GW連戦の後、各府県の天皇杯予選を挟み、リーグ戦が再開。関西選手権までの3試合で、いかに勝ち点を積み上げていくか、どのチームもここで良いリズムをつかみたいところだ。
昨シーズンは関西学院大に対して、2勝1分けと好成績を残した大阪体育大が、この日も立ち上がりから勢いよく攻めかかる。MF西山隼矢(4年/清水桜が丘高)のスピードを生かして相手を押し込んでチャンスを作ると、MF三島典征(2年/立正大学淞南高)やFW三島拓人(2年/立正大学淞南高)が積極的にシュートを放って得点を狙う。しかし、関学大もGK亀田大河(1年/ヴィッセル神戸U-18)の好セーブやDF稲川暖大(4年/名古屋グランパスU-18)、DF古田東也(4年/V・ファーレン長崎U-18)を中心とした守備でしのぐと、徐々に大体大の圧力をかいくぐってパスをつなぎ、MF石橋郁弥(3年/名古屋グランパスU-18)の突破からチャンスを作り出していく。36分には、DF山本楓大(4年/サガン鳥栖U-18/京都内定)のクロスにDF岡未來(3年/神戸弘陵学園高)がヘッドで合わせるが、大体大GK野村寛礼(3年/藤枝明誠高)が右手でセーブ。こぼれ球をMF石橋が狙うも、ブロックされてしまう。大体大も42分、MF西山のパスを受けたMF三島典征がゴール正面からシュートを放つが、関学大の守備のブロックを破ることはできず、前半を折り返す。
大体大は後半、ロングボールを多用して相手の重心を下げさせ、ロングスローから得点を狙うが、関学大も粘り強い対応を見せる。試合が動いたのは81分、GK野村が前に付けようとしたパスをMF藤本陸玖(1年/ヴィッセル神戸U-18)が奪い、縦に入れるとFW山本吟侍(3年/高川学園高)が冷静に流し込み、関学大が先制する。終盤、大体大も相手ゴールへ猛攻を仕掛けるが、関学大の集中したDFを崩せず、タイムアップ。関学大がウノゼロで勝利し、連敗を止めた。

甲南大の松岡亮輔監督にとっては、母校である阪南大と対峙することになる一戦。前半は、甲南大がスピーディな攻撃から決定機につなげていく。13分には、MF泉光太郎(3年/静岡学園高)のパスを受けたMF山田煌人(3年/名古屋グランパスU-18)がDFの間のコースを狙うが、枠をとらえることができない。MF山田は21分にはドリブルから強烈なシュートで阪南大ゴールを脅かすが、阪南大GK須田遥斗(4年/大阪桐蔭高)の好セーブに阻まれる。阪南大もMF山崎遥斗(3年/筑陽学園高)が積極的に仕掛けてチャンスメイクすると、25分、意表を突くループシュートを放つが、GK足立優(4年/ガンバ大阪ユース)もしっかりと反応する。
拮抗した前半から一転し、後半は阪南大が高い位置でプレスをかけてボールを奪い、速いパスワークで先手を取って、アグレッシブにシュートまで持ち込んでいく。68分には、MF平山大河(1年/セレッソ大阪U-18)が裏に出した絶妙のパスを受けたFW坪井風汰(4年/東邦高)がGKと一対一の場面を迎えるが、シュートはわずかに左へ。再三のチャンスが結果につながったのは、77分プレスをかけて相手からボールを奪ったFW坪井が前を向いて仕掛けて今度はGKとの一対一を制して決勝点。後半の甲南大のシュートをわずか1本に抑えた阪南大が地力の強さを見せて勝ち切った。

勝ち点で並ぶ、桃山学院大と大阪学院大の対戦。どちらも勝って下位を脱出する足掛かりにしたいところだ。試合序盤は、桃山大が速い出足で相手を自陣に押し込み、立て続けにCKを獲得するチャンスをつかむが、得点は奪えない。大院大も12分、MF庄大空(3年/静岡学園高)のパスから、FW家邉凛太朗(1年/金沢学院大学附属高)がシュートを放つも、桃山大GK森脇勇人(4年/ジュビロ磐田U-18)が好判断でブロックし、得点を奪うことができない。最終ラインからのパスワークで徐々に大院大が優位にポゼッションして試合を進めるようになるが、桃山大も奪ってからの速い仕掛けでゴールを狙う。拮抗した展開が破られたのは45分、MF髙橋七皆(1年/大分トリニータU-18)がドリブルで持ち上がり入れたパスを、FW肥後潤(4年/浜松開誠館高)がコースに決めて、大院大がリードして前半を終える。
得点の勢いそのままに、後半も大院大ペースで試合が進む。51分、MF髙橋の左CKにDF清水俊(3年/大阪学院大学高)がヘッドで合わせて追加点を奪うと、57分にはFW肥後が右から仕掛け中へ出したボールを受けたFW家邉がシュート。こぼれたところをMF庄が押し込もうとするが、桃山大も懸命のブロック。しかし最後はMF原琉音(4年/神戸弘陵学園高)がねじ込み、リードを広げる。桃山大も67分にMF野口響稀(4年/ガンバ大阪ユース)がえぐって中に入れたボールのこぼれをすかさずFW松本龍利(1年/大阪産業大学附属高)が奪い取り、ゴールネットを揺らして反撃に出る。だが、90+3分にクリアボールを中盤で受けたMF中邑蕾羽(2年/神戸弘陵学園高)が逆サイドに送ると、MF鈴木聡太(3年/セレッソ大阪U-18)がヘッドで仕留めて、大院大が点差を広げて試合を締めた。

立命館大vsびわこ成蹊スポーツ大の昇格チーム同士の戦いは、前半どちらも攻撃が間延びしてなかなかチャンスに結び付けることができない。だが38分、びわこ大が左CKからファーサイドでDF木津周馬(4年/神戸弘陵学園高)が落としたボールを受けたMF倉田竜雅(3年/履正社高)がドリブルで仕掛けようとしたところをエリア内で倒されPKを獲得。先制のチャンスを迎えるが、キッカーMF吉兼伶真(3年/帝京大学可児高)のシュートを立命大GK近藤陸翔(3年/ファジアーノ岡山U-18)が右手でセーブし、前半はともにスコアレスで終える。
後半は両チーム、速い選手交代で状況の打開を図ると、61分、左サイドのMF松田志道(2年/ヴィッセル神戸U-18)のクロスにヘッドで合わせたのは53分に投入されたFW山﨑遥稀(2年/サガン鳥栖U-18)。得点の期待を込めて送り出されたストライカーが立命大に先制弾をもたらす。びわこ大もリズムを変えようと模索するが、攻撃に厚みを持たせることができない。すると87分、立命大はFW山﨑がおさめて戻したボールをMF北村一真(4年/国見高)が思い切りよいミドルシュートでゴールに突き刺し、大きな追加点。立命大が順位を6位まで上げる大きな勝ち点を獲得した。
大阪商業大相手に大勝をおさめたのは関西大だ。ボールを保持して、大商大陣内へと攻め込み、分厚い攻撃で相手を自陣前に釘付けにすると、15分、MF真田蓮司(4年/東山高)とのワンツーで抜け出したMF宮川大輝(3年/ガンバ大阪ユース)がDFを欺くヒールパス。最後はFW堀颯汰(3年/帝京長岡高)が押し込んで先制すると、続けざまに19分にルーズボールを奪ったFW山村チーディ賢斗(1年/サガン鳥栖U-18)が縦に入れたボールを、MF真田が逆サイドへ送ると、最後はMF岩﨑天利(1年/熊本県立大津高)が仕留めてうれしい大学初ゴール。35分には、DF和泉圭保(3年/ガンバ大阪ユース)のロングボールをFW堀が収めるとDFをかわして放ったミドルシュートはポストを直撃。その跳ね返りをFW山村がきっちりと流し込み点差を広げる。
反撃に出たい大商大はMF下柿元遥斗(4年/大阪偕星学園高)が中盤でハードワークし、MF今村天音(3年/岡山学芸館高)のパスからチャンスを模索するが、関西大の速いプレスに攻撃の芽をつぶされてしまう。49分には、MF和田健士朗(4年/セレッソ大阪U-18)の右CKを、DF和泉が鋭い左足のキックで叩き込み、4-0とする。さらに攻撃の手を緩めず56分、FW堀が斜めに入れたボールを逆サイドで真田が受けてマイナスに入れると、走りこんできたDF藤谷温大(2年/柏レイソルU-18)が蹴りこみ5点目。60分にもDF藤谷のアーリークロスにFW今西佑(3年/関西大学第一高)が頭で合わせて突き放す。しかし67分、関西大はFW堀が相手のボールを奪おうとしたプレーで退場となってしまう。それでも残り時間をしっかりとコントロールしながら、大商大の反攻を許さず勝ち切り、首位と勝ち点で並ぶ大きな勝利を挙げた。

京都FAカップ決勝に続き、2週連続の対戦となった京都産業大と同志社大。は京都選手権決勝では同志社大に、京都FA杯では京産大に軍配が上がったが、3度目の対戦も白熱した戦いとなった。序盤は京産大がMF滝口晴斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)のロングスローを使いながら相手ゴールに迫るが、同志社大もスピーディな仕掛けから次第に試合のペースをつかんでいく。しかし、互いに集中した守備で失点を許さず、0-0でハーフタイムを迎える。
均衡が破れたのは53分、FW野頼駿介(4年/桐光学園高)の縦のボールにFW山田一颯(2年/桜宮高)が抜け出し、京産大GK中原碧琉(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)と入れ替わり、無人のゴールにシュートを放つもボールはポストにはじかれる。だが、そのこぼれ球を再びFW山田が拾ってDFをかわしてゴールを奪い、同志社大が先手を取る。1点を追う京産大は、なかなかいい形を作り切れない状況が続くが、90分、左からDF西川宙希(2年/セレッソ大阪U-18)が上げたクロスに合わせようとしたFW高川諒希(2年/カターレ富山U-18)が倒され、PKを獲得する。MF皿良立輝(3年/セレッソ大阪U-18)が左足で確実に決めて、同点となる。両者譲らぬ闘いは、ドロー決着となった。

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ第7節》
▽2026/05/16 11:30 Kick off – アクアパルコ洛西
関西学院大 1-0(0-0) 大阪体育大
得点:’81 関学大/山本吟侍(藤本陸玖)
▽2026/05/16 14:00 Kick off – アクアパルコ洛西
阪南大 1-0(0-0) 甲南大
得点:’77 阪南大/坪井風汰
▽2026/05/17 11:30 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
桃山学院大 1-4(0-1) 大阪学院大
得点:’45+1 大院大/肥後潤(髙橋七皆)、’51 大院大/清水俊(髙橋七皆)、’57 大院大/原琉音、’67 桃山大/松本龍利、’90+3 大院大/鈴木聡太(中邑蕾羽)
▽2026/05/17 14:00 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
関西大 6-0(3-0) 大阪商業大
得点:’15 関西大/堀颯汰(宮川大輝、真田蓮司)、’19 関西大/岩﨑天利(真田蓮司、山村チーディ賢斗)、’35 関西大/山村チーディ賢斗(堀颯汰)、’49 関西大/和泉圭保(和田健士朗)、’56 関西大/藤谷温大(真田蓮司、堀颯汰)、’60 関西大/今西佑(藤谷温大)
▽2026/05/17 11:30 Kick off – 皇子山総合運動公園陸上競技場
立命館大 2-0(0-0) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’61 立命大/山﨑遥稀(松田志道)、’87 立命大/北村一真(山﨑遥稀)
▽2026/05/17 14:00 Kick off – 皇子山総合運動公園陸上競技場
京都産業大 1-1(0-0) 同志社大
得点:’53 同志社大/山田一颯(野頼駿介)、’90 京産大/皿良立輝(PK)
