’26 関西学生リーグ後期第6節/京産大、関学大は安定感ある試合運びで勝利。上位2チームを追う関西大vs大体大は痛いドロー決着。大院大が3連勝で8位へ浮上。甲南大が後期初勝利も、立命大はいまだ白星つかめず。

後期リーグも折り返し地点。例年以上に接戦となっているリーグ戦は、1つの勝ち点、1つの得点で大きく順位が入れ替わる。今節も各チームが勝利を目指して激しいバトルを繰り広げた。

前節、今季リーグ初勝利を挙げた大阪商業大はこの日も積極的なプレーを見せ、効果的なロングボールと思い切りのよいシュートで相手ゴールを脅かす場面をたびたび作る。阪南大はパスとサイド攻撃でこれに対抗していくが、なかなかシュートへ持っていくことができず。ともに無得点でハーフタイムとなる。
50分、大商大は中盤でボールを奪うと速攻から最後はFW豊島蓮(4年/米子北高)が狙うが、阪南大GK須田遥斗(4年/大阪桐蔭高)に防がれ得点ならず。前半シュート0に終わった阪南大は交代選手を投入することでリズムを作り直していくと、徐々に試合を支配。大商大も身体を張ったプレーで守るが、85分、右サイドでDF高下麻実(3年/近畿大学附属高)が素早く縦に出したボールを、FW山崎遥人(3年/筑陽学園高)がドリブルで持ち上がり、クロス。中央でFW坪井風汰(4年/東邦高)がドンピシャヘッドで合わせて、これが決勝点に。大商大も最後まであきらめずに速攻からチャンスを作るが、このままタイムアップ。阪南大が粘り強く勝ち切った。

坪井の千金ゴールで、阪南大が勝利

前期の対戦では、退場者も出て3-3という大味な試合になった関西学院大vsびわこ成蹊スポーツ大の対戦。後期の対戦は異なる展開となった。立ち上がりは拮抗した状態が続くが、次第に関学大がリズムを作ってびわこ大の守備ラインを押し下げていくと、17分、DF山本楓大(4年/サガン鳥栖U-18/京都内定)が右サイドから中央へ入れたパスを、FW山本吟侍(3年/高川学園高)がDFを背負いながらも受けて強引にシュートを放つが、びわこ大もこれをブロック。だが、そのこぼれ球を再度FW山本が蹴りこんで、関学大が先制点を奪う。25分には、MF内田康介(3年/名古屋グランパスU-18)が中盤からDFラインの裏を狙う絶妙のパス。FW山本がうまくDFと入れ替わって受けると、GKの動きを見て逆を突き、ドッピエッタ。びわこ大も30分過ぎから、MF田丸太陽(3年/JFAアカデミー福島U-18)が中盤をコントロールして左右の選手を走らせて流れを作るが、集中して守る関学大から得点を奪うことはできない。
後半は再び関学大が主導権を握り返すが、攻めつつも追加点を取れない時間帯が続く。だが73分、MF内田の左CKをDF長滝谷洸斗(4年/近江高)がニアで頭で合わせて追加点。87分にはDF岡未來(3年/神戸弘陵学園高)のクロスをゴール前でFW山本が落としたボールを、MF先田颯成(3年/サガン鳥栖U-18)が仕留めてリードを広げる。びわこ大も選手交代で攻撃のリズムを取り返そうと狙い、相手ゴール前へと迫る場面も作るが、関学大の守備のブロックを崩せぬまま試合終了となった。

先制点を決めて吠える山本吟侍

後期がスタートして同志社大は1勝4敗、甲南大は1分4敗とどちらも波に乗れずに苦しい状況。両チームともに白星をつかむために、序盤から激しい攻防となる。先手を取ったのは甲南大。12分、ロングボールにMF濱田蒼太(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が抜け出し、左に出したボールをMF鳥住仁生(2年/滝川高)が狙いに行くが、GKとDFがブロック。そのこぼれ球をMF濱田が冷静に流し込んで得点を上げる。さらに14分、DF片山敬介(4年/飯塚高)が右サイドから入れたアーリークロスにFW森勇聖(4年/興國高)が追いつき、GKをかわしてゴールネットを揺らし2点差とする。
2点を追う同志社大は後半頭から、DF浜梶優大(1年/米子北高)とMF早苗優介(1年/京都橘高)の二人の1回生を投入して状況の打開を狙う。しかし、敵陣深くまで持ち込むことはできてもなかなか甲南大の堅守を打ち破ることができない。それでも79分、CKからの混戦の中、PKを獲得。FW山田一颯(2年/桜宮高)が決めて同志社大が1点差に迫るが、甲南大が執念の守備で守り切ってうれしい後期初勝利を挙げ、自動降格圏から浮上した。

ここまで後期は勝利のない立命館大は、立ち上がりから大阪学院大の攻撃に先手が取れない状況が続く。4分、テンポの良いパスワークからFW庄大空(3年/静岡学園高)が決めて大院大に先制を許してしまう。大院大は長短のパスをうまく使って揺さぶるが、立命大も耐えつつ反撃のチャンスをうかがうものの、前半は1-0で折り返す。
後半は互いにより積極的にゴールを目指す展開に。すると61分、MF鈴木聡太(3年/セレッソ大阪U-18)のスルーパスに抜け出したFW庄がGKとの一対一を制して追加点。立命大は流れを変えようと64分に3人を交代。相手陣内で試合する時間を増やしていくと、83分、CKの流れから押し込んでDF三宮稜大(2年/京都サンガF.C.U-18)がねじ込み1点を返す。その後も猛攻を仕掛けるも及ばすにタイムアップ。5連敗と苦しい状況が続く立命大は、11位へと順位を落とした。

勝利に貢献する活躍を見せた庄

首位の京都産業大を追うためにも、インカレ出場権を得るためにも、関西大も大阪体育大も何としても勝ち点3を取りたい一戦。試合は譲らぬ展開となった。まず、主導権を握ったのは関西大。6分にゴール前でMF兎澤玲大(3年/京都サンガF.C.U-18)とのワンツーからFW徳田波音(1年/柏レイソルU-18)が決めて先制。しかし大体大もしっかりとはじき返して、攻撃の圧力を高めていくと、18分、ペナルティエリア付近での素早いパスから最後はFW三島拓人(2年/立正大学淞南高)が決めてすぐさま同点にする。その後は拮抗した時間帯が続くが、45+3分、MF兎澤がゴール前に入れたアーリークロスにMF黒沢偲道(2年/柏レイソルU-18)がヘッドで合わせたシュートはポストに当たるが内側に跳ね返ってゴールに吸い込まれ、関西大が1点をリードして前半を終了する。
ビハインドを負う大体大は、FW臼田成那(3年/ノースアジア大学明桜高)の前進と、効果的なロングボールで関西大の守備をこじ開けようと狙う。61分、DF髙橋大空(4年/星稜高)のロングスローのこぼれ球をMF三島典征(2年/立正大学淞南高)が叩き込み、再度同点となる。勝ち点3を目指して両チームともアグレッシブにゴールを狙う局面を作るが、どちらも決められないまま勝ち点1を分け合うにとどまった。

ともに譲らぬ戦いとなった関西大vs大体大

先週は開幕戦以来の敗戦を喫した京都産業大だが、この日は桃山学院大を相手に隙のない試合運びを見せる。11分、DFラインに降りてきたMF大倉慎平(2年/ガンバ大阪ユース)が中央へ通すと、受けたMF山村朔冬(3年/帝京長岡高)が素早く縦に送る。これをFW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が巧みなキックでゴールにおさめて、早々と先制する。先制後も京産大が主導権を握り試合を進めるが、追加点は奪えず。だが、桃山大をシュート1本に抑える手堅い内容で前半を終了する。
京産大は後半立ち上がり早々の46分、MF福永裕也(3年/京都橘高)が右サイドからゴール前のFW妹尾にボールをつけると、FW妹尾は受けて振り向きざまにシュート。これが決まってリードを広げ、反撃に出たい桃山大の出鼻をくじく。しかし、50分、左サイドからエリア内へ切り込もうとしたMF厚地陽賢(4年/ルーテル学院高)が倒されて、桃山大がPKを獲得。MF原田幹太(4年/レノファ山口FCU-18)が冷静に決めて追撃を開始。幾度か決定機を迎えるも、京産大GK岩瀬颯(1年/興國高)に阻まれてしまう。すると89分、DF滝口晴斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース/FC大阪内定)が右サイドを駆け上がり、中央へ入れたボールにMF末谷誓梧(4年/セレッソ大阪U-18/水戸内定)が走り込む。末谷のシュートは相手DFに当たってコースが変わり、そのままゴールへと吸い込まれて再び桃山大を突き放す。勝負どころで力を発揮した京産大が首位を堅守した。

2026関西学生リーグ1部 順位表(後期第6節終了)

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ後期第6節》
▽2026/10/17 11:30 Kick off – J-GREEN堺(S2フィールド)
同志社大 1-2(0-2) 甲南大
得点:’12 甲南大/濱田蒼太、’14 甲南大/森勇聖(片山敬介)、’79 同志社大/山田一颯(PK)

▽2026/10/17 14:00 Kick off – J-GREEN堺(S2フィールド)
京都産業大 3-1(1-0) 桃山学院大
得点:’11 京産大/妹尾颯斗(山村朔冬)、’46 京産大/妹尾颯斗(福永裕也)、’50 桃山大/原田幹太(PK)、’89 京産大/末谷誓梧(滝口晴斗)

▽2026/10/17 11:30 Kick off – 高槻市立萩谷総合公園サッカー場
関西学院大 4-0(2-0) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’17 関学大/山本吟侍、’25 関学大/山本吟侍(内田康介)、’73 関学大/長滝谷洸斗(内田康介)、’87 関学大/先田颯成(山本吟侍、岡未來)

▽2026/10/17 14:00 Kick off – 高槻市立萩谷総合公園サッカー場
関西大 0-0(0-0) 大阪体育大
得点:’6 関西大/徳田波音(兎澤玲大)、’18 大体大/三島拓人、’45+3 関西大/黒沢偲道(兎澤玲大)、’61 大体大/三島典征

▽2026/10/17 11:30 Kick off – アクアパルコ洛西
阪南大 1-0(0-0) 大阪商業大
得点:’85 阪南大/坪井風汰(山崎遥人、高下麻実)

▽2026/10/17 14:00 Kick off – アクアパルコ洛西
立命館大 1-2(0-1) 大阪学院大
得点:’4 大院大/庄大空(大石翔真)、’61 大院大/庄大空(鈴木聡太)、’83 立命大/三宮稜大(木村誠之輔)

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

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