Pickup Player 京都産業大・福永裕也(3年/京都橘高)人生を変える気持ちで臨んだデンソーカップで、つかんだU-21代表入り。プレーの幅を広げてさらなる成長を誓う

3月23日から30日にかけて実施されたU-21日本代表の韓国遠征に京都産業大学サッカー部に所属する福永裕也(3年/京都橘高)がメンバー入りを果たした。27日のU-21アメリカ代表戦では63分から出場し、2戦目となった29日のU-21韓国代表戦にはスタメンで起用されると右ウイングとしてチームに大きく貢献し、力を見せつけた。

ワンタッチでボールをさばく

3月中旬に代表招集の連絡を受けた福永。「半年前だったらベンチとかもあったので、想像もできないくらいトントン拍子できちゃってる。でも下に落ちた時でも仲間がいてくれたので、そこはみんなに感謝したいなと思ってます」と代表入りの嬉しさと仲間への感謝を口にした。1年次からAチームの試合で出場機会を得てきた福永は、2年次では15試合1ゴール3アシストの活躍を見せた。大学で着実に成長を遂げており、本人も「京産大の練習の強度が高く、スプリントの回数も伸びたので、スコアに繋がったかなと思う。特に強弱をつけてプレーできるようになった」と自身のレベルアップを実感していた。

セットプレーでも活躍した

京産大・吉川拓也監督も「半年前の彼の立ち位置からすると、びっくりするような招集」と驚きを見せながらも、「京産大サッカー部としても在学中に代表入りする選手は初なので、京産大のプライドを持って戦ってきて欲しい」と激励の言葉を福永に伝えたと話す。

今回の代表活動には大学生が8人選出されており、2月に行われたデンソーカップで大きな輝きを見せた選手が集結した。関西選抜として出場した福永もそのひとり。「人生を変える気持ちでデンソーカップに臨んだ」という福永の言葉どおり、限られた出場時間の中で魅せたプレーで代表入りへ繋げた。「自分よりも信頼されてる選手が優先して使われてて、でも反骨心みたいなのはあったのでそれがすごい良かったのかなと思います」とデンソーカップでの手応えを噛み締めた。

ギアを上げる

中東情勢の影響などから海外組の招集が見送られたとはいえ、1月にアジア制覇を成し遂げたU-23日本代表経験者が半数いる状況。Jリーグの第一線で活躍する選手も17名とレベルの高いメンバーとなった。福永はそのような環境で「大学サッカーとは全然違う。質の部分も自分たちでスイッチを入れて0から1に持っていって、1を100にするような選手が多く、全員主体性を持っていたので、そこはまだ京産大には足りてないかなと思います」とチーム練習からJリーガーとの差を痛感。しかし、途中出場したU-21アメリカ代表戦では「ボールを持ったときの1対1の場面は通用するなという実感があった」と大きな手応えを感じていた。U-21日本代表を指揮する大岩剛監督から求められていた「1対1の部分でチームを勢い付けてほしい」という要求にもしっかりと応えて、続くU-21韓国代表戦ではスタメンを勝ち取った。

前線でボールを受ける

京産大では左ウイングやシャドーでプレーするが、代表チームでは4-3-3の右ウイングでプレー。「左の方がやりやすさはありますが、中学から色んなポジションをやっていたので、やりづらさはなかった」と胸を張った福永は、言葉どおり自らの持ち味を存分に発揮し、サイドからのチャンスメイクに奮闘した。だが結果は2連敗。「フィジカルやアジリティは日本の選手より1個も2個もレベルが高かった」と振り返り、「やっぱり負けてはダメだった2戦だと思います。オリンピックを目指している中で収穫もあったけど、悔いが残る活動にもなった」と代表選手として悔しさを滲ませた。

しかし「オフ・ザ・ボールの動きや人生初の4-3-3をやったことで、自分の中の新しい発見があったのでプレーの幅が広がった」と敗戦の中からも個人の収穫を掴み、今後の代表選出へも意欲を見せる。「大学のリーグでどれだけ結果を残せるかを見られてると思うし、数字を残さないと生き残れない。まずは京産大でしっかり結果を残すというのは意識して取り組んでいきたい」と関西学生リーグでの躍動を誓った。

キープ力を活かしてボールを保持する
谷口健太

京産大体育会本部編集局(京産大アスレチック)を経てフリーカメラマンとして活動。
関西の大学を中心に撮影しています。

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