リーグ終盤の3連戦がスタート。順位が近いチーム同士の”6ポイントマッチ”もここから多くなってくる。残り4戦、しびれる試合が続く。
前節、痛い逆転負けを喫した阪南大は、この日は攻撃陣が爆発。序盤、主導権を握って大阪学院大陣内へ攻め込んでいくも、なかなかシュート場面へとつなげられなかったものの、24分、右サイドからDF竹内海人(4年/今治東中等教育学校)のクロスを、ファーに走り込んだFW角田颯磨(4年/高知高)がダイレクトで合わせて先制に成功。32分にはロングフィードをFW角田が落としたボールを左からMF井本修都(1年/アルビレックス新潟U-18)が思い切りよいシュートでたたき込み、追加点。続けざまに34分、MF平山大河(1年/セレッソ大阪U-18)の右CKにニアでDF大久保昇真(4年/佐野日本大学高)が頭で合わせて3点目を決めると、39分にもDF竹内のクロスにFW山崎遥人(3年/筑陽学園高)がヘッドで合わせたボールをGKがセーブした跳ね返りをFW角田が仕留めてこの日2点目。前半だけで4点をリードしてハーフタイムとなる。
大院大は後半頭から4人の選手を入れ替えて状況打開を狙うが、阪南大は46分、こぼれ球を拾ったFW山崎が狭いところを強引に突破してそのままゴールネットを揺らすと、67分にはMF井本にもCKの混戦から決められて6点差に。大院大もFW簗詰夕喜(2年/札幌大谷高)が積極的にシュートを放つが、得点とはならず。ホームグラウンドで苦い大敗となった。
どちらもインカレ出場権を狙う関西大と桃山学院大の対戦は、関西大がボールを保持して試合を進めていくが、桃山大も粘り強く守ると速い切り替えで相手ゴールへと迫る拮抗した展開となり、前半をスコアレスで終了する。
後半もどちらもじりじりとした試合運びとなるが関西大は決定機を作りつつも、桃山大GK森脇勇人(4年/ジュビロ磐田U-18)の好セーブにも遭い、得点を奪うことができない。すると81分、MF川井憂翔(2年/ヴィッセル神戸U-18)のスルーパスに反応したMF小濵良英(2年/宮崎日本大学高)が速いクロス。走り込んできたFW吉岡嵐(2年/ヴィッセル神戸U-18)が押し込んでついに均衡が破れる。勝ち点3が欲しい関西大も激しく攻め込むが、桃山大が集中を切らさず守り切って今季初のウノゼロ勝利。田村直弘監督が常々口にしていた「まず残留」を決定し、3位へ浮上。インカレ出場へ向けて、大きな勝利をつかんだ。
京都ダービーである京都産業大との立命館大の一戦。京産大は前節に逆転勝利を挙げ、2位の関西学院大との勝ち点差を広げており、この日も持ち味を発揮して優勝へと近づきたい。一方の立命大は残留を争う苦しい状況。なにがなんでも勝ち点を積み上げたいところだが、前半は京産大のテンポのいい試合運びに後手を踏むことになる。それでも主将のDF木村誠之輔(4年/セレッソ大阪U-18/C大阪内定)を中心に身体を張ったプレーで失点を許さない。だが44分、MF大倉慎平(2年/ガンバ大阪ユース)がDFの裏へ出したパスにDF滝口晴斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース/FC大阪内定)が追いつくと、左へパス。これを走り込んできたFW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が仕留め切り、京産大がリードして前半を終了する。
後半、立命大は交代選手でリズムを変えてくる。MF北村一真(4年/国見高)の正確なキックと、MF良知英祥(3年/藤枝東高)のスピードを生かしたドリブルで流れをつかみ、徐々に京産大のゴールへ迫る場面を増やしていく。75分、MF良知、MF田坂大知(2年/高川学園高)とつなぐと、MF田坂が素早く出したパスをMF吉田尚平(3年/尚志高)が流し込み、同点に追いつく。その後も立命大は再三、京産大を脅かすがGK岩瀬颯(1年/興國高)の好守に阻まれ得点は奪えない。京産大もFW太仁紫音(2年/真宗大谷学園大谷高)、FW芋縄叶翔(1年/興國高)を投入して攻撃を厚くし勝ち越しを狙うが、叶わず。どちらのチームにとっても、痛いドロー決着となった。

甲南大vsびわこ成蹊スポーツ大は残留を争うチーム同士の戦い。前半は甲南大がMF舟見圭志郎(3年/興國高)とMF今富輝也(2年/ヴィッセル神戸U-18)がバランスを取りつつ、びわこ大のサイド攻撃を封じて試合を優位に進めていくも得点にはつながらない。
びわこ大は後半、交代選手を投入して改善を図り、決定機を増やしていく。それでも両チームなかなかゴールを割れない状況が続き、スコアレスドローで終わるかと思われた86分、左サイドをドリブルで駆け上がり深い位置まで侵入したMF中馬颯太(4年/熊本県立大津高)が上げたクロスに、MF野澤颯天(3年/立正大学淞南高)がファーで頭で合わせてついに甲南大のゴールをこじ開ける。甲南大もホームの大声援を背に果敢に仕掛けていくが、ノーゴールでタイムアップ。残留にはこれ以上は負けられない状況となった。
大阪商業大は前節で降格が決まったが、選手たちは士気を落とさず、リーグ戦に臨む。前期の対戦では2-2のドローとなった大阪体育大との試合は、この日も白熱した戦いとなった。力強い攻撃を仕掛けてくる大体大を跳ね返し、好機を狙うが、大体大は21分、ショートコーナーからFW三島拓人(2年/立正大学淞南高)が中央へ送ると、MF池戸柊宇(3年/京都橘高/岡山内定)がヘディング。GK加藤翔正(2年/広島国際学院高)が懸命に弾くが、そのこぼれ球をMF池戸が蹴り込み、リードを奪う。
1点を追う大商大は63分、左サイドでこぼれ球を拾ったMF木下瑠己(3年/岡山学芸館高)が相手DFのギャップに入れると、そこに走り込んだMF古谷柊飛(4年/四日市中央工業高)が巧みなトラップでおさめ、シュート。大体大GK野村寛礼(3年/藤枝明誠高)がセーブしたこぼれをMF地道碧(2年/興國高)が叩き込み、試合を振り出しに戻す。インカレ出場圏内へ入るには落とせない大体大は、FW久保翔大(3年/京都橘高)、FW上岡士恩(2年/広島県瀬戸内高)らがアグレッシブに得点を狙うが、大商大もしっかりとゴール前を固めて失点を防ぐ。だが、86分、CKの混戦から最後はDF三原拓也(3年/徳島ヴォルティスユース)がねじこみ、これが決勝点に。大体大が3ポイントを獲得して順位を一つ上げる結果となった。
第一試合で京産大が引き分けたため、2位につける関西学院大としてはここで勝って差を詰めたいところ。後期は今一つ波に乗れない同志社大だが、前節はクリーンシートで関西大に勝利したことをきっかけに上昇に転じたい。前半は両チーム、中盤でタメを作れずどちらも決定機につなげられない。41分、同志社大はビッグチャンスを迎えるMF濱崎朗完(4年/御影高)が左に送ったボールをフリーで受けたMF中山織斗(4年/國學院大學久我山高)がシュートするが、ポストに阻まれる。こぼれ球を再度MF中山が狙うが、サイドネットとなり得点は奪えない。すると43分、左サイドのDF岡未來(3年/神戸弘陵学園高)が中に入れたクロスのこぼれを、MF石橋郁弥(3年/名古屋グランパスU-18)が狙いすましたコントロールショットを決めて、関学大が先制して前半終了となる。
同志社大は後半頭からMF武井遼太朗(1年/ガンバ大阪ユース)とFW山田一颯(2年/桜宮高)を投入し、関学大のスペースを狙いに行く。59分、その狙い通りにロングボールに抜け出したFW山田を関学大DF古田東也(4年/V・ファーレン長崎U-18)が倒して退場となる。同志社大は数的有利を生かして63分、MF吹田航晟(3年/川崎フロンターレU-18)が右へ展開したボールをDF鈴木陽(2年/前橋育英高)が頭で落とし、最後はFW山田がDFの前に入りゴールを陥れる。連覇を達成するためには落とせない関学大は、押し込まれる時間を耐えながら速い切り替えで好機につなげていく。それが実ったのは82分、MF内田康介(3年/名古屋グランパスU-18)が中盤でボールを奪うと、前線のFW山本吟侍(3年/高川学園高)へ。FW山本が身体を張って時間を作ると、左に展開。走り込んできたMF内田が上げたクロスにFW馬場悠平(3年/神戸弘陵学園高)が合わせて勝ち越しに成功する。さらに90+1分にはDF岡のパスに抜け出したMF先田颯成(3年/サガン鳥栖U-18)がドリブルで持ち込みシュート。劣勢を跳ね返した関学大が首位に勝ち点3差に迫る大きな勝利を挙げた。

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ後期第7節》
▽2026/10/31 11:30 Kick off – 皇子山総合公園陸上競技場
京都産業大 1-1(1-0) 立命館大
得点:’44 京産大/妹尾颯斗(滝口晴斗、大倉慎平)、’75 立命大/吉田尚平(田坂大知、良知英祥)
▽2026/10/31 14:00 Kick off – 皇子山総合公園陸上競技場
同志社大 1-3(0-1) 関西学院大
得点:’43 関学大/石橋郁弥、’63 同志社大/山田一颯(鈴木陽、吹田航晟)、’82 関学大/馬場悠平(内田康介)、’90+1 関学大/先田颯成(岡未來)
▽2026/10/31 11:30 Kick off – 大阪学院大学第2グラウンド
阪南大 6-0(4-0) 大阪学院大
得点:’24 阪南大/角田颯磨(竹内海人)、’32 阪南大/井本修都(角田颯磨)、’34 阪南大/大久保昇真(平山大河)、’39 阪南大/角田颯磨(山崎遥人)、’46 阪南大/山崎遥人、’67 阪南大/井本修都
▽2026/10/31 14:00 Kick off – 大阪学院大学第2グラウンド
関西大 0-1(0-0) 桃山学院大
得点:’81 桃山大/吉岡嵐(小濵良英、川井憂翔)
▽2026/10/31 14:00 Kick off – 甲南大学ラグビー場兼サッカー場
甲南大 0-1(0-0) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’86 びわこ大/野澤颯天(中馬颯太)
▽2026/10/31 16:30 Kick off – 甲南大学ラグビー場兼サッカー場
大阪体育大 2-1(1-0) 大阪商業大
得点:’21 大体大/池戸柊宇、’63 大商大/地道碧、’86 大体大/三原拓也

