’26 関西学生リーグ第9節/同志社大は2点のリードを守り切れず、同立戦で痛い引き分け。ATに追いついた京産大が首位堅守でリーグは中断期間に。

関西学生リーグはこの第9節で一旦中断。次週からは関西選手権に1部チームも参戦する。良い形でトーナメントへつなげたいとの思いはどのチームも同じ。熱い試合が今節も繰り広げられた。

首位に立つ京都産業大が、立ち上がりから好調さを見せる。速い出足でボールを奪い関西学院大陣内へと攻め込むが、シュートの形にはなかなか繋げられず、押し込みながらも前半のシュートはわずかに1本。対する関西学院大も集中した守備から反撃を狙うが、決定機を生み出せない。双方が攻めあぐねる形となり、前半を終了する。
京産大は46分、MF伊藤翼(4年/セレッソ大阪U-18)がゴール前に入れたボールをFW高川諒希(2年/カターレ富山U-18)が落とし、MF山村朔冬(3年/帝京長岡高)がシュートするも、関学大GK亀田大河(1年/ヴィッセル神戸U-18)のセーブに阻まれる。関学大も53分、GK亀田のロングフィードにMF石橋郁弥(3年/名古屋グランパスU-18)が左サイドを抜け出して決定的なラストパスを供給するが、味方には合わない。74分には、MF福永裕也(3年/京都橘高)が縦に入れたボールに追いついたMF末谷誓梧(4年/セレッソ大阪U-18)が左サイドを独走し、中央にパス。だがFW高川のシュートは左に逸れ、京産大は絶好の得点チャンスで決め切れない。だが78分、一進一退の状況を関学大が打ち破る。FW山本吟侍(3年/高川学園高)の突破を京産大が防ぎ、クリアしようとしたボールが関学大DF岡未來(3年/神戸弘陵学園高)に当たり跳ね返ったこぼれ球を、MF先田颯成(3年/サガン鳥栖U-18)が仕留めて先制に成功する。しかし、京産大もここから猛攻を仕掛けると、90+5分、DF西川宙希(2年/セレッソ大阪U-18)がファーサイドへ入れたクロスを、FW湯山大輔(2年/藤枝東高)が相手のスライディングをかわしてシュートを叩き込んで同点に追いつき、直後にタイムアップ。ブザービート弾で勝ち点1をもぎ取った京産大が首位を堅守した。

互いに譲らぬ一戦となった関学vs京産

前節は明暗が分かれる結果となった関西大とびわこ成蹊スポーツ大の対戦は、ホームグラウンドの関西大が声援を背にびわこ大を圧倒。13分、関西大はMF宮川大輝(3年/ガンバ大阪ユース)がDFの裏へ通したボールを、DF藤谷温大(2年/柏レイソルU-18)がドリブルで縦に行ってクロスをゴール前に入れると、相手DFが触りながらもこぼれたところをFW徳田波音(1年/柏レイソルU-18)が押し込み、先取点を奪う。関西大は14分にも、中盤でプレスをかけてルーズボールを奪い取り、FW山村チーディ賢斗(1年/サガン鳥栖U-18)がフリーでシュートするも、ポストを直撃。びわこ大もMF野澤颯天(3年/立正大学淞南高)とFW倉田竜雅(3年/履正社高)が右サイドを崩してチャンスを作るが得点とはならない。すると25分、MF古河幹太(2年/ガンバ大阪ユース)の速い縦パスをゴール前でFW徳田が落とすと、MF宮川が強烈なシュートでネットを揺らして関西大が追加点を決める。33分にも相手から中盤でボールを刈り取ったFW山村が独走してゴールへ向かうが、びわこ大GK湯浅礼生(4年/徳島ヴォルティスユース)の好判断に阻まれ、関西大が2点をリードして前半を終える。
関西大は62分、大きな展開からMF岩﨑天利(1年/熊本県立大津高)がシュートに行くが、GK湯浅が右手でセーブしピンチをしのぐ。粘り強い守備から好機を狙うびわこ大は70分、左サイドで得た直接FKでDF高橋昂平(3年/ベガルタ仙台ユース)が短く出したボールを、MF倉田が思い切りのよいミドルシュートで叩き込み、1点を返す。突き放したい関西大は81分、右サイドからMF岩﨑が上げたクロスを、FW徳田がDFと競り合ってこぼれたボールをけりこみ、リードを広げて勝ち切り、順位を2位へと上げた。

ミドルシュートを決めてチームを勝利に導いた宮川

阪南大も大阪体育大も前節は手痛い逆転負けを喫しており、悪循環をここで断ち切りたいところ。試合は早々に動く。2分、相手のバックパスを奪ったFW臼田成那(3年/ノースアジア大学明桜高)がゴール前へ入れたパスを、阪南大も必死でクリアするが、混戦でこぼれたボールをFW西山隼矢(4年/清水桜が丘高)が押し込み、大体大がいきなり先制する。その勢いのまま、大体大がパワーとスピードを生かして優位に攻めていくと、15分、高い位置でボールを奪ったMF山元敦琥(3年/矢板中央高)がスペースへ出したボールを、FW臼田が決めて追加点とする。22分には、左サイドでボールをカットしたMF下川翔世(4年/東福岡高)が、DFの裏へ通したパスをFW西山がゴールに沈めて突き放す。阪南大もMF山田晃市(4年/四国学院大学香川西高)が仕掛けてクロスを供給し、チャンスを作るがゴールを落としれることはできず、ハーフタイムを迎える。
巻き返したい阪南は、後半頭からDF佐々木裕貴(4年/ベガルタ仙台ユース)、MF伊藤洵太(2年/東邦高)、FW山内湊人(1年/大分トリニータU-18)を投入して立て直しを狙う。しかし72分、GK野村寛礼(3年/藤枝明誠高)のロングフィードに反応したFW西山が得点を挙げてハットトリック達成。89分にはエリア内で倒されFW久保翔大(3年/京都橘高)がPKを獲得。FW久保のキックは、阪南大GK福島真斗(4年/高川学園高)に足でセーブされるが、こぼれ球をしっかりと蹴りこみ、勝利を決定づけた。

西山はハットトリックを達成する活躍

大阪商業大はここまでリーグ戦での勝利がなく、今節こそ勝ち点3をつかみたい。対する大阪学院大は、丁寧なパスワークから相手陣内へ攻め込むと、8分、MF鈴木聡太(3年/セレッソ大阪U-18)が巧みなトラップで守備をかわして、中央へボールを送る。MF小野剛史(3年/桐生第一高)が倒れこみながら出したパスを、FW肥後潤(4年/浜松開誠館高)がシュートするが、大商大GK谷口侑(3年/清風高)が右足でセーブし、得点を許さない。19分、攻め込む大院大からボールを奪い取ったMF今村天音(3年/岡山学芸館高)がそのままドリブルで持ち上がると、左へパス。FW木下瑠己(3年/岡山学芸館高)がこれを受けてゴールへ流し込み大商大が先制点を挙げる。
ボールを保持してもなかなかシュートまで持ち込めなかった大院大は、後半はアグレッシブに得点を狙ってくる。まずは52分、MF小野が逆サイドに出したボールにMF高橋七皆(1年/大分トリニータU-18)が走り込み、シュートを突き刺し同点とする。さらに63分、ロングフィードを受けたMF庄大空(3年/静岡学園高)がマークをかわしてラストパスを送ると、FW家邉凛太朗(1年/金沢学院大学附属高)が蹴りこみ逆転に成功。後半の大商大の攻撃をシュート1本に抑えて、大院大が勝ち切った。

昨シーズンは好成績を残したが、今季は思うように勝ち点が延ばせていない甲南大と桃山学院大の対戦。ホームグラウンドで、まずは甲南大が攻撃の主導権を握ると、7分、MF舟見圭志郎(3年/興國高)の左CKをニアでFW岡村匠真(2年/桃山学院高)が頭で合わせて先制する。その後も両サイドを使ったスピーディな攻撃で甲南大が攻め込む場面を作る。13分にはMF伊藤小次郎(3年/V・ファーレン長崎U-18)が持ち上がり、中央に入れるとFW泉光太郎(3年/静岡学園高)がシュートするもここはGKの正面で追加点はならず。桃山大も15分過ぎから、縦へのボールを効果的に使い徐々にリズムを作っていくと、41分、右サイドでフィードに抜け出したMF田村遊吏(3年/履正社高)が倒されて獲得した直接FK。MF原田幹太(4年/レノファ山口U-18)の正確なキックにDF國岡俊哉(2年/興國高)が高い打点のヘディングで合わせて、同点に追いつく。
後半になると桃山大の攻撃の勢いが増し、セットプレイと速いプレスで甲南大ゴールを脅かす場面を増やしていく。73分、FW松本龍利(1年/大阪産業大学附属高)が粘ってパスを出し、FW廣重壮真(2年/サンフレッチェ広島F.Cユース)がつなぐと、一度は甲南大にクリアされるものの、そのこぼれ球をMF田村遊吏が右足で突き刺し、桃山大が逆転に成功する。甲南大も状況を変えようと奮闘するが、シュートへ持ち込めずにタイムアップとなった。

逆転勝利をおさめ、ハイタッチをかわす桃山大の選手たち

京都の伝統校同士の対戦である”同立戦”は、立ち上がりから同志社大が高い位置でプレスをかけてボールを奪うとスピードを生かして立命館大ゴールへと攻めかかる。29分には、MF西川桂太(3年/京都橘高)がDFの裏へ通したボールにFW山田一颯(2年/桜宮高)が抜け出して決定機を迎えるが、立命大GK近藤陸翔(3年/ファジアーノ丘やmU-18)が好判断で防ぐ。しかし35分、同志社大は相手のパスを中央でカットしたMF吹田航晟(3年/川崎フロンターレU-18)が素早く左へ展開。このパスを受けたFW山田がGKをよく見てゴールへ流し込み、ついに立命大の守備をこじ開ける。同志社大は攻撃の圧力を強め、40分には右サイドからDF渡邉良(4年/草津東高)が入れたボールをMF西川が決めて、追加点を決める。
2点を追う立命大は、前半ATにDF岸本健太郎(3年/立命館宇治高)、MF吉田遥海(3年/京都サンガF.C.U-18)、FW小森八万豊(4年/京都先端科学大学附属高)を投入し、流れをつかみに来る。51分、ロングスローから同志社大ゴール前での混戦となり、右からMF山﨑遥稀(2年/サガン鳥栖U1-8)がファーに入れたボールをDF木村誠之輔(4年/セレッソ大阪U-18)が流し込み、1点を返す。流れをつかみ畳みかけたい立命大だが、60分にPKを献上してしまう。しかし、キッカーFW山田のキックをGK近藤がしっかりとキャッチし、ピンチを防ぐ。すると73分、左サイドでフリーになったMF吉田がうまく相手のスペースにパスを送ると、MF向井秀豊(3年/帝京長岡高)がドリブルで持ち込んで流し込み、立命大が同点に追いつく。86分には左サイドからFW野見明輝(3年/広島国際学院高)が抜け出し、シュートするもブロックされ、そのこぼれ球をFW小森が狙うが同志社大も身体を張ってゴールを許さない。双方タイムアップまで力を尽くして戦い抜くが、ライバル校同士の一戦は勝ち点1を分け合うにとどまった。

同立戦はタイムアップと同時に両チーム倒れこむ激闘となった

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ第9節》
▽2026/05/30 11:30 Kick off – アクアパルコ洛西
関西学院大 1-1(0-0) 京都産業大
得点:’78 関学大/先田颯成(岡未來)、’90+5 京産大/湯山大輔(西川宙希)

▽2026/05/30 14:00 Kick off – アクアパルコ洛西
阪南大 0-5(0-3) 大阪体育大
得点:’2 大体大/西山隼矢、’15 大体大/臼田成那(山元敦琥)、’22 大体大/西山隼矢(下川翔世)、’72 大体大/西山隼矢(野村寛礼)、’89 大体大/久保翔大

▽2026/05/30 11:30 Kick off – 関西大学千里山中央グラウンド
関西大 3-1(2-0) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’13 関西大/徳田波音、’25 関西大/宮川大輝(徳田波音、古河幹太)、’70 びわこ大/倉田竜雅(高橋昂平)、’81 関西大/徳田波音

▽2026/05/30 14:00 Kick off – 関西大学千里山中央グラウンド
大阪学院大 2-1(0-1) 大阪商業大
得点:’19 大商大/木下瑠己(今村天音)、’52 大院大/高橋七皆(小野剛史)、’63 大院大/家邉凛太朗(庄大空)

▽2026/05/31 13:00 Kick off – 甲南大学ラグビー場兼サッカー場
甲南大 1-2(1-1) 桃山学院大
得点:’7 甲南大/岡村匠真(舟見圭志郎)、’41 桃山大/國岡俊哉(原田幹太)、’73 桃山大/田村遊吏

▽2026/05/31 15:30 Kick off – 甲南大学ラグビー場兼サッカー場
同志社大 2-2(2-0) 立命館大
得点:’35 同志社/山田一颯(吹田航晟)、’40 同志社/西川桂太(渡邉良)、’51 立命大/木村誠之輔(山﨑遥稀)、’73 立命大/向井秀豊(吉田遥海)

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

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