’26 関西学生リーグ第5節/同志社大が2戦連続の大量点で首位奪取。京産大もしぶとく勝ち切り、首位を追走。立命大、桃山大がリーグ初勝利。

3連戦の2試合目、各チーム疲労もたまっている中、メンバーをローテーションしながら臨むチーム、主力に力を託すチーム、様々なマネジメントでタフなスケジュールを攻略していく。

互いにまだ今季リーグでは勝利がなく、ここで勝ち点3を取りたいと意気込む桃山学院大vs大阪商業大。桃山大は3トップが自在に動いて相手守備陣の攻略を狙うが、大商大も粘り強い対応でピンチを防いでいくと、14分には右サイドからのマイナスのクロスにFW豊島蓮(4年/米子北高)がダイレクトボレーで狙うも枠の外。桃山大は20分、FW松本龍利(1年/大阪産業大学附属高)がDFをかわして放った強烈なシュートは、大商大GK加藤翔正(2年/広島国際学院高)がセーブ。こぼれ球を拾ったMF小濱良英(2年/宮崎日本大学高)のシュートも、再びGK加藤に阻まれる。だが、飲水タイムが明けた25分、MF蘓鉄航生(4年/ヴィッセル神戸U-18)のスルーパスに抜け出したFW松本がヒールでマイナスのパス。中へ入ってきたMF田村遊吏(3年/履正社高)が仕留めて桃山大が先制する。45+2分にもMF田村遊吏が右サイドを駆け上がり、ゴール前へとクロスを供給。FW廣重壮真(2年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が逆サイドへ送ったボールにDFの背後からうまく入り込んだFW松本がヘッドで合わせて桃山大が2点をリードとして前半を折り返す。
48分にはMF原田幹太(4年/レノファ山口U-18)の直接FKにDF國岡俊哉(2年/興國高)がヘッドで合わせ、最後はDF井上秀悟(4年/ガンバ大阪ユース)が押し込んで、桃山大がリードを広げ、反撃に出たい大商大の出鼻をくじく。大商大も52分、FW有田颯真(1年/作陽学園高)が逆サイドに大きく出したボールをFW地道碧(2年/興國高)が合わせて1点を返すが、ゴール前でシュートまでもっていく場面をなかなか作ることができず、得点を重ねることができない。最少失点に抑えた桃山大が、ようやくの白星を手にした。

三木での開催となった”吹田ダービー”は、序盤、関西大がボールを保持して優勢に試合を進めていく。だが、14分、関西大のミスから大阪学院大がボールを奪うと、MF鈴木聡太(3年/セレッソ大阪U-18)が大きく右へ展開したボールを、FW肥後潤(4年/浜松開誠館高)が持ち込み強烈なシュートを打つが、ここは関西大GK平野稜太(1年/大分トリニータU-18)がビッグセーブで得点を許さない。その直後にもMF鳥井禅音(3年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が鋭いキックを放つが、再びGK平野が立ちはだかる。ピンチをしのいだ関西大は、19分、巧みなパスワークからMF古河幹太(2年/ガンバ大阪ユース)、MF兎澤玲大(3年/京都サンガF.C.U-18)とつなぐと、MF兎澤が左足で鮮やかなミドルを叩き込み先制に成功する。36分には、右サイドのDF藤谷温大(2年/柏レイソルU-18)のクロスをMF兎澤がヘッドですらしたボールにMF黒沢偲道(2年/柏レイソルU-18)が飛び込み、追加点。
後半は、大院大がリズミカルなパス回しで関西大陣内へと迫ると72分、中央のMF川口遼己(2年/青森山田高)のスルーパスに右サイドのMF髙橋七皆(1年/大分トリニータU-18)が豪快に右足を振り抜いて1点を返す。しかし、82分、MF兎澤のパスを受けたFW今西佑(3年/関西大学第一高)が反転して鋭いシュートでゴールを陥れ、再び2点差とする。その後の大院大の反撃を封じた関西大が吹田ダービーの勝者となった。

見事な逆転劇を見せたのはびわこ成蹊スポーツ大だ。前半は拮抗した展開となり、両者セットプレーからチャンスの創出を狙うも、得点を奪えない。後半は、まず甲南大が試合を動かす。65分、MF伊藤小次郎(3年/V・ファーレン長崎U-18)が左から中央へ送ったパスを受けたMF諏訪晃大(4年/桐生第一高)が反転しながらFW濱田蒼太(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)にスイッチ。濱田がえぐって角度のないところからニアを破り、得点を奪う。69分にもMF諏訪のマイナスのクロスにDF赤熊大和(4年/就実高)が思い切ったミドルでゴールを強襲するが、びわこ大GK湯浅礼生(4年/徳島ヴォルティスユース)の好セーブの前に追加点とはならない。びわこ大もMF吉兼伶真(3年/帝京大学可児高)を投入して中盤を厚くし、中盤の主導権を奪い返すと、MF中馬颯太(4年/熊本県立大津高)がドリブルで粘って中央に入れたボールを、MF吉兼が左サイドへ。これをMF矢越俊哉(4年/松本国際高)が絶妙のコントロールでネットを揺らし、同点に追いつく。攻撃の勢いを増したびわこ大は、89分には右サイドからMF中馬が入れたクロスにDF桒山鉄人(3年/愛知工業大学名電高)が合わせて逆転に成功。昇格後、負けなしの2勝3分けと今季リーグの台風の目となりつつある。

好調の同志社大が、この日もストロングポイントを如何なく発揮し、関西学院大を退けた。序盤は関学大にボール保持を許してチャンスを作られるが、17分、相手DFの処理ミスを奪ったMF桐原惺琉(2年/京都橘高)が一人でドリブルで持ち込んで相手をかわし、そのままシュート。個人技を生かして、先制点を獲得する。続けざまに18分、FW野頼駿介(4年/桐光学園高)が右サイドをドリブルで仕掛けると、DFに寄せられながらも中央へパス。FW山田一颯(2年/桜宮高)が仕留め切り、関学大に立て直す時間を与えず追加点。さらに31分には中盤で奪ったボールをMF武井遼太朗(1年/ガンバ大阪ユース)がふわりと裏へ送ると、MF中山織斗(4年/國學院大學久我山高)がGKの動きをよく見て流し込み、リードを広げる。
関学大・早崎義晃監督は「みんなに声をかけて、しっかりリスク管理しつつ、高い位置でボール奪いに行こう」とDF横山志道(4年/ヴィッセル神戸U-18)を、「古川大地(3年/熊本県立大津高)と協力して左サイドを仕掛けてほしい」とMF石橋郁弥(3年/名古屋グランパスU-18)を送り出して、攻守のテコ入れを図る。しかし57分、カウンターから同志社大FW山田が独走。一度はDFにブロックされながらも執念でシュートを叩き込み、この日2点目をマーク。関学大も63分にMF内田康介(3年/名古屋グランパスU-18)の左CKにFW馬場悠平(3年/神戸弘陵学園高)が頭で合わせて1点を返すと、MF古川の突破から好機を作るが、同志社大の守備を崩し切ることができず、試合終了。
「今季は前半が良くなく、後半になって立て直すというのが続いていて、選手もそこは理解している。自分たちの内容に目を向けて、どんだけ改善できるかが問われる。一人ひとりがもうひとつ発奮して、しっかりやってほしい」と早崎監督は連戦を戦う選手たちに奮起を促した。2戦連続の大勝となった同志社大・望月慎之監督は「どうボールに関わりたいのかだけは明確にして、それを自分たちで形を作っていこうと、ここ数年やってるんですけど、それがだいぶ浸透してきたのかな。積み上げっていうところができたのかな」と攻撃面の手ごたえを口にし、「この連戦は想像以上にいい流れで来ている。調子に乗れるときは乗って、ただやることは厳しくやろうと。自分たちを過大評価とか過少評価するんじゃなく、等身大の自分たちがどれぐらいなのかをしっかりと見極めてやっていこう」と引き締めなおして、次戦へ臨む。

得点を決めて吠える山田

一進一退の展開を打ち破ったのは、ここまでリーグ戦未勝利の立命館大。14分、DFのフィードボールに抜け出したFW野見明輝(3年/広島国際学院高)が中央にクロスを入れると、走りこんだFW山﨑遥稀(2年/サガン鳥栖U-18)がフリーでゴールを陥れ、先取点とする。阪南大も25分、DF川端元(4年/履正社高)のパスにMF山田晃市(4年/四国学院大学香川西高)が抜け出すと、個人技で相手をかわしてシュートを放つが、ポスト直撃で得点ならず。立命大がリードして、ハーフタイムを迎える。
後半、立命大は右サイドの良知英祥(3年/藤枝東高)が積極的にドリブルで仕掛けて追加点を狙うが、阪南大も集中して防ぐと、MF平山大河(1年/セレッソ大阪U-18)が組み立ててチャンスにつなげる。77分にはCKから波状攻撃をかけると、MF山崎遥人(3年/筑陽学園高)が鋭く狙うが、ボールはバーの上に。立命大は3-4-3にフォーメーションで守り切り、うれしい初白星となった。
立命大・池上礼一監督も「京産戦以外は、先制点を取ったのに逆転されてたので、ハーフタイムから後半にかけてのマネジメント、戦い方の矢印を揃えるところを期間が短い中で、選手と一緒に確認してきた。やっと結果繋がった」と安堵の表情を見せ、「連戦なので、本当に次の試合が大事になってくる。勢いっていうところは止めずに戦い抜いて、いきたい」と次戦への意気込みを見せた。

ようやくつかんだ白星に、笑顔を見せる

京都産業大と大阪体育大の一戦は、ともに堅い守備を見せる展開。京産大は14分、左サイドで得た直接FKを、MF皿良立輝(3年/セレッソ大阪U-18)が鋭い弾道でゴール前へ入れると、FW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が頭で合わせて先制する。大体大は力強いサッカーで京産大を押し込んでいくが、GK岩瀬颯(1年/興國高)が冷静な判断でゴールを守り、失点を防ぐ。後半に入ると、大体大はさらに攻撃の圧力を増してくるが、京産大守備陣の集中した守備を崩すことはできず、そのままタイムアップ。京産大が首位を追走する勝ち点3を得た。

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ第4節》
▽2026/05/02 11:30 Kick off – 万博記念競技場
関西学院大 1-4(0-3) 同志社大
得点:’17 同志社大/桐原惺琉、’18 同志社大/山田一颯(野頼駿介)、’31 同志社大/中山織斗(武井遼太朗)、’57 同志社大/山田一颯、’63 関学大/馬場悠平(内田康介)

▽2026/05/02 14:00 Kick off – 万博記念競技場
阪南大 0-1(0-1) 立命館大
得点:’14 立命大/山崎遥稀(野見明輝)

▽2026/05/02 11:30 Kick off – J-GREEN堺(メインフィールド)
甲南大 1-2(0-0) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’65 甲南大/濱田蒼太(諏訪晃大)、’87 びわこ大/矢越俊哉(吉兼伶真)、’89 びわこ大/桒山鉄人(中馬颯太)

▽2026/05/02 14:00 Kick off – J-GREEN堺(メインフィールド)
京都産業大 1-0(1-0) 大阪体育大
得点:’21 京産大/妹尾颯斗(皿良立輝)

▽2026/05/02 11:30 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
桃山学院大 3-1(2-0) 大阪商業大
得点:’25 桃山大/田村遊吏(松本龍利、蘓鉄航生)、’45+2 桃山大/松本龍利(廣重壮真、田村遊吏)、’48 桃山大/井上秀悟(國岡俊哉、原田幹太)、’52 大商大/地道碧(有田颯真)

▽2026/05/02 14:00 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
関西大 3-1(2-0) 大阪学院大
得点:’19 関西大/兎澤玲大(古河幹太)、’36 関西大/黒沢偲道(藤谷温大、兎澤玲大)、’72 大院大/高橋七皆(川口遼己)、’82 関西大/今西佑(兎澤玲大)

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

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