前期リーグも三分の二が終了。実力者の揃う京都産業大が1位をキープし、同志社大、関西大が追う展開となっているが、今は下位に沈む大学もまだまだ巻き返すための時間はある。どのチームの戦いぶりも目が離せない。
開幕戦こそ逆転負けを喫したものの、その後は負けなしを続け首位に立つ京産大。この日も開始からボールを保持して阪南大陣内へ長短のパスを使って攻撃を組み立てていく。まずは10分、MF大倉慎平(2年/ガンバ大阪ユース)が縦につけたパスを受けたFW高川諒希(2年/カターレ富山U-18)がシュートするが、わずかに枠の外。13分には、MF皿良立輝(3年/セレッソ大阪U-18)のパスに抜け出したMF大倉がゴールを狙うが、阪南大GK須田遥斗(4年/大阪桐蔭高)が好ブロックで失点を防ぐ。しかし19分、MF山崎遥人(3年/筑陽学園高)が高い位置でプレスをかけてボールを奪うと、そのまま思い切りよいミドルシュートを突き刺し、ここまで後手に回っていた阪南大が先制する。京産大もすかさず反撃に出る。30分にMF山村朔冬(3年/帝京長岡高)が左からゴール前に入れたボールは、DFとFW高川が競り合ってこぼれるが、走りこんだDF吉井泰生(2年/ガイナーレ鳥取U-18)が仕留めて同点としてハーフタイムを迎える。
後半も京産大の優勢が続く。62分、MF大倉が相手のパスを奪いドリブルで持ち上がると、MF皿良とのパス交換でエリア内まで侵入し、マイナスのボールを入れる。これをFW高川がしっかりと決めて勝ち越しに成功する。さらに65分、MF伊藤翼(4年/セレッソ大阪U-18)の縦パスに抜け出したFW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が一度は相手DFに防がれるも、再度ボールを奪うと中央へクロス。DFの間でFW高川がヘッドで合わせて、阪南大を突き放す追加点を挙げる。阪南大はFW坪井風汰(4年/東邦高)やMF山田晃市(4年/四国学院大学香川西高)を投入して追撃を図るが、なかなか分厚い攻撃を作り出せず、タイムアップ。京産大が盤石の首位キープとなった。

下位に沈む桃山学院大だが、この日は関西学院大を相手に立ち上がりから主導権を握り、試合を進めていく。7分には右サイドを駆け上がったMF蘓鉄航生(4年/ヴィッセル神戸U-18)のクロスにFW松本龍利(1年/大阪産業大学附属高)が合わせに行くが、関学大DF今西一志(4年/阪南大学高)のブロックの前に得点ならず。24分にはMF原田幹太(4年/レノファ山口U-18)のラストパスをMF田村遊吏(3年/履正社高)がダイレクトで狙うが、これはサイドネットに。35分にも左サイドからMF蘓鉄が逆サイドへ大きな展開。MF田村遊吏が切り込んでラストパスを企図するも、クリアに遭い決定機とはならない。これに対して関学大はリズムを作ろうとラインを上げて組み立てを狙うが、攻撃に連動性を出せず、シュート0で前半を終える。
関学大は後半頭からMF先田颯成(3年/サガン鳥栖U-18)を投入し、3ボランチからトップ下を置くダブルボランチにシステムを変更。するとMF先田がいきなり結果を出す。DF岡未來(3年/神戸弘陵学園高)が相手が寄せてくる狭いところを通すと、MF先田がGKの逆を突いてコースに決め先制。この得点で勢いに乗った関学大は、49分、DF岡のスローインを受けたFW山本吟侍(3年/高川学園高)が相手を背負ったまま前進すると、DFの間を豪快に打ち抜き追加点。61分には、DF岡の縦パスに抜け出したMF石橋郁弥(3年/名古屋グランパスU-18)が入れたクロスを、FW山本吟侍が冷静なトラップからゴールを陥れてリードを広げる。だが桃山大も65分、ビルドアップのボールを奪ったMF大平青空(3年/静岡学園高)がGKとの一対一を制して1点を返すと、攻撃の圧力を増して得点を狙い攻めかかるが、関学大も集中した守備で対応する。90+2分にはMF内田康介(3年/名古屋グランパスU-18)が縦に送ったリスタートのボールを、MF古田和之介(4年/履正社高)が相手を外してゴール前にクロスを入れると、DF村井清大(4年/ヴィッセル神戸U-18)が走りこんでゴールし、関学大が勝負を決めた。

大阪体育大は引き分けを挟んで3戦勝ちがない。対する立命館大は4戦負けなしと好調さを見せる。序盤こそ、セットプレーやロングスローから大体大ゴールを脅かした立命大だが、徐々にホームで戦う大体大が試合の流れを握っていく。23分、FW西山隼矢(4年/清水桜が丘高)が入れたクロスにFW三島拓人(2年/立正大学淞南高)がヘッドで合わせるが、ボールはクロスバーに当たり、その跳ね返りを立命大GK近藤陸翔(3年/ファジアーノ岡山U-18)がはじく。しかしそのこぼれ球をMF三島典征(2年/立正大学淞南高)が押し込み、大体大がリードして前半を終了。
52分には、FW西山がスピードを生かしたドリブルで右サイドを深くえぐり、角度のないところからゴール前にボールを送ると、逆サイドのFW久保翔大(3年/京都橘高)がフリーで詰めて大体大が点差を広げる。追う立命大は、62分、MF安達晃大(4年/ガンバ大阪ユース)の直接FKに直前に投入されたDF坂上大樹(4年/立命館守山高)が頭で合わせて1点を返すと、72分にはDF坂上の縦パスにMF良知英祥(3年/藤枝東高)が反応して持ち上がり、パスを入れるもつながらず、競り合ってこぼれたボールをMF北村一真(4年/国見高)が左へ出すと、FW山﨑遥稀(2年/サガン鳥栖U-18)が決めて同点に追いつく。そして84分、MF吉田遥海(3年/京都サンガF.C.U-18)の左CKのクリアボールをDF坂上が前へ送る。再度、大体大にクリアされるがこぼれ球をDF三宮稜大(2年/京都サンガF.C.U-18)が蹴りこみ、立命大がついに2点のビハインドをひっくり返す。その後の大体大の攻撃の圧力を防ぎ切った立命大が勝ち点3を手にした。
前日に首位・京産大が勝利しているため、追う関西大としては甲南大を倒してプレッシャーを与えたいところ。この日もボールを保持して、試合を優位に進めていく。10分にはMF兎澤玲大(3年/京都サンガF.C.U-18)のサイドを変える大きいパスにMF黒沢偲道(2年/柏レイソルU-18)が抜け出すも、甲南大GK足立優(4年/ガンバ大阪ユース)が好判断でストップ。甲南大は、MF舟見圭志郎(3年/興國高)とMF今富輝也(2年/ヴィッセル神戸U-18)が中盤でバランスをとりながら、チームメイトの動き出しをよく見てパスを供給し、チャンスにつなげていく。25分、DF山田煌人(3年/名古屋グランパスU-18)のパスを受けたMF泉光太郎(3年/静岡学園高)がドリブルで前進すると、中央へ速いパス。これを中へ入ってきたDF森勇聖(4年/興國高)がコースに決めて、甲南大が均衡を破る。
1点を追う関西大は、後半からFW徳田波音(1年/柏レイソルU-18)を投入し、MF真田蓮司(4年/東山高)を左サイドに置くことで攻撃に厚みを持たせていく。50分、DF藤谷温大(2年/柏レイソルU-18)が右サイドから供給したクロスに、MF真田がヘッドで合わせるが、GK足立が反応の良いセーブでゴールを死守。68分にはMF和田健士朗(4年/セレッソ大阪U-18)のロングボールにFW徳田が抜け出しシュートを放つが、ここも相手にCKへと逃れられてしまう。耐えながらチャンスをうかがっていた甲南大は84分、FW濱田蒼太(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)がスローインのボールを相手DFと競り合って奪い取ると、角度のないところからシュートを決め、大きな追加点を挙げる。関西大も88分、DF藤谷が縦に入れたボールに、DF柏村涼太(1年/川崎フロンターレU-18)がスプリントして駆け上がると、ゴール前にクロスを入れる。クリアしようとした甲南大DFの背後に落ちたボールをMF岩﨑天利(1年/熊本県立大津高)が流し込み1点を返す。さらに90+4分には、DF藤谷が落としたボールを逆サイドのMF岩﨑が詰めるが、GK足立がしっかりとセーブ。甲南大が最後までハードワークで守り切り、開幕以来の勝利を手にした。

前節、快勝をおさめた大阪学院大がこの日もテンポよく相手ゴールへと迫る。3分には大きくサイドを変えるボールに追いついたMF庄大空(3年/静岡学園高)が左足で狙うが、びわこ大GK湯浅礼生(4年/徳島ヴォルティスユース)に防がれる。大院大は23分にもMF庄からMF小野剛史(3年/桐生第一高)とつなぎ、MF鈴木聡太(3年/セレッソ大阪U-18)がコースを狙うが、わずかに枠の外。びわこ大もMF久島理功(3年/立正大学淞南高)とMF野澤颯天(3年/立正大学淞南高)のスピードを生かして好機につなげようとするが、なかなか分厚い攻撃とはならない。前半はどちらも無得点のまま、終了となる。
後半は両チーム、よりアグレッシブなプレーを見せる。53分中盤のルーズボールを拾ったMF庄がそのまま持ち上がり、GKと一対一の局面を迎えるが、GK湯浅が鋭い反応でセーブ。60分には、びわこ大MF倉田竜雅(3年/履正社高)のパスにFW長谷怜(3年/履正社高)が抜け出すが、大院大GK加藤里玖都(3年/香里ヌヴェール学院高)が勇気あるプレーで失点を許さない。67分には、MF久島からFW有末翔太(3年/ヴィッセル神戸U-18)、MF吉兼伶真(3年/帝京大学可児高)とテンポよくつなぎ、MF鵜飼大翔(2年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が走りこむが、大院大DF清水俊(3年/大阪学院大学高)のブロックに得点とはならない。拮抗した展開が動いたのは81分。高い位置でプレスをかけてボールを奪ったFW有末が、右足一閃のミドルシュートでネットを揺らす。大院大の反撃を封じてこの1点を守り切ったびわこ大が連敗をストップする勝利を手にした。

同志社大は今季、好調をキープ。大阪商業大との対戦となったこの日も、選手の特徴を生かして優位に試合を進めていく。7分、右SBの渡邉良(4年/草津東高)がMF小野理竜(4年/青森山田高)とのパス交換で前に出ると、FW野頼駿介(4年/桐光学園高)とのワンツーからゴールを決めて先制する。8分にはFW山田一颯(2年/桜宮高)の突破から、MF西川桂太(3年/京都橘高)が狙うが、大商大GK谷口侑(3年/清風高)も好ブロックで連続失点を許さない。粘り強い守備から反撃を狙う大商大だが、同志社大の集中した守備をなかなか崩すことはできない。すると24分、DF渡邉のロングボールに抜け出したFW山田が、GKとの一対一を制して追加点とする。
大商大は54分、MF下柿元遥斗(4年/大阪偕星学園高)がGKとの接触プレーで一発退場となってしまう。大黒柱となる主将を欠く状態で2点のビハインドを負うこととなった。同志社大は63分、MF西川のパスに抜け出したFW野頼が鋭いシュートを放つが、GK谷口がセーブ。こぼれ球をMF中山織斗(4年/國學院大學久我山高)が狙うが、ここもGK谷口が跳ね返す。集中して同志社大の攻撃をしのぐ大商大は、72分、FW豊島蓮(4年/米子北高)がプレスをかけてボールを奪い前へ送ると、MF木下瑠己(3年/岡山学芸館高)がGKをかわして角度のないコースに決めて1点差に追い上げる。同志社大は数的優位から決定機を量産するも追加点を奪うことはできず。2-1でタイムアップとなった。
《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ第8節》
▽2026/05/23 11:30 Kick off – 万博記念競技場
阪南大 1-3(1-1) 京都産業大
得点:’19 阪南大/山崎遥人、’30 京産大/吉井泰生、’62 京産大/高川諒希(大倉慎平、皿良立輝)、’65 京産大/高川諒希(妹尾颯斗)
▽2026/05/23 14:00 Kick off – 万博記念競技場
関西学院大 4-1(0-0) 桃山学院大
得点:’46 関学大/先田颯成(岡未來)、’49 関学大/山本吟侍(岡未來)、’61 関学大/山本吟侍(石橋郁弥)、’65 桃山大/大平青空、’90+2 関学大/村井清大(古田和之介)
▽2026/05/23 11:30 Kick off – 大阪体育大学人工芝サッカー場
大阪体育大 2-3(1-0) 立命館大
得点:’23 大体大/三島典征、’52 大体大/久保翔大(西山隼矢)、’62 立命大/坂上大樹(安達晃大)、’72 立命大/山﨑遥稀、’84 立命大/三宮稜大
▽2026/05/23 14:00 Kick off – 大阪体育大学人工芝サッカー場
同志社大 2-1(2-0) 大阪商業大
得点:’7 同志社大/渡邉良(野頼駿介)、’24 同志社大/山田一颯(渡邉良)、’72 大商大/木下瑠己(豊島蓮)
▽2026/05/24 14:00 Kick off – 甲南大学ラグビー場兼サッカー場
甲南大 2-1(1-0) 関西大
得点:’25 甲南大/森勇聖(泉光太郎)、’84 甲南大/濱田蒼太、’88 関西大/岩﨑天利(柏村涼太、藤谷温大)
▽2026/05/24 16:30 Kick off – 甲南大学ラグビー場兼サッカー場
大阪学院大 0-1(0-0) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’81 びわこ大/有末翔太
