’26 関西学生リーグ第1節/今年も混戦必至のリーグが開幕!前年度王者・関学大は黒星スタート。甲南大は松岡新監督の下、リーグ好発進。

あいにくの雨模様の中、新シーズンが開幕。どのチームもリーグに向けて少しばかりの不安を胸に抱きながらも、ここまで積み上げてきた自信を拠りどころに、持てる力を初戦にぶつけて熱いゲームを繰り広げた。

オープニングゲームとなったのは、昨年度優勝校・関西学院大と2位の阪南大の一戦。序盤は互いにチャンスを作り拮抗した展開となる。そんな中、先手を取ったのは関学大だ。17分、中央のMF先田颯成(3年/サガン鳥栖U-18)が左へ展開し、MF石橋郁弥(3年/名古屋グランパスU-18)が素速く前へ出したパスをFW山本吟侍(3年/高川学園高)が受けると、反転して相手DFを外してGKのニアを撃ち抜くシュートで先制する。このあとも関学大は再三チャンスを作るも決められず、ハーフタイムとなる。
後半は、早々に阪南大が反撃を開始。47分、最終ラインからDF金龍起(1年/セレッソ大阪U-18)が前線に出した縦パスを、FW大久保昇真(4年/佐野日本大学高)が巧みに守備をかわして受けると、GKとの一対一を制して同点とする。49分にはMF平山大河(1年/セレッソ大阪U-18)の左CKを、DF佐々木裕貴(4年/ベガルタ仙台ユース)がニアでヘッドですらしたボールをDF川端元(4年/履正社高)が頭を振って軌道を変え、ゴールへねじ込みあっという間に試合をひっくり返す。勢いに乗った阪南大は66分、MF平山が中央から左にスルーパス。FW山崎遥人(3年/筑陽学園高)が抜け出そうとしたところを倒されてPKを獲得。これをFW山崎が決めきり、リードを広げる。関学大も73分、DF山本楓大(4年/サガン鳥栖U-18/京都内定)のロングスローからゴール前の混戦でMF中島悠吾(1年/ガンバ大阪ユース)が押し込み点差を詰めるが、78分にMF平山のミドルシュートで再び阪南大がリードを広げる。関学大は81分にFW山本が自ら獲得したPKを決めて追い上げ、その後も激しく相手ゴールへと迫るが、阪南大が集中して守り抜き、乱打戦をものにした。

ゴール前で激しい攻防を繰り広げた

びわこ成蹊スポーツ大vs大阪商業大は、昨年の対戦では大商大が2勝。びわこ大としては昨年の借りを返し、良いスタートダッシュとしたいところだ。びわこ大が中盤から展開してチャンスを作るのに対し、大商大も奪ってからの速攻で一気に相手陣内へと攻め込み、FW金真聖(1年/FC大阪U-18)が思い切ったシュートを放つも得点にはつながらない。
後半もともにセットプレーでチャンスを作る一進一退の展開。均衡が破れたのは83分、びわこ大がテンポの良いパスワークで相手を押し込むと、MF西垣虹汰(4年/京都橘高)の左からのパスに走りこんだMF矢越俊哉(4年/松本国際高)が右足を振りぬき、ゴールネットを揺らして先制。85分には直接FKからMF高良幸之介(4年/青森山田高)が深い位置まで持ち込み、ゴール前へクロス。これをDF桒山鉄人(3年/愛知工業大学名電高)が頭で合わせて追加点。大商大の反撃をしっかりと封じたびわこ大が、1部復帰戦を勝利で飾った。

今季より松岡亮輔監督が率いる甲南大と、実力者揃いの京都産業大とが激突。まずは京産大がゲームを支配し、優位に試合を進めていくと、DF滝口晴斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が右サイドからゴール前に入れたクロスにFW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が頭で合わせて12分に先制する。甲南大もシステムを変えて京産大に対応すると、徐々にペースを握るようになり、MF泉光太郎(3年/静岡学園高)がドリブルで仕掛けて好機を作っていく。すると45分、FW濱田蒼太(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)の直接FKを一度は京産大GK中原碧琉(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)がはじくも、こぼれ球にMF諏訪晃大(4年/桐生第一高)が素速く反応して押し込み、同点に追いついて前半を折り返す。
後半、京産大は立ち上がりパスをつないで甲南大陣内へと攻め込んでいくが、甲南大もしっかりとしのぐ。55分、甲南大はDFラインから丁寧につなぐと、MF諏訪が巧みなスルーパス。これに抜け出したMF今富輝也(2年/ヴィッセル神戸U-18)がGKをよく見て決め、逆転に成功する。60分にも中盤のルーズボールを拾ったMF諏訪が相手の裏を狙う絶妙のカウンターでFW濱田へパスを通して、リードを広げる追加点。京産大のバリエーションある攻撃を防ぎ、逆転で新監督の下、リーグ好発進を飾った。

同点弾の諏訪晃大は、1得点2アシストと勝利に貢献

1年での1部復帰を果たした立命館大は、昨年苦しんで1部残留を勝ち取った大阪学院大と対戦となった。立ち上がりは、大院大がピッチを広く使ってボールを保持して試合を進めるが、立命大もGK三反畑篤樹(3年/京都サンガF.C.U-18)を中心としてしっかりと跳ね返し得点を許さない。後半に入ると徐々に立命大がペースを握る時間を増やしていくと、66分、MF山藤大夢(4年/富士市立高)の右CKを競り合いながらもニアでFW野見明輝(3年/広島国際学院高)が押し込み、リードを奪う。しかし、大院大も持ち味であるパスワークで丁寧にリズムを作ると、89分、MF庄大空(3年/静岡学園高)が左前に供給したボールをDF橿本心(4年/流通経済大学付属柏高)がゴール前へ上げると、FW今吉心絆(3年/東福岡高)がDFとGKの間でうまくヘッドで合わせて同点とする。激しい雨の中の試合は、勝ち点1を分け合う結果となった。

前日の荒天から一転して初夏を思わせる陽気となった中で行われた関西大vs同志社大。序盤は関西大が主導権を握る。洗練された組み立てから同志社大ゴールへと迫るが、相手の集中した守備を崩すことはできない。同志社大もFW山田一颯(2年/桜宮高)の推進力とMF中山織斗(4年/國學院大學久我山高)のドリブル突破から好機を作る回数を増やしていく。試合が動いたのは32分、FW山田が右サイドをえぐってマイナスのパスを送ると、中央へ走りこんだFW野頼駿介(4年/桐光学園高)がおしゃれなヒールでゴールへ流し込み、同志社大が先制する。その後も同志社大はハイプレスからチャンスを作るが、追加点は奪えずハーフタイムを迎える。
巻き返しを図る関西大は、MF黒沢偲道(2年/柏レイソルU-18)を後半から投入すると、50分、FW山村チーディ賢斗(1年/サガン鳥栖U-18)のサイドを変えるパスに反応したMF黒沢がシュートを放つが、ここは同志社大GK黒瀬理仁(2年/V・ファーレン長崎U-18)が右手一本でセーブし、得点ならず。57分にもDF若尾直哉(4年/浜松開誠館高)がビッグチャンスを作るが、またしてもGK黒瀬に阻まれてしまう。すると67分、最終ラインからのロングパスに抜け出そうとしたFW山田をDF山本圭晋(2年/帝京長岡高)が倒してしまい、レッドカードで退場となってしまう。数的不利に陥った関西大だが、テンポを崩さず相手ゴールへと迫る場面を多く作るが、同志社大も集中した守備で守り切り、ウノゼロで勝ち切ることに成功した。

エース・野頼が決めて歓喜の表情

桃山学院大と大阪体育大は、3月24日に大阪サッカー選手権大学予選準決勝で対戦しており、そのときは延長でも決着がつかず、PKで桃山大が決勝へと駒を進めている。今回も同様に拮抗した試合となった。前半は、大体大が強度の高いプレーで敵陣深くに攻め込む場面を多く作る。桃山大も耐えて奪ってから右サイドのMF田村遊吏(3年/履正社高)がスプリントして一気に状況をひっくり返すが、シュートまでもっていくことはできない。両チーム、メンバーを入れ替えながら手堅い試合運びを見せるが、87分、FW久保翔大(3年/京都橘高)が左サイドで相手の裏に出したボールにMF島龍之介(4年/京都サンガF.C.U-18)走り込み持ち上がって冷静にパス。これに走りこんだDF奥村央樹(3年/奈良育英高)が蹴りこみ、ついに桃山大のゴールをこじ開ける。この得点を守り抜いた大体大が、天皇杯予選のリベンジを果たす勝ち点3を獲得した。

交代で投入された奥村のシュートが桃山大の守備をこじ開けた

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ第1節》
▽2025/04/04 12:00 Kick off – J-GREEN堺(メインフィールド)
関西学院大 3-4(1-0) 阪南大
得点:’17 関学大/山本吟侍(石橋郁弥、先田颯成)、’47 阪南大/大久保昇真(金龍起)、’49 阪南大/川端元(佐々木裕貴、平山大河)、’66 阪南大/山崎遥人(PK)、’73 関学大/中島悠吾、’78 阪南大/平山大河、’81 関学大/山本吟侍(PK)

▽2025/04/04 14:30 Kick off – J-GREEN堺(メインフィールド)
甲南大 3-1(1-1) 京都産業大
得点:’13 京産大/妹尾颯斗(滝口晴斗)、’45 甲南大/諏訪晃大(濱田蒼太)、’55 甲南大/今富輝也(諏訪晃大)、’60 甲南大/濱田蒼太(諏訪晃大)

▽2025/04/04 12:15 Kick off – J-GREEN堺(S9フィールド)
びわこ成蹊スポーツ大 2-0(0-0) 大阪商業大
得点:’83 びわこ/矢越俊哉(西垣虹汰)、’85 びわこ/桒山鉄人(高良幸之介)

▽2025/04/04 14:45 Kick off – J-GREEN堺(S9フィールド)
大阪学院大 1-1(0-0) 立命館大
得点:’66 立命大/野見明輝(山藤大夢)、’89 大院大/今吉心絆(橿本心)

▽2025/04/05 11:30 Kick off – たけびしスタジアム京都
関西大 0-1(0-1) 同志社大
得点:’32 同志社/野頼駿介(山田一颯)

▽2025/04/05 11:30 Kick off – たけびしスタジアム京都
桃山学院大 0-1(0-0) 大阪体育大
得点:’87 大体大/奥村央樹(島龍之介)

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

蟹江 恭代をフォローする
テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました