’26 関西学生リーグ後期第4節/京産大、阪南大がATゴールで劇的勝利。大院大がうれしい後期初勝利。立命大、甲南大、大商大は未だ白星つかめず苦境が続く。インカレ出場権争いもさらにヒートアップ

リーグ再開の3連戦が終わり、再び週末ごとに試合が行われることになり、結果が出ているチームも出ていないチームもしっかりと積み上げる時間を持てるようになる。中盤戦をどう戦っていくか、勝負の10月がスタートだ。

久しぶりのインカレ出場を狙いたい同志社大だが、後期はここまで1勝にとどまり、思うような結果が出せていない。対する大阪体育大は前期からリーグ6戦無敗と好調をキープする。そのチーム状況がこの試合でも反映された。立ち上がりから大体大が持ち味を発揮して攻め込み、セットプレーからアグレッシブにゴールを狙う状況を、同志社大が懸命に跳ね返す展開が続くと、25分、ロングキックから同志社大陣内へボールを運んだ大体大が、細かくつないで最後はFW臼田成那(3年/ノースアジア大明桜高)がGKの逆へ巧みに決め、先制点を挙げる。38分にはMF三島典征(2年/立正大学淞南高)がロングスローのこぼれ球を強烈なシュート。クロスバーに当たった跳ね返りをDF隅野遥喜(4年/レノファ山口FCU-18)がヘッドでつなぎ、FW臼田が頭でねじ込み追加点とする。
シュート0で前半を終えた同志社大は、奪ってからの速い切り替えでチャンスを作りたいが、攻撃が散発。大体大の力強い守備に押し返されて決定機を作り出すことができないまま、タイムアップ。勝ち点3を獲得した大体大が5位へと順位を上げた。

好調をキープする大体大は順位をひとつ上げて5位へ浮上

京都産業大は、今季開幕戦で甲南大に逆転負けを喫し、これがリーグ唯一の黒星となっている。今回はしっかりとリベンジを果たしたいところだが、後期ここまで未勝利の甲南大も積極的にゴールを狙う動きを見せる。12分、高い位置でプレスをかけてボールを奪ったMF鳥住仁生(2年/滝川高)がシュートを放つが、京産大GK岩瀬颯(1年/興國高)に阻まれ先取点とはならず。13分にも右サイドからFW森勇聖(4年/興國高)が右足を振り抜くが、枠をとらえることができない。京産大はなかなか好機につなげられないが、押し込まれながらも失点を許さずスコアレスでハーフタイムを迎える。
後半頭からMF田代紘(4年/ヴィッセル神戸U-18)とFW高川諒希(2年/カターレ富山U-18)を投入して修正を狙う京産大が、徐々にリズムを作っていくと、54分、エリア内でMF田代が倒されてPKを獲得。これをFW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が冷静に決めて京産大が先手を奪う。甲南大も幾度も決定機を作って相手ゴールへと迫るが、京産大の堅守をなかなかこじ開けられない。しかし、90+1分、DF竹安柊太(2年/岡山学芸館高)からのアーリークロスを、ゴール前でMF椎山寛大(2年/報徳学園高)が絶妙のトラップでDFをかわしてボレーで左へ決め、ついに同点に追いつく。このままドローで終了かと思われた90+3分、左サイドの深い位置からMF伊藤翼(4年/セレッソ大阪U-18/徳島内定)がファーへ送ると、DF吉井泰生(2年/ガイナーレ鳥取U-18)が頭で落とし、最後はFW太仁紫音(2年/真宗大谷学園大谷高)が仕留めて京産大が勝ち越し。首位を走るチームが勝負強さを見せる結果となった。

ATに劇的な勝ち越し弾を上げた太仁がガッツポーズ

開始早々から関西学院大が勢いを持って攻め入ると、4分、MF内田康介(3年/名古屋グランパスU-18)が右サイドから入れたボールをゴール前でFW山本吟侍(3年/高川学園高)が落とすと、最後はMF中島悠吾(1年/ガンバ大阪ユース)が詰めて早々に先制する。13分にもMF内田の左CKをDF古田東也(4年/V・ファーレンながさきU-18)がヘッドで叩き込み、関学大が追加点を挙げるが、大阪商業大も21分、カウンターからMF古谷柊飛(4年/四日市中央工業高)が抜け出すと、逆サイドのMF木下瑠己(3年/岡山学芸館高)にラストパス。MF木下がGKとの一対一を制して追撃のゴールを決める。
関学大は両サイドを使って仕掛けていくも追加点を奪えず。大商大もロングスローやMF下柿元遥斗(4年/大阪偕星学園高)の正確なキックから幾度も決定機を作るが、同点に持ち込むことはできない。終盤の大商大の猛攻をしのぎ切った関学大が、苦しみながらも後期4連勝を達成した。

1回生ながらすでに6得点をマークしている中島悠吾

前半は阪南大が関西大を圧倒。速い出足でことごとくボールを奪い取ると、関西大のゴールへ迫り、幾度もチャンスを作る。すると13分、MF平山大河(1年/セレッソ大阪U-18)の左CKがこぼれたところをMF川端元(4年/履正社高)が頭で押し込み、先手を取る。さらに15分、左サイドでボールを奪うとスピーディなパス交換から最後はMF井本修都(1年/アルビレックス新潟U-18)がGKのニアを抜いて追加点。阪南大はその後も次々と決定機を生み出すが、2点のリードで前半を折り返す。
関西大は後半頭から、MF黒沢偲道(2年/柏レイソルU-18)とMF兎澤玲大(3年/京都サンガF.C.U-18)を投入し、巻き返しを図り、多彩なパスワークで主導権を奪い返し、阪南大のゴールを脅かしていく。74分、MF宮川大輝(3年/ガンバ大阪ユース)のスルーパスを受けたMF真田蓮司(4年/東山高/札幌内定)が左へ展開。これをFW徳田波音(1年/柏レイソルU-18)が左足でダイレクトで打ち込むゴラッソでネットを揺らすと、立て続けに77分、MF真田がこぼれ球を頭で落としたボールをMF兎澤が蹴り込み、同点とする。その後は互いにアグレッシブにシュートを放つ、オープンな展開が続く中、90+5分、関西大のクリアボールを中盤で拾ったMF平山がそのまま持ち上がり、ミドルシュートを突き刺し、これが決勝点に。直後にタイムアップの笛が鳴るブザービート弾で阪南大が激闘をものにした。

ブザービート弾を決めた平山が歓喜のジャンプ

後期3連勝の桃山学院大と、ここまで白星がない大阪学院大の対戦は、大院大が立ち上がりからエネルギッシュに桃山大の陣内へ攻め込んでいくが、なかなかシュートを打つ場面を作れない。桃山大もGK森脇勇人(4年/ジュビロ磐田U-18)を中心に身体を張ってゴールを死守すると、速い切り替えからチャンスを作るが、得点にはつながらず、0-0で前半を折り返す。
試合が動いてたのは52分。中盤からの長いパスを受けたMF中邑蕾羽(2年/神戸弘陵学園高)がうまくDFをかわして出したボールをMF鳥井禅音(3年/サンフレッチェ広島F.Cユース)がミドルを決め、大院大が先制する。58分には、MF髙橋七皆(1年/大分トリニータU-18)が右へ送ったボールを桃山大がクリアしようとするが、ゴール前にこぼれてしまい、DF清水俊(3年/大阪学院大学高)が押し込んで追加点をマーク。桃山大もサイドの運動量を上げて、大院大を揺さぶっていくが、決定機には結びつけることはできずに敗戦。大院大がうれしい後期初白星を獲得した。

ようやく後期初白星を挙げた大院大

未だ勝ち星のない立命館大は前節から大きくメンバーを入れ替えて、びわこ成蹊スポーツ大との対戦に臨んだ。4分にはMF吉田遥海(3年/京都サンガF.C.U-18)のパスを受けたFW野見明輝(3年/広島国際学院高)がシュートを放つも枠をとらえられない。すると9分、MF中馬颯太(4年/熊本県立大津高)が左サイドから入れたクロスをFW有末翔太(3年/ヴィッセル神戸U-18)がアウトサイドでダイレクトでたたき込み、びわこ大が先制する。25分には、スルーパスに抜け出したFW有末がエリア内で倒されてPKを獲得。これをFW有末が自ら決めて、リードを広げる。
51分にもMF田丸太陽(3年/JFAアカデミー)のスルーパスに抜け出したFW有末が、GKをかわして無人のゴールにボールをおさめ、ハットトリックを達成する。3点を追うことになった立命大は、DF岸本健太郎(3年/立命館宇治高)、MF良知英祥(3年/藤枝東高)、FW山﨑遥稀(2年/サガン鳥栖U-18)を一度に投入し、状況の打開を図る。徐々に試合の主導権を取り戻すと、67分、MF吉田の直接FKをゴール正面でDF松田志道(2年/ヴィッセル神戸U-18)がヘッドで合わせ、1点を返す。攻撃の圧力を高めて、びわこ大のゴールへ迫る立命大は、90+1分にMF良知がロングスローのこぼれ球を狙うがポスト直撃。しかしその跳ね返りをFW野見が押し込み、1点差に追い上げる。少ない残り時間、CKのチャンスではGK山下遥海(4年/長崎日本大学高)も攻撃参加して得点を狙ったが、届かず。連敗を止められず、選手たちは苦しい表情を見せた。

有末がハットトリックで勝利に導いた

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ後期第4節》
▽2026/10/03 11:30 Kick off – ヤンマーフィールド長居
同志社大 0-2(0-2) 大阪体育大
得点:’25 大体大/臼田成那(三島拓人)、’38 大体大/臼田成那(隅野遥喜)

▽2026/10/03 14:00 Kick off – ヤンマーフィールド長居
京都産業大 2-1(0-0) 甲南大
得点:’59 京産大/妹尾颯斗(PK)、’90+1 甲南大/椎山寛大(竹安柊太)、’90+3 京産大/太仁紫音(吉井泰生)

▽2026/10/03 11:30 Kick off – 三木総合防災公園第1球技場
関西学院大 2-1(2-1) 大阪商業大
得点:’4 関学大/中島悠吾(山本吟侍、内田康介)、’13 関学大/古田東也(内田康介)、’21 大商大/木下瑠己(古谷柊飛)

▽2026/10/03 14:00 Kick off – 三木総合防災公園第1球技場
関西大 2-3(0-2) 阪南大
得点:’13 阪南大/川端元、’15 阪南大/井本修都(山崎遥人)、’74 関西大/徳田波音(真田蓮司)、’77 関西大/兎澤玲大(真田蓮司)、’90+5 阪南大/平山大河

▽2026/10/04 11:30 Kick off – 三木総合防災公園第2球技場
桃山学院大 0-2(0-0) 大阪学院大
得点:’52 大院大/鳥井禅音(中邑蕾羽)、’58 大院大/清水俊

▽2026/10/04 14:00 Kick off – 三木総合防災公園第2球技場
立命館大 2-3(0-2) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’9 びわこ大/有末翔太(中馬颯太)、’25 びわこ大/有末翔太(PK)、’51 びわこ大/有末翔太(田丸太陽、吉兼伶真)、’67 立命大/松田志道(吉田遥海)、’90+1 立命大/野見明輝

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

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