10月になってもまだ30℃を越える気温となった後期第5節。厳しいコンディションの中、どの試合も気温以上にホットな内容となった。
前節は対照的な結果となった関西大とびわこ成蹊スポーツ大の対戦。立ち上がりはびわこ大が勢いある攻撃を見せるが、決定機を作るには至らない。関西大も丁寧なパスワークから徐々にリズムをつかんでいき、拮抗した展開となる。均衡が破れたのは33分。中盤で相手からボールを奪ったMF宮川大輝(3年/ガンバ大阪ユース)が右サイドへパスを送ると、MF兎澤玲大(3年/京都サンガF.C.U-18)がドリブルで斜めに切り込みながら、左足で決めて関西大が先制する。
びわこ大は、後半頭からDF木下太陽(3年/モンテディオ山形ユース)とFW杉本晴生(4年/日本文理高)を投入して巻き返しを図るが、関西大から流れを引き戻すことができない。57分、右サイドからDF藤谷温大(2年/柏レイソルU-18)が入れたクロスを、FW徳田波音(1年/柏レイソルU-18)が高い打点のヘッドで叩き込み、”レイソルホットライン”で関西大が追加点。びわこ大も攻撃の選手を多く投入し、サイドから崩して反撃を狙うもシュートを打ち切れないままタイムアップとなった。

10月7日に天皇杯3回戦を戦っている京都産業大は、中2日でのリーグ戦とタイトなスケジュール。守備の要であるDF小野成夢(4年/愛媛FCU-18/清水内定)が出場停止、加えて攻守のキーマンであるMF伊藤翼(4年/セレッソ大阪U-18/徳島内定)も負傷欠場という状況で大阪体育大戦を迎えた。試合は早々に動く。4分、GK野村寛礼(3年/藤枝明誠高)のロングフィードを受けたMF池戸柊宇(3年/京都橘高/岡山内定)が競り合いながらもクロスを入れると、逆サイドでフリーのMF三島典征(2年/立正大学淞南高)が落ち着いて流し込み、大体大が先手を取る。しかし、京産大は主力を欠く影響を感じさせることなくボールを支配するようになると、26分、DF西村想大(3年/近江高)が縦に入れたボールを右サイドからFW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)がゴール前に送ったボールが相手DFに当たってゴールに吸い込まれ、オウンゴールで同点とする。
後半開始から京産大がセットプレーから多くチャンスを作るも決め切れない時間帯が続く。すると64分、エリア内でMF下川翔世(4年/東福岡高)が倒されて大体大がPKを獲得。これを下川がうまくタイミングを外して決めて、再びリードを奪う。京産大もMF福永裕也(3年/京都橘高)やMF末谷誓梧(4年/セレッソ大阪U-18/水戸内定)がサイドから決定機につなげようとするが、大体大の堅い守りを崩せぬまま終了。第2節以降続いていた京産大のリーグ戦不敗がここでストップすることとなった。
ここ2戦、接戦をモノにして波に乗る阪南大だが、この日は関西学院大に対して苦戦を強いられた。序盤から関学大は勢いある攻撃を仕掛けると7分、クリアボールを拾ったMF石橋郁弥(3年/名古屋グランパスU-18)が右足を振り抜くゴラッソで先制点を奪う。阪南大も、MF平山大河(1年/セレッソ大阪U-18)とMF松井空音(2年/帝京大学可児高)が試合をコントロールして、絶妙のパスで相手ゴールを脅かすが得点は奪えず、関学大が1点をリードして前半を折り返す。
後半も攻守が目まぐるしく変わり、両チームともにチャンスを作る互角の状態が続く中、決定機をモノにしたのは関学大だった。77分、DF古田東也(4年/V・ファーレン長崎U-18)のロングフィードに反応したFW天野瑛太(1年/神戸星城高)がGKをかわしてゴールへ決め、追加点。さらに88分にはMF今西一志(4年/阪南大学高)が右からゴール前に入れたグラウンダーのボールに、逆サイドのDF岡未來(3年/神戸弘陵学園高)が追いつき、勝負を決める3点目。関学大が、首位・京産大へ勝ち点3差に迫る大きな勝利をあげた。

乱打戦となったのは、同志社大vs大阪学院大だ。まずは6分、MF鳥井禅音(3年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が高い位置でプレスをかけてボールを奪取し、速いパス。FW大石翔真(3年/城陽高)がこれに反応してGKの逆を突いて流し込み、大院大が早々にリードを奪う。26分にはMF熊谷侑真(4年/大阪学院大学高)に抜け出したFW大石がDFと競り合いながらシュート。一度はGK松本優星(2年/国見高)に阻まれるも、こぼれ球を蹴りこんで追加点とする。巻き返したい同志社大だが28分、DFの裏に出されたボールを処理に出たGK松本がDOGSOで退場となり、数的不利となってしまう。それでも37分、相手ボールをカットしたDF吹田航晟(3年/川崎フロンターレU-18)がそのまま持ち上がりラストパス。MF中山織斗(4年/國學院大學久我山高)がうまくDFを外してゴールを決め、同志社大が1点を返してハーフタイムを迎える。
後半はともにオープンな展開に。50分、MF鈴木聡太(3年/セレッソ大阪U-18)のパスをFW大石が決め、ハットトリックを達成すると、同志社大も56分、ルーズボールを奪ったFW山田一颯(2年/桜宮高)がGKのニアを抜いて1点差に迫る。しかし大院大は79分にロングボールに抜け出したFW加藤神人(2年/矢板中央高)がコントロールショットで突き放すと、89分にはルーキーFW浅井琉希(1年/V・ファーレン長崎U-18)がMF肥後潤(4年/浜松開誠館高)のボールにうまく走りこんで大学初ゴール。大量5得点を上げた大院大が2連勝となった。
ここまでリーグ戦で勝ち星のない大阪商業大だが、立ち上がりから勇気を持ったプレーで立命館大ゴールへ向かう。その姿勢が実ったのは8分、FW豊島蓮(4年/米子北高)が落としたボールをMF木下瑠己(3年/岡山学芸館高)が思い切りよくミドルシュート。ゴール右上に突き刺さり、大商大が先取点を決める。16分にはMF下柿元遥斗(4年/大阪偕星学園高)の直接FKがゴール前でこぼれたところをDF佐藤翔(4年/清風高)がつなぎ、最後はDF上ノ坊颯太(2年/和歌山北高)が押し込んで追加点。その後も大きな展開から一気に決定機となる場面を作るが、立命大もGK坊野雄大(2年/熊本県立大津高)の好セーブでこれ以上の得点を許さない。
2点を追う立命大は、後半ボールを保持する時間を増やしていく。63分にMF松田志道(2年/ヴィッセル神戸U-18)のパスを受けたFW山﨑遥稀(2年/サガン鳥栖U-18)が冷静に流し込んで追い上げるが、反撃はこの1点のみ。集中を切らさず身体を張った大商大の守備を打開できずに試合終了。大商大はピッチ内外での一体感を見せて、うれしいリーグ戦初勝利となった。

インカレ圏内を狙う桃山学院大としては、連敗は避けたいこの一戦。対戦相手の甲南大は後期ここまで勝ちがなく、こちらも何としても勝利をもぎ取りたい。前半は甲南大が優勢に試合を進めていき、アグレッシブにシュートを放って得点を狙うと、23分、MF今富輝也(2年/ヴィッセル神戸U-18)がDFの裏に供給したパスにMF濱田蒼太(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が追いつくと、GKの動きをよく見てゴールネットを揺らして先制弾を決める。甲南大の勢いに押されてなかなかペースを握れなかった桃山大だが、45分、MF原田幹太(4年/レノファ山口FCU-18)の左CKにDF井上秀悟(4年/ガンバ大阪ユース/奈良内定)がドンピシャヘッドで合わせて、同点に追いつく。
後半は一進一退の攻防。ともにチャンスをモノにできない時間帯が続き、このままドロー決着かと思われた88分、MF石橋聖也(3年/サンフレッチェ広島F.Cユース)のスルーパスにMF岩橋康佑(3年/清明学院高)が抜け出して決勝点。tブレイク中のMF岩橋の活躍で桃山が接戦を勝ち切った。

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ後期第5節》
▽2026/10/10 11:30 Kick off – アクアパルコ洛西
京都産業大 1-2(1-1) 大阪体育大
得点:’4 大体大/三島典征(池戸柊宇)、’26 京産大/オウンゴール、’64 大体大/下川翔世(PK)
▽2026/10/10 14:00 Kick off – アクアパルコ洛西
同志社大 2-5(1-2) 大阪学院大
得点:’6 大院大/大石翔真(鳥井禅音)、’26 大院大/大石翔真(熊谷侑真)、’37 同志社大/中山織斗(吹田航晟)、’50 大院大/大石翔真(鈴木聡太)、’56 同志社大/山田一颯、’79 大院大/加藤神人(鈴木聡太)、’89 大院大/浅井琉希(肥後潤)
▽2026/10/10 11:30 Kick off – 三木総合防災公園第2陸上競技場
関西大 2-0(1-0) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’33 関西大/兎澤玲大(宮川大輝)、’57 関西大/徳田波音(藤谷温大、古河幹太)
▽2026/10/10 14:00 Kick off – 三木総合防災公園第2陸上競技場
関西学院大 3-0(1-0) 阪南大
得点:’7 関学大/石橋郁弥、’77 関学大/天野瑛太(古田東也)、’88 関学大/岡未來(今西一志)
▽2026/10/11 11:30 Kick off – 三木総合防災公園第2陸上競技場
立命館大 1-2(0-2) 大阪商業大
得点:’8 大商大/木下瑠己(豊島蓮)、’16 大商大/上ノ坊颯太(佐藤翔)、’63 立命大/山﨑遥稀(松田志道)
▽2026/10/11 14:00 Kick off – 三木総合防災公園第2陸上競技場
桃山学院大 2-1(1-1) 甲南大
得点:’23 甲南大/濱田蒼太(今富輝也)、’45 桃山大/井上秀悟(原田幹太)、’88 桃山大/岩橋康佑(石橋聖也)

