’26 関西学生リーグ第6節/GW最終戦は、京産大が大量得点でびわこ大を圧倒し、首位奪取。同志社大はドローで勝ち点を積み上げられず。

ゴールデンウイークの連戦最終日は天候にも恵まれ、絶好のサッカー日和に。どのチームもタフなスケジュールの中で得た手ごたえを、今後の戦いにつなげていってくれるはずだ。

阪南大も、大阪学院大もこの連戦では勝利がなく連敗中。どちらも勝利を目指して序盤から積極的にシュートへ持ち込んでいく。5分、大院大はFW肥後潤(4年/浜松開誠館高)が出したパスをFW家邉凛太朗(1年/金沢学院大学附属高)がGKをよく見てシュートを放つが、惜しくもサイドネット。阪南大は16分、DF坂本直太郎(3年/立正大学淞南高)のロングフィードを、大院大DFとGKが処理しようとした隙をついてFW角田颯磨(4年/高知高)が奪い取ると、態勢を崩しながらも無人のゴールへ流し込み先制点を挙げる。
後半立ち上がり、大院大は巧みなパス交換からエリア内へ侵入しようとしたMF庄大空(3年/静岡学園高)が倒されてPKを獲得。庄が自ら決めて同点に追いつく。その後はどちらもチャンスを作りながらも、なかなか守備をこじ開けられない展開が続くが、83分、MF秋末翔也(2年/宮崎日本大学高)が中央に出したパスを、MF伊藤洵太(2年/東邦高)が決め、阪南大がリードを奪う。大院大の攻撃をしのぎ切った阪南大が連敗をストップし、連戦を勝利で締めた。

リーグ初戦の逆転勝利以降、白星から遠ざかっている甲南大が好調・同志社大と対戦。積極的に攻め込む甲南大だが、12分、MF武井遼太朗(1年/ガンバ大阪ユース)の右CKをFW永井望夢(1年/東邦高)が頭ですらしたボールをDFがクリアしたこぼれをMF藤井有志(2年/藤枝東高)がボレーで突き刺し、同志社大が先手を取る。甲南大も21分、左サイドから仕掛けたMF諏訪晃大(4年/桐生第一高)が倒されてPKを獲得するが、MF諏訪のキックは同志社大GK黒瀬理仁(2年/V・ファーレン長崎U-18)にセーブされ、得点ならず。38分にもDFの裏に出たボールをFW濱田蒼太(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が狙うが、ここもGK黒瀬の好判断に阻まれる。しかし45+3分、MF諏訪が逆サイドへ展開したパスをMF伊藤小次郎(3年/V・ファーレン長崎U-18)がGKをかわして仕留め切り、ついに甲南大が同点に追いつく。
追いついた勢いのまま、甲南大が後半も優勢に試合を進めるが、同志社大も集中した守備で追加点は許さない。ともに勝ち越し点を奪うことはできず、勝ち点1を分け合うにとどまった。

京都産業大vsびわこ成蹊スポーツ大は、思わぬ大差となった。立ち上がりは、びわこ大がMF西垣虹太(4年/京都橘高)の突破からチャンスを作るが、10分、MF皿良立輝(3年/セレッソ大阪U-18)のパスをFW原田輝(4年/ジュビロ磐田U-18)が身体を張って落とすと、MF伊藤翼(4年/セレッソ大阪U-18)が右足を振り抜きミドルシュートを突き刺し、京産大が先制する。びわこ大も13分、MF矢越俊哉(4年/松本国際高)が左に展開。MF倉田竜雅(3年/履正社高)が頭で折り返したボールを、逆サイドのMF吉兼伶真(3年/帝京大学可児高)がヘッドで合わせてすかさず同点とする。びわこ大は同点直後にもMF倉田がバーを叩くシュートで勝ち越しを狙うが、京産大は徐々にボールを保持する時間を増やしていくと、43分、MF山村朔冬(3年/帝京長岡高)が縦に入れたパスをFW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)がワンタッチで送るとFW原田が仕留め、京産大がリードして前半を終了する。
後半は京産大がさらに攻撃の圧を強めていく。まずは57分、びわこ大のクリアボールを拾ったMF山村がゴール右隅へコントロールショットを決めると、立て続けに58分に相手のバックパスを奪い取ったFW原田が深い位置まで持ち込んで折り返したボールをFW妹尾が叩き込み、リードを広げる。さらに60分にはMF山村のアーリークロスにFW妹尾がヘッドで合わせて5-1とする。攻撃の手を緩めることなく、73分にはDF西川宙希(2年/セレッソ大阪U-18)の左からのクロスを、MF滝口晴斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が落とし、最後は再びMF山村が決めて6-1。後半はびわこ大にシュートを打たせることなく大量点で勝ち切った京産大が首位へ浮上した。

妹尾がゴールを決めて、仲間たちとパフォーマンス

かつては関西学生リーグの看板カードであった「大阪体育大vs大阪商業大」が21年ぶりに1部リーグで開催となった。パワフルにボールを前に運ぶ大体大が、相手を押し込んで試合を進めていく。27分にはMF三島典征(2年/立正大学淞南高)のクロスにDF西口大稀(3年/立正大学淞南高)がヘッドで合わせるが、バーに阻まれゴールとはならない。33分にもFW赤崎陵治郎(3年/サガン鳥栖U-18)の落としをFW臼田成那(3年/ノースアジア大明桜高)が狙うが、わずかにポストの右へ外れてしまう。すると41分、中盤でボールを奪った大商大が左へ展開したボールをFW地道碧(2年/興國高)が前へ速いパス。これをMF今村天音(3年/岡山学芸館高)がワンタッチで中央に出すと、走りこんだFW豊島蓮(4年/米子北高)が流し込み、劣勢の大商大が先制して前半を終える。
追う大体大は、後半攻撃の圧力を増していくが、大商大のディフェンスをなかなか打ち破れない。大体大にとっては焦れる時間が続く中、81分、中盤で相手のパスをカットしたFW地道がそのまま持ち上がり、GKとの1対1を制し、大商大が大きな追加点を挙げる。だが、ここから大体大も猛攻を仕掛ける。87分、MF三島拓人(2年/立正大学淞南高)がつぶされながら送ったパスを、MF今村彪悟(3年/大分トリニータU-18)が受けてワンタッチで出し、FW久保翔大(3年/京都橘高)が右隅へ流し込み、1点を返すと、さらに89分には左サイドからMF今村が入れたクロスにMF三島拓人が合わせてついに同点に追いつく。その後はともに勝ち越し点を奪うことはできず、伝統の一戦はドロー決着となった。

前節、今季リーグ初勝利を挙げている桃山学院大と立命館大。連勝してチームを勢いづけたいと意気込む両チームだが、拮抗した展開を崩す状況をどちらも作れない。桃山大はロングスローやセットプレーから、立命大はボールを動かしつつ、前線への効果的なフィードでチャンスを作るが、スコアレスでハーフタイムを迎える。
後半はどちらも積極的にシュートを放ち、得点を狙う。48分、桃山大はDF井上秀悟(4年/ガンバ大阪ユース)のクロスをFW松本龍利(1年/大阪産業大学附属高)がヘッドで合わせるが、バーに阻まれてしまう。立命大も66分、安達晃大(4年/ガンバ大阪ユース)のパスをFW野見明輝(3/広島国際学院高)が打ち切れずこぼれたところをMF良知英祥(3年/藤枝東高)がシュートするが桃山大GK森脇勇人(4年/ジュビロ磐田U-18)に阻まれる。その後もともに決定機を作りつつも相手の集中した守備を突破できず、スコアレスドローに終わった。

第71回関関サッカー定期戦も兼ねた関西学院大vs関西大の一戦は、ともに譲らぬ熱い戦いとなった。序盤は関学大がテンポよく試合を進めて、相手陣内へと攻め入るが、関西大もしっかりと耐えると徐々にリズムを作っていく。すると10分、MF宮川大輝(3年/ガンバ大阪ユース)のスルーパスにMF真田蓮司(4年/東山高)が抜け出し、逆サイドへボールを送ると、DFの後ろから走りこんだMF村井天(4年/飯塚高)が決めて関西大が先取点をマークする。関学大も37分、左サイドのスローインからテンポよくつなぎ、最後はMF先田颯成(3年/サガン鳥栖U-18)がゴール右上を狙うが、ここは関西大GK平野稜太(1年/大分トリニータU-18)が鋭い反応でゴールを守り切る。
追いかける関学大は後半、サイド攻撃からチャンスを作ると、MF内田康介(3年/名古屋グランパスU-18)のクロスにMF古田和之介(4年/履正社高)がヘッドで合わせるも、またもGK平野が好反応で防ぐ。しばらくは膠着状態が続くが、71分、左サイドからDF村井清大(4年/ヴィッセル神戸U-18)の供給したボールに中央でMF古田和之介が頭で合わせて、関学大が同点に追いつく。さらに81分にはMF内田のパスをDF武田絢都(2年/徳島ヴォルティスユース)が流し込むが、これはオフサイドでノーゴールに。試合が動いたのは85分、関西大はGK平野からのロングキックを、左サイドのMF黒沢偲道(2年/柏レイソルU-18)が逆サイドへ送り、MF兎澤玲大(3年/京都サンガF.C.U-18)のシュートがこぼれたところにMF真田が飛び込み、ゴールへ叩き込みこれが決勝点となり、熱い勝負の決着をつけた。

勝ち越しゴールを決めた真田が吠える

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ第6節》
▽2026/05/05 11:30 Kick off – J-GREEN堺(メインフィールド)
阪南大 2-1(1-0) 大阪学院大
得点:’16 阪南大/角田颯磨(坂本直太郎)、’51 大院大/庄大空(PK)、’83 阪南大/伊藤洵太(秋末翔也)

▽2026/05/05 14:00 Kick off – J-GREEN堺(メインフィールド)
甲南大 1-1(1-1) 同志社大
得点:’12 同志社大/藤井有志、’45+3 甲南大/伊藤小次郎(諏訪晃大)

▽2026/05/05 11:30 Kick off – たけびしスタジアム京都
京都産業大 6-1(2-1) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’10 京産大/伊藤翼(原田輝)、’13 びわこ大/吉兼伶真(倉田竜雅、矢越俊哉)、’43 京産大/原田輝(妹尾颯斗、山村朔冬)、’57 京産大/山村朔冬、’58 京産大/妹尾颯斗(原田輝)、’60 京産大/妹尾颯斗(山村朔冬)、’73 京産大/山村朔冬(滝口晴斗、西川宙希)

▽2026/05/05 14:30 Kick off – たけびしスタジアム京都
関西学院大 1-2(0-1) 関西大
得点:’10 関西大/村井天(宮川大輝、真田蓮司)、’71 関学大/古田和之介(村井清大、山本楓大)、’80 関西大/真田蓮司(兎澤玲大、黒沢偲道)

▽2026/05/05 11:30 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
大阪体育大 2-2(0-1) 大阪商業大
得点:’41 大商大/豊島蓮(今村天音、地道碧)、’81 大商大/地道碧、’87 大体大/久保翔大(今村彪悟、三島拓人)、’89 大体大/三島拓人(今村彪悟、久保翔大)

▽2026/05/05 14:00 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
桃山学院大 0-0(0-0) 立命館大

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

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