’26 関西学生リーグ後期第3節/シーソーゲームを制した阪南大と、6発大勝の関西大が後期リーグ初勝利。関学大、桃山大が3連勝で2位グループは大接戦に。京産大は隙を見せずに首位堅守。

9月の3連戦もラスト。中3日の厳しい戦いでチームの総力が問われる中、スタートダッシュに成功したチームも、結果を求めて苦しむチームも、ここからのリーグ戦でそれぞれの目標に向かって取り組んでいく。

京都産業大はMF福永裕也(3年/京都橘高)がU-21代表、MF大倉慎平(2年/ガンバ大阪ユース)がU-19代表で不在。それでも層の厚さを見せて、立ち上がりから優勢に進めていく。2分、右から相手をかわしてゴール前へと侵入したDF滝口晴斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース/FC大阪内定)がDF二人の間をこじ開けてシュートを放つが、これはバーに阻まれ得点ならず。しかしこのシュートを皮切りに、多彩な動きで次々に大阪学院大のゴールへと迫る。大院大はGK加藤里玖都(3年/香里ヌヴェール学院高)を中心に粘り強く守るが、なかなか攻撃のチャンスにはつなげられず、前半のシュートはわずか1本に終わる。
均衡が破れたのは52分。GK岩瀬颯(1年/興國高)のロングキックがこぼれたところを、MF山村朔冬(3年/帝京長岡高)が右足を振りぬき、京産大が先制する。63分には左サイドでDFからボールを奪ったMF山村が中央へ入れたボールをこの日ボランチ起用のMF沖野眞之介(2年/高川学園高)がミドルシュートで突き刺し追加点。大院大もMF中邑蕾羽(2年/神戸弘陵学園高)が積極的なシュートで追い上げを狙うが、京産大の堅守を破れず敗戦となった。

阪南大vsびわこ成蹊スポーツ大は激しい打ち合いとなった。両チームともアグレッシブに戦う中、まず先手を取ったのは阪南大。22分、MF平山大河(1年/セレッソ大阪U-18)の左CKをDF大久保昇真(4年/佐野日本大学高)が頭ですらし、最後はFW坪井風汰(4年/東邦高)がヘッドで方向を変えて先取点。びわこ大も29分、FW森田翼(4年/アルビレックス新潟U-18)が斜めに差し入れたパスを、MF中馬颯太(4年/熊本県立大津高)がGKをよく見て決め、すぐさま同点とするが、34分、中盤でボールを奪ったMF平山がそのまま持ち上がり左サイドへパス。これをMF川端元(4年/履正社高)が見事なコントロールで決めて、再び阪南大がリードを奪ったのもつかの間、37分にはMF野澤颯天(3年/立正大学淞南高)が右サイドからGKのニアを抜くシュートで再び追いつくせわしない展開で前半終了。
後半はさらにヒートアップ。54分、クリアボールをFW森田が持ち上がり、左に出したパスをMF中馬が叩き込み、この日初めてびわこ大がリードを奪う。しかし、ホームで戦う阪南大がここから粘りを見せる。65分、左CKのこぼれ球をDF佐々木裕貴(4年/ベガルタ仙台ユース)が蹴り込んで、三度同点となる。ともに勝利を目指して繰り広げられた激しいバトルの決着がついたのは86分、MF山崎遥人(3年/筑陽学園高)が仕掛けにいってはじかれたボールを拾ったDF佐々木が右足で決め、これが決勝点となり阪南大の後期初勝利を呼び込んだ。

後期はここまで2引き分けとまだ勝利のない関西大は、ホームグラウンドで大阪商業大と対戦。今季初めて、DF桑原航太(4年/帝京長岡高/磐田内定)、DF髙橋哲也(4年/東海大学付属大阪仰星高/川崎内定)、FW真田蓮司(4年/東山高/札幌内定)のJ内定3選手がスタメンに顔を揃える陣容となった。序盤から関西大がボールを保持して試合を進めていくと、6分、左サイドからドリブルで中へと切り込んだFW徳田波音(1年/柏レイソルU-18)のシュートがFW真田に当たってコースが変わり、そのままゴールへ吸い込まれて幸先よく先制する。その後も攻撃の手を緩めることはなく、36分には右サイドからDF桑原が上げたクロスにMF村井天(4年/飯塚高)がファーで頭で合わせて追加点。さらに43分、FW真田の直接FKをDF髙橋が高い打点のヘッドで仕留めて3点のリードで折り返す。
53分、FW徳田が逆サイドへ入れたパスにMF兎澤玲大(3年/京都サンガF.C.U-18)が走りこんでゴールを決め、関西大がリードを広げる。前半はシュート0に終わった大商大だが、67分にはMF今村天音(3年/岡山学芸館高)のパスを受けたMF木下瑠己(3年/岡山学芸館高)が鋭いミドルで狙うが、関西大GK平野稜太(1年/大分トリニータU-18)の好セーブに阻まれる。関西大は80分にもDF桑原のクロスを中央でFW山村チーディ賢斗(1年/サガン鳥栖U-18)が左へ出して、走りこんできたMF北村圭司朗(4年/東山高)が合わせて5点目。MF北村は83分にもMF村井のパスを頭で決めて、6-0となる。大商大も一矢報いるべく90+1分にMF下柿元遥斗(4年/大阪偕星学園高)のラストボールをDF村上潤(3年/大阪商業大学堺高)が頭で合わせるが、GK平野の前に得点には至らない。ホームグラウンドで関西大が快勝して、後期初勝利を挙げた。

ケガから復帰した髙橋がヘディングゴールを決め、エンブレムをたたく

首位に立つ京産大に迫るためにも負けられない同志社と、勝って2位グループへの差を詰めたい桃山学院大の戦いは白熱した一戦に。前半は同志社大が主導権を握って試合を進めていき、桃山大も早い切り替えからチャンスを作るがともに精度を欠きスコアレス。
試合が動いたのは58分、中央のMF原田幹太(4年/レノファ山口U-18)がDFの裏へ出したパスに、直前に交代投入されたMF奥村海斗(2年/ロアッソ熊本ユース)が追いつくと、そのまま独走してGKの動きをよく見て先取点を決める。同志社大も71分、FW野頼駿介(4年/桐光学園高)のパスを受けたFW山田一颯(2年/桜宮高)がドリブルで右サイドを駆け上がり、GKのニアを打ち抜いて同点に追いつく。しかし桃山大も77分、MF原田のパスを受けたMF岩橋康佑(3年/清明学院高)がスピードに乗って駆け上がるとそのままシュートを決めて、勝ち越し点。この決勝点を守り切った桃山大が順位は5位と変わらずも4位との勝ち点差を1に詰める大きな勝利を挙げた。

後期、ここまで未勝利の甲南大としては、何としても結果が欲しい一戦。立ち上がりから積極的に大阪体育大陣内へと攻め込むが、屈強な大体大DFを打ち破れない。大体大は大きな展開からリズムを引き寄せて好機につなげていくと、42分、DFラインからのロングフィードから相手を揺さぶるとMF三島典征(2年/立正大学淞南高)のシュートがDFに当たってこぼれたところをFW臼田成那(3年/ノースアジア大明桜高)がすかさずシュートして先手を取る。
甲南大は後半もボールをしっかり保持して得点チャンスを狙うが、粘り強く守る大体大の壁を崩すことができず、そのまま終了。大体大はインカレ出場権争いに食い込む2連勝となった。

ヘディングゴールを決めた山本吟侍とアシストの内田がハグ

しとしとと雨が降り続く中行われた関西学院大vs立命館大。まずは関学大がテンポよく立命大陣内へ攻め込むと、10分、FW山本吟侍(3年/高川学園高)が相手と競りながら強引に前に行こうとしてこぼれたボールを、MF岩本悠也(2年/V・ファーレン長崎U-18)がすかさず拾ってゴールネットを揺らす。先制して勢いに乗りたい関学大だが、追加点を決められないうちに徐々に立命大にペースを奪われて、耐える時間帯が続く。しかし、立命大もシュートまで持ち込む場面は多く作れず、1-0でハーフタイムを迎える。
1点を追う立命大は後半もボールを握って関学大ゴールへと迫る。だが、57分、右サイドからMF内田康介(3年/名古屋グランパスU-18)がゴール前に送ったアーリークロスを、DFと競りながらもFW山本吟侍が頭で合わせて関学大が追加点を決める。立命大はセットプレーやロングスローを多く獲得して、どうにかゴールをこじ開けようとするが、関学大もDF古田東也(4年/V・ファーレン長崎U-18)とDF長滝谷洸斗(4年/近江高)を中心にしっかりと対応し、失点を許さない。85分にはMF杉原優希(4年/広島皆実高)からのパスを受けたFW天野瑛太(1年/神戸星城高)が自ら持ち込み、シュート。一度はDFに阻まれるがこぼれ球を再度打ち切り、リードを広げる。さらに90+4分には中盤のセカンドボールを拾ったMF先田颯成(3年/サガン鳥栖U-18)が右へ展開。MF中島悠吾(1年/ガンバ大阪ユース)が思い切りよく放ったミドルシュートが突き刺さり、勝利を決定づける4点目。関学大が序盤の3連戦を3連勝で締めくくった。

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ後期第3節》
▽2026/09/27 11:30 Kick off – 京都産業大学神山球技場
京都産業大 2-0(0-0) 大阪学院大
得点:’52 京産大/山村朔冬、’63 京産大/沖野眞之介(山村朔冬)

▽2026/09/27 14:00 Kick off – 京都産業大学神山球技場
同志社大 1-2(0-0) 桃山学院大
得点:’58 桃山大/奥村海斗(原田幹太)、’71 同志社大/山田一颯、’77 桃山大/岩橋康佑

▽2026/09/27 11:30 Kick off – 関西大学千里山中央グラウンド
同志社大 6-0(3-0) 大阪商業大
得点:’6 関西大/真田蓮司(徳田波音)、’36 関西大/村井天(桑原航太)、’43 関西大/髙橋哲也(真田蓮司)、’53 関西大/兎澤玲大(徳田波音)、’80 関西大/北村圭司朗(山村チーディ賢斗、桑原航太)、’83 関西大/北村圭司朗(村井天)

▽2026/09/27 14:00 Kick off – 関西大学千里山中央グラウンド
関西学院大 4-0(1-0) 立命館大
得点:’10 関学大/岩本悠也、’57 関学大/山本吟侍(内田康介)、’85 関学大/天野瑛太、’90+4 関学大/中島悠吾(先田颯成)

▽2026/09/27 11:30 Kick off – 阪南大学高見の里グラウンド
阪南大 4-3(2-2) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’22 阪南大/坪井風汰(大久保昇真、平山大河)、’29 びわこ大/中馬颯太(森田翼)、’34 阪南大/川端元(平山大河)、’37 びわこ大/野澤颯天(浅井晴孔)、’54 びわこ大/中馬颯太(森田翼)、’65 阪南大/佐々木裕貴、’88 阪南大/佐々木裕貴

▽2026/09/27 14:00 Kick off – 阪南大学高見の里グラウンド
大阪体育大 1-0(1-0) 甲南大
得点:’42 大体大/臼田成那

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

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