’26 関西学生リーグ第10節/上位対決は京産大が3発快勝で首位を堅守。2位以下は大混戦で前期ラスト1試合を迎える

「アミノバイタル®」カップ2026 第55回 関西学生サッカー選手権大会が終了し、前期リーグが再開。総理大臣杯出場権をつかんだチームも逃した大学も、ここからリスタートだ。

激しい雨の中、スタートした阪南大vs桃山学院大は、ピッチにたまった水たまりでボールが止まるコンディション。互いに激しいバトルを繰り広げる互角の勝負の前半をスコアレスで終わろうかという45分、MF平山大河(1年/セレッソ大阪U-18)が中央から右サイドへ出したパスを受けたFW坪井風汰(4年/東邦高)がダイレクトで打ちにいったシュートに対し、桃山大DFがブロックしたところがハンドとなり、阪南大がPKを獲得。これをFW坪井が決め切り、阪南大がリードしてハーフタイムを迎える。
エンドが変わった後半、桃山大が立ちあがりから勢いよく攻め込むと、52分、MF原田幹太(4年/レノファ山口U-18)の左CKのこぼれ球をMF田村遊吏(3年/履正社高/水戸内定)が右上に決めて、同点に追いつく。このゴールで桃山大は攻撃の圧力を強めると、78分にはDF川井憂翔(2年/ヴィッセル神戸U-18)のシュートが阪南大DFに当たってこぼれたところを、FW松本龍利(1年/大阪産業大学附属高)が仕留めて逆転に成功。阪南大がサイドから侵入していこうとする狙いを防ぎ、逆転で順位を一つ浮上させた。

同点弾を決めてガッツポーズの田村遊吏

リーグ首位の京都産業大と、勝ち点1差の2位で追う関西大の戦いは、関西選手権を制覇した京産大の勢いが関西大を上回った。京産大がボールを保持して試合の流れを握りチャンスを作るが、前半は双方無得点。
試合は後半早々に動く。59分、DF小野成夢(4年/愛媛FCU-18/清水内定)のパスを受けたMF福永裕也(3年/京都橘高)がGKのニアを抜き、京産大が先制。67分には、MF福永が左サイドをえぐって中央に入れたボールをFW湯山大輔(2年/藤枝東高)がシュート。GKがキャッチしようとするも雨でバウンドが変わってそのままゴールへ吸い込まれて追加点となる。関西大も交代で投入されたMF兎澤玲大(3年/京都サンガF.C.U-18)やケガから復帰したDF桑原航太(4年/帝京長岡高/磐田内定)が右サイドからチャンスを作るが、シュートまで持ち込めない。90+6分、中盤でボールを奪ったMF大倉慎平(2年/ガンバ大阪ユース)がドリブルで持ち上がると、ラストパスを受けたFW太仁紫音(2年/真宗大谷学園大谷高)が冷静にGKの位置を見てゴールを決めて、勝利を決定づけた。

1G1Aと勝利に貢献した福永

激しいバトルとなったのが、大阪体育大vs大阪学院大だ。13分、相手のクリアボールを拾ったMF橿本心(4年/流通経済大学付属柏高)が見事なミドルシュートでゴールにおさめて、大院大が先制。大体大もDF西口大稀(3年/立正大学淞南高)のロングスローからチャンスを作るが得点にはつながらず、前半を折り返す。
後半に入ると雨の勢いはおさまってきたが、試合はヒートアップ。1点を追う大体大が、大院大のゴールを脅かす場面を何度も作っていくと、77分、MF西山隼矢(4年/清水桜が丘高)が右へ展開したパスをMF三島拓人(2年/立正大学淞南高)がダイレクトボレーで叩き込み、同点とする。追いつかれた大院大は82分、MF遠藤楓仁(3年/ガンバ大阪ユース)の右CKから、ゴール前でMF熊谷侑真(4年/大阪学院大学高)が粘って落としたボールを最後はMF橿本がゴールへ突き刺し、再度リードを奪う。しかし90+5分、MF佐藤宏耀(2年/東福岡高)の右CKにDF西口が頭で合わせて大体大が土壇場で追いつき、タイムアップ。両チーム合わせて9枚のイエローカードが出た譲らぬ試合は勝ち点1を分け合う結果となった。

立ち上がりは甲南大が試合を優勢に進めるが、関西学院大も徐々に良い形の攻撃を作り出していく拮抗した展開が破られたのは、42分。リーグ戦初スタメンのMF山本寛太(2年/広島県瀬戸内高)が右サイドをドリブルで仕掛けてゴール中央へ入れたパスを、走りこんできたMF森勇聖(4年/興國高)が流し込み、甲南大が先手を取る。
ビハインドを負った関学大は、後半アグレッシブに仕掛けていく。交代で投入されたMF岩本悠也(2年/V・ファーレン長崎U-18)がうまく両サイドを使いCKを得ると、MF内田康介(3年/名古屋グランパスU-18)のキックから得点を狙うが、甲南大も集中した守備でこれを防いでいく。だが、82分、左サイドからMF古川大地(3年/熊本県立大津高)がドリブルで侵入して挙げたクロスを、甲南大DFがヘディングでクリアしたボールがそのままゴールへと吸い込まれてオウンゴールとなり、試合は振り出しに。両者、勝ち越し点を奪うことはできず、”兵庫ダービー”は引き分けに終わった。

兵庫ダービーは激しいバトルの末に、ドロー決着に

前日に京産大が関西大に勝利しているため、同志社大としてはここで勝ち点3を取って追走したいところだが、9分、FW有末翔太(3年/ヴィッセル神戸U-18)がゴール前で粘って落としたボールをMF倉田竜雅(3年/履正社高)がGKの頭上を越えるコントロールショットで決めて、びわこ成蹊スポーツ大が先取点を奪う。同志社大は35分、ハーフウェーライン付近でボールを受けたFW野頼駿介(4年/桐光学園高)がそのままドリブルで持ち上がると、左足を一閃する豪快なゴールで同点に追いつく。
後半早々に均衡が破れる。47分、FW野頼が右サイドから入れたパスをFW山田一颯(2年/桜宮高)が狭いニアを打ち抜いて勝ち越し。びわこ大も猛攻を仕掛けるが、GK黒瀬理仁(2年/V・ファーレン長崎U-18)を中心に集中を切らさずに守り切った同志社大が勝利し、順位を2位に上げた。

逆転勝利で2位に浮上した同志社大

立命館大vs大阪商業大は昨年の2部リーグでの対戦では立命大が2勝している。この日は9分、MF安達晃大(4年/ガンバ大阪ユース)の右CKにうまくDF木村誠之輔(4年/セレッソ大阪U-18)が合わせて、立命大が早々に先制する。雨でなかなか思うような組み立てができない状態が続く中、両者セットプレーやロングスローから決定機につなげようとするも、実らず。早い時間の先制点を守り切った立命大がウノゼロで勝ち切り、4位へと浮上した。

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ第10節》
▽2026/07/04 17:30 Kick off – 桃山学院大学メイングラウンド
阪南大 1-2(1-0) 桃山学院大
得点:’45 阪南大/坪井風汰(PK)、’52 桃山大/田村遊吏、’78 桃山大/松本龍利

▽2026/07/04 17:30 Kick off – 京都産業大学神山球技場
京都産業大 3-0(0-0) 関西大
得点:’49 京産大/福永裕也(小野成夢)、’67 京産大/湯山大輔(福永裕也)、’90+6 京産大/太仁紫音(大倉慎平)

▽2026/07/04 18:00 Kick off – 大阪体育大学人工芝サッカー場
大阪体育大 2-2(0-1) 大阪学院大
得点:’13 大院大/橿本心、’77 大体大/三島拓人(西山隼矢)、’82 大院大/橿本心(熊谷侑真)、’90+5 大体大/西口大稀(佐藤宏耀)

▽2026/07/05 18:00 Kick off – 関西学院大学第4フィールド
関西学院大 1-1(0-1) 甲南大
得点:’42 甲南大/森勇聖(山本寛太)、’82 関学大/オウンゴール

▽2026/07/05 18:00 Kick off – 同志社大学京田辺グラウンド
同志社大 2-1(1-1) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’9 びわこ/倉田竜雅(有末翔太)、’35 同志社/野頼駿介(永井望夢)、’47 同志社/山田一颯(野頼駿介)

▽2026/07/05 18:00 Kick off – 大阪商業大学第一グラウンド
立命館大 1-0(1-0) 大阪商業大
得点:’9 立命大/木村誠之輔(安達晃大)

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

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