田村郁颯、野口響稀)、’61 びわこ大/高橋昂平(FKを直接)
