’26 関西学生リーグ第2節/攻撃爆発の阪南大と、堅い守備で勝ち切った同志社大が好調キープで2連勝。各チーム、ルーキーの活躍も光る

開幕戦で好スタートを切れたチームもそうではない大学も、それぞれが気を引き締めて臨む第2節。上級生だけでなく、どのチームもIリーグを経て実力を磨きトップチームで力を見せる選手や、ルーキーたちも大学で輝きを見せている。

前節、乱打戦を制した阪南大は、21年ぶりに1部リーグを戦う大阪商業大との対戦。序盤から相手を自陣に押し込み幾度もチャンスを作るが、大商大も身体を張ったプレーでしっかりと対応し、なかなか得点には繋げられない。しかし22分、阪南大は左SBの佐々木裕貴(4年/ベガルタ仙台ユース)のロングフィードを受けたMF山田晃市(4年/四国学院大学香川西高)が逆サイドにグラウンダーのパス。これをMF秋末翔也(2年/宮崎日本大学高)が冷静に流し込み、先制に成功する。直後の24分、大商大も中盤でプレスをかけてボールを奪い、MF今村天音(3年/岡山学芸館高)がドリブルで持ち上がり、FW木下瑠己(3年/岡山学芸館高)がシュートを放つが、阪南大GK福島真斗(4年/高川学園高)が鋭い反応ではじき、ゴールを許さない。
後半立ち上がりにも大商大は積極的なプレーでチャンスを作るも、シュートシーンに持ち込むことができない。すると阪南大が徐々に主導権を握るようになっていく。57分、MF平山大河(1年/セレッソ大阪U-18)の左CKがこぼれたところをMF山内湊人(1年/大分トリニータU-18)が押し込んで追加点を決めると、65分にはFW坪井風汰(4年/東邦高)がドリブルで運び、相手を突き放す3点目。坪井は77分にも左CKからつながれたボールを仕留めてドッピエッタ。大商大もMF有田颯真(1年/作陽学園高)がサイドから仕掛けてセットプレーの機会を得ると、MF下柿元遥斗(4年/大阪偕星学園高)のキックやロングスローで好機につなげるが、阪南大の守備を崩しきれない。逆に阪南大が87分にMF松井空音(2年/帝京大学可児高)のスルーパスに抜け出したMF伊藤洵太(2年/東邦高)のラストパスを、MF山内がGKを冷静に見て仕留め、勝負を決めた。

交代出場の坪井が2得点で、チームを勢いづけた

甲南大vs大阪学院大は、まず甲南大が決定機を作る。11分、中盤のこぼれ球をMF泉光太郎(3年/静岡学園高)が拾うとドリブルで前進。ラインの裏を狙って出されたパスに反応したMF諏訪晃大(4年/桐生第一高)のシュートはGKを上を越えてゴールかと思われたが、ラインぎりぎりのところで大院大DF原琉音(4年/神戸弘陵学園高)がクリア。こぼれ球をMF泉が狙うが枠をとらえることはできない。大院大も28分、相手の処理ミスをFW肥後潤(4年/浜松開誠館高)が奪い取り、逆サイドでフリーのMF庄大空(3年/静岡学園高)へ。だが、MF庄のシュートは甲南大DF片山敬介(4年/飯塚高)がブロック。前半はともに無得点でハーフタイムを迎える。
後半は早々に試合が動く。48分、MF庄のスルーパスにFW家邉凛太朗(1年/金沢学院大学附属高)が抜け出し、ゴール前にクロス。MF鳥井禅音(3年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が左にはたき、最後はDF清水俊(3年/大阪学院大学高)が突き刺して、大院大が先制する。反撃に出る甲南大は失点後は主導権を握って試合を進めるが、大院大も集中して対応すると、90+2分、MF松﨑龍之介(2年/大阪桐蔭高)が競り合いながらもゴール前に入れたボールをFW木村俊太(3年/広島皆実高)が頭で合わせて同点に。残り時間の少ない中でも、両者最後まで勝ち点3を目指して戦い抜いたが、勝ち点1を分け合うにとどまった。

3月に行われた京都選手権準決勝では、3-0で京都産業大が立命館大を倒しているが、この日は1点を争う緊迫した展開となった。前半は京産大が多彩な組み立てを見せて試合を優位に進めていくと、20分、立命大のペナルティエリア付近でFW太仁紫音(2/真宗大谷学園大谷高)が相手からボールを奪い、左に短くパス。MF皿良立輝(3年/セレッソ大阪U-18)が左足のコントロールショットでネットを揺らして先取点とする。立命大もショートカウンターから好機を狙うが、京産大はDF小野成夢(4年/愛媛FCU-18)を中心にした守りで跳ね返す。
一転して後半は立命大ペースになり、ボールを保持して試合を進めるも、シュートまで持ち込めない。京産大も連敗の流れを断ち切るべく、全員が集中して粘り強く対応。虎の子の1点を守り切った京産大が、今季リーグ初勝利をつかんだ。

皿良のゴールで今季初勝利をつかんだ京産大

京都選手権から連勝を続けて好調さを見せている同志社大だが、この日は開始早々に守備の柱であるDF吹田航晟(3年/川崎フロンターレU-18)が競り合いで負傷し、交代を余儀なくされる。大体大は13分、速いパスワークからFW三島拓人(2年/立正大学淞南高)が抜け出すが、同志社大GK黒瀬理仁(2年/V・ファーレン長崎U1-8)のブロックに阻まれる。ロングスローやセットプレーで押し込む大体大を同志社大も連携をとって跳ね返していくと、36分にMF中山織斗(4年/國學院大學久我山高)がドリブルでDFの間を抜いて入れたクロスにFW永井望夢(1年/東邦高)がシュートに行くも枠をとらえられない。
両チームは後半は積極性を増していく中、65分、同志社大はデザインされたセットプレーからDF渡邉良(4年/草津東高)がゴール前へボールを入れ、FW野頼駿介(4年/桐光学園高)がDFの裏から抜け出してヘディングで先制弾。その後の大体大のスピードとパワーをしっかりと封じ込めた同志社大が開幕2連勝となった。

昨年度王者の関西学院大に対して、びわこ成蹊スポーツ大が先手を取る。11分、自陣からのロングキックに反応したFW長谷怜(3年/履正社高)が抜け出し、DFをかわしてシュート。一度はGKに阻まれるも、こぼれ球を押し込んで得点を決める。関学大も反撃を図るが、びわこ大の速いプレスとショートカウンターに手こずり、なかなか効果的な攻撃を仕掛けられない。
だが、関学大は後半からMF中島悠吾(1年/ガンバ大阪ユース)、MF加納尚則(1年/ファジアーノ岡山U-18)のフレッシュなパワーを投入して巻き返しを図ると、61分、DF山本楓大(4年/サガン鳥栖U-18/京都内定)が自陣から一気にドリブルで右サイドを駆け上がりクロスを上げると、FW山本吟侍(3年/高川学園高)が頭で合わせて同点に追いつく。この勢いで勝ち越しを狙いたい関学大だったが、78分にびわこ大CKでの競り合いの際のプレーでGK増田樹(4年/関西学院高等部)がレッドカードで退場。このジャッジでPKを得たびわこ大は、MF矢越俊哉(4年/松本国際高)が左隅にきっちりと決める。さらに85分、中盤でボールを奪って左サイドを侵攻すると、最後は逆サイドでフリーのFW倉田竜雅(3年/履正社高)が冷静に決めてびわこ大がリードを広げる。
数的不利に陥った関学大だが速いタッチでチャンスを作ると、88分、左サイドをDF岡未來(3年/神戸弘陵学園高)が攻略し、MF中島がシュート。このシュートがGK前でうまくバウンドしてゴールへ吸い込まれ、1点差に追い上げ、90+3分にはMF加納が中盤で奪い、MF先田颯成(3年/サガン鳥栖U-18)へ。先田のパスをFW山本吟がDFを背負いながらも決め切り、同点に追いつく。さらに90+7分にはMF内田康介(3年/名古屋グランパスU-18)のCKにDF宮村璃玖(1年/徳島ヴォルティスユース)がヘッドで合わせるが、ここはゴールポストに阻まれる。どちらにとっても痛いドローとなった。

激しく競り合う両チーム

ともにリーグ初勝利を狙いたい桃山学院大と関西大の試合は、ともに前線からのプレスを利かせて仕掛ける拮抗した展開で試合が進められていく。28分、関西大はDF髙橋哲也(4年/東海大学付属大阪仰星高)のフィードを受けたMF黒沢偲道(2年/柏レイソルU-18)が背後へ抜け出そうとしたところを倒した桃山大DF藤本羅生(3年/興國高)が退場になってしまう。このファウルで得た直接FKをMF和田健士朗(4年/セレッソ大阪U-18)が相手GK前で落ちるボールを入れると、GKのはじいたこぼれ球をFW山村チーディ賢斗(1年/サガン鳥栖U-18)が詰めて関西大がリードを奪う。
関西大はこの後も数的優位を生かして、幾度も相手ゴールへと襲い掛かるが、桃山大はGK森脇勇人(4年/ジュビロ磐田U-18)を中心とした守備でこれをしのぐと、カウンターからセットプレーのチャンスをつかむが、関西大ゴールを陥れることはできないままタイムアップとなった。

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ第2節》
▽2025/04/11 11:30 Kick off – J-GREEN堺(メインフィールド)
阪南大 5-0(1-0) 大阪商業大
得点:’22 阪南大/秋末翔也(山田晃市、佐々木裕貴)、’57 阪南大/山内湊人(平山大河)、’65 阪南大/坪井風汰(山崎遥人)、’81 阪南大/坪井風汰(坂本直太郎、平山大河)、’87 阪南大/山内湊人(伊藤洵太、松井空音)

▽2025/04/11 14:00 Kick off – J-GREEN堺(メインフィールド)
関西学院大 3-3(0-1) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’11 びわこ大/長谷怜、’61 関学大/山本吟侍(山本楓大)、’79 びわこ大/矢越俊哉(PK)、’85 びわこ大/倉田竜雅(植田琉生、久島理功)、’88 関学大/中島悠吾(岡未來)、’90+3 関学大/山本吟侍(先田颯成)

▽2025/04/11 11:30 Kick off – 万博記念競技場
京都産業大 1-0(1-0) 立命館大
得点:’20 京産大/皿良立輝(太仁紫音)

▽2025/04/11 14:00 Kick off – 万博記念競技場
甲南大 1-1(0-0) 大阪学院大
得点:’48 大院大/清水俊(鳥井禅音、家邉凛太朗)、’90+2 甲南大/木村俊太(松﨑龍之介)

▽2025/04/11 11:30 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
大阪体育大 0-1(0-0) 同志社大
得点:’65 同志社大/野頼駿介(渡邉良)

▽2025/04/11 14:00 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
桃山学院大 0-1(0-1) 関西大
得点:’22 関西大/山村チーディ賢斗

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

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