まだ夏の暑さの残る中、リーグ戦が再開。総理大臣杯の結果により、今年度のインカレ出場枠は「4」となり、全国を目指す争いは例年以上に熾烈となることはまちがいない。
勝利して首位・京都産業大との勝ち点差を詰めたい同志社大は立ち上がりにCKからチャンスを作り、びわこ成蹊スポーツ大のゴールをおびやかすが、びわこ大も集中してしのぐと徐々にリズムを奪い返していく。すると21分、ペナルティエリア付近の混戦から前へと押し込んだびわこ大は、MF矢越俊哉(4年/松本国際高)の素早いパスにFW森田翼(4年/アルビレックス新潟U-18)が反応。セーブに出たGKに先んじてボールに触れたFW森田が巧みなコントロールでゴールを奪い、びわこ大が先制する。同志社大も30分過ぎにMF中山織斗(4年/國學院大學久我山高)、FW山田一颯(2年/桜宮高)が立て続けにチャンスを作りシュートを放つも、枠をとらえることはできない。43分には前線で身体を張ったFW森田が戻したボールを受けたMF矢越が強烈なミドルで追加点を決め、びわこ大が2点をリードして前半を終える。
巻き返したい同志社大は、後半頭からMF永井望夢(1年/東邦高)とMF中川季汐(1年/前橋育英高)を投入して主導権の奪回を図るが、びわこ大の勢いを止めることができない。すると66分、左サイドからDF高橋昂平(3年/ベガルタ仙台ユース)が入れたアーリークロスにFW杉本晴生(4年/日本文理高)がヘッドで合わせてびわこ大がリードを広げる。なんとか巻き返したい同志社大だったが、びわこ大の守備を打ち破ることはできず痛い敗戦となった。勝ち点3を獲得したびわこ大は降格圏から一気に7位まで順位を上げた。

前期はドローに終わった関西学院大と甲南大の”兵庫ダービー”。この日は序盤に関学大が攻勢に出るが、徐々に甲南大も丁寧なパスワークからリズムを作ってチャンスにつなげていくが、フィニッシュとはならない。関学大は45分にMF内田康介(3年/名古屋グランパスU-18)がFKから直接ゴールを狙うも、甲南大GK足立優(4年/ガンバ大阪ユース)のセーブに阻まれ、ともに無得点でハーフタイムを迎える。
試合が動いたのは56分、ロングフィードを甲南大DFがクリアしようとしたボールがDFの裏にこぼれたところにFW山本吟侍(3年/高川学園高)が走り込んでそのまま持ち込むと、GKの動きをよく見てゴールに流し込み、関学大が先制に成功。甲南大もMF森勇聖(4年/興國高)やケガから復帰したMF諏訪晃大(4年/桐生第一高/山口内定)が果敢に攻め込み決定機を作るが、ネットを揺らすことはできず。すると80分、関学大はDF古田東也(4年/V・ファーレン長崎U-18)が前に出てボールを奪い、対角へ斜めのロングパス。駆け上がってきたMF石橋郁弥(3年/名古屋グランパスU-18)がこれを受けるとそのまま仕掛けてGKとの一対一を制して大きな追加点。その後の甲南大の反撃を防ぎ切り、関学大がクリーンシートの勝利で後期初戦を飾った。

勝ち点1差の6位・阪南大と7位・桃山学院大の対戦は6ポイントマッチ。主導権を奪おうと両チームアグレッシブなプレーを見せる。しかし18分、桃山大DF藤本羅生(3年/興國高)がCKにヘッドで合わせたボールを、阪南大FW山崎遥人(3年/筑陽学園高)がクリアにいったところ、ハンドの判定となりPKの判定。MF原田幹太(4年/レノファ山口U-18)がしっかりとコースに決めて桃山大が先手を取る。追う阪南大はFW山崎が退場となって数的不利に陥る中、耐えながらもチャンスを作るが、リードを許して前半を終了する。
後半、阪南大は攻撃の厚みを増すべくFW坪井風汰(4年/東邦高)を投入。桃山大の侵攻を防ぎ、ボールを奪ってから素早く仕掛けてチャンスを作ると、77分、FW角田颯磨(4年/高知高)が左サイドから入れたクロスにファーのDF村田一翔(4年/国見高)が相手DFと競り合いながらも合わせて同点に追いつく。だが、桃山大は失点直後に3名の交代選手を入れて、勝ち越しを狙って猛攻。それが実ったのは88分。MF小濱良英(2年/宮崎日本大学高)のパスを受けたFW岩橋康佑(3年/清明学院高)がドリブルで巧みに相手をかわしてゴールへ流し込み、勝ち越し点を奪う。桃山大がこのリードを守り切って勝利をおさめた。
リーグ首位の京都産業大は、総理大臣杯でFW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)、FW高川諒希(2年/カターレ富山U-18)が負傷。だが、層の厚さを感じさせる戦いで大阪商業大を圧倒した。ゲームを支配し、立て続けにゴールへと襲い掛かるも、大商大の集中した守備とGK加藤翔正(2年/広島国際学院高)の好セーブの前になかなか得点を奪えない。対する大商大も、ロングスローやセットプレーから好機を創出するも、ネットを揺らすことはできず。このまま両チーム無得点で前半を終了するかと思われた45分、細かいパス交換から左サイドでボールを受けたMF末谷誓梧(4年/セレッソ大阪U-18)が距離があるところから右足を一閃。見事なコントロールショットがゴールに突き刺さり、京産大がリードして前半を折り返す。
後半も立ち上がりから京産大がゲームを主導権を握る時間が続くが、なかなか次の1点を奪えない時間が続く。75分、MF末谷のパスを中央で受けたFW湯山大輔(2年/藤枝東高)がシュート。一度はDFに阻まれるが、こぼれ球を再度けり込み追加点。しっかりとゲームをクローズさせた京産大が、2位以下を突き放す大きな勝ち点3を獲得した。

吹田ダービーも譲らぬ一戦となった。スタメンの4回生は、関西大がMF和田健士朗(4年/セレッソ大阪U-18)、大阪学院大はMF原琉音(4年/神戸弘陵学園高)のみというともにフレッシュな布陣での戦い。大院大がサイドをうまく使ってアグレッシブに攻め込むが、関西大も冷静にゲームの主導権を奪い返すと、果敢にシュートを狙っていく。両GKのビッグセーブもあり、前半はどちらもノーゴールとなる。
後半は関西大が分厚い攻撃を仕掛けていくが、大院大も集中した守備で守り切ると素早く攻撃へと切り替えてビッグチャンスにつなげるが、シュートは枠をとらえることはできない。どちらも決定機を作りながら、得点を奪うことはできずに終了。スコアレスで勝ち点1を分け合うにとどまった。

前期の対戦では立命館大が2点のビハインドをひっくり返して、大阪体育大に勝利している。この日もキックオフ直後から勢いよく立命大がペースを握って相手ゴールへと迫るが、大体大も身体を張った守備で得点を許さない。持ち味であるパワーを生かした攻撃を仕掛けたい大体大だが、最後の精度を欠き、先手を奪うことはできず。
後半はともに交代選手を入れてリズムを変えようとする。立命大が主導権を握る時間が続くが、大体大の堅守を打ち崩せずに終了。上位を狙いたい両チームだが、無得点でドロー決着となった。
《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ後期第1節》
▽2026/09/19 11:30 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
同志社大 0-3(0-2) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’21 びわこ大/森田翼(矢越俊哉)、’43 びわこ大/矢越俊哉(森田翼)、’66 びわこ大/杉本晴生(高橋昂平)
▽2026/09/19 14:00 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
京都産業大 2-0(1-0) 大阪商業大
得点:’45 京産大/末谷誓梧(伊藤翼、田代紘)、’75 京産大/湯山大輔(末谷誓梧、山村朔冬)
▽2026/09/19 11:30 Kick off – 三木総合防災公園第1球技場
関西学院大 2-0(0-0) 甲南大
得点:’56 関学大/山本吟侍、’80 関学大/石橋郁弥(古田東也)
▽2026/09/19 14:00 Kick off – 三木総合防災公園第1球技場
関西大 0-0(0-0) 大阪学院大
▽2026/09/19 11:30 Kick off – アクアパルコ洛西
阪南大 1-2(0-1) 桃山学院大
得点:’19 桃山大/原田幹太(PK)、’77 阪南大/村田一翔(角田颯磨)、’88 桃山大/岩橋康佑(小濱良英)
▽2026/09/19 14:00 Kick off – アクアパルコ洛西
立命館大 0-0(0-0) 大阪体育大

