《2025年度 第49回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント準決勝》
▽2025/09/10 11:00 Kick off – セイホクパーク石巻フットボール場
駒澤大 1-1(1-0/0-1/0-0/0-0/PK4-5) 東洋大
得点:’43 駒澤大/今井拓人(糸賀大翼)、’90+1 東洋大/湯之前匡央(PK)
総理大臣杯の関東地区予選である「アミノバイタル®」カップ2025のラウンド16で対戦している両チームが、再びまみえることとなった。その時はスコアレスドローでPK戦までもつれた末に、東洋大が勝利している。
今回の対戦も両チームが譲らぬ試合となった。東洋大がボールを保持して駒澤大ゴールへと迫る場面を多く作るが、駒澤大も奪いとるとスピーディな展開で得点チャンスを作り出すが、なかなか決めきれない。試合が動いたのは43分、クリアボールを受けたFW渡邉幸汰(3年/東北学院高)がFW今井拓人(3年/岡山学芸館高)とテンポよくパスを繋いで、左のMF糸賀大翼(2年/アルビレックス新潟U-18)へ展開。ドリブルで持ち上がったMF糸賀がゴール前に入れたクロスを、FW今井が確実に仕留めて駒澤大が先制する。
追う東洋大はテンポを上げて分厚い攻撃を仕掛けていくが、駒澤大の粘り強い攻撃をなかなか崩すことができない。しかし、このまま駒澤大が逃げ切るかと思われた90+1分、東洋大は後半途中から投入されたFW依田悠希(3年/三菱養和SCユース)が左サイドから侵入していこうとしたところを倒されてPKを獲得。これをMF湯之前匡央(4年/柏レイソルU-18/富山内定)がしっかりと決めて土壇場で同点とし、延長戦へと持ち込む。
駒澤大はPKとなったファウルを与えたDF坂田陸(4年/岡山学芸館高)が2枚目の警告で退場となり、一人少ない状態で延長戦を戦うことになったが集中を切らすことなく攻守にバトル。延長後半終了間際の東洋大の猛攻をしのぎきり、勝負の行方はPK戦に託された。
PK戦は駒澤大2人目のDF亀井大和(3年/滝川第二高)がバーに当てて失敗したのに対し、東洋大は全員が成功。「アミノバイタル®」カップと同様にPK戦で東洋大が次のラウンドへの進出を決めた。
ベスト4敗退となった駒澤大・秋田浩一監督は「疲れもいっぱい溜まっていたと思うので、精一杯やったと思う。想定されるボール回しに対して、どうやるかをみんなも理解していたので、僕たちにとってはいい試合ができた」と手応えを口にし、「『今日で終わりではないよ、リーグ戦があるから一部に昇格して終わりだよ、それを達成しよう』と選手には話した」と再開するリーグ戦での再出発を誓った。
東洋大は21年大会以来の決勝進出となった。井上卓也監督は「どちらがきても、非常にフットボールをしてくるチーム。関西らしい戦い方をしてくる。関東の相手でも、関西の大学でも勝ち上がれるだけのチームになってほしい」と決勝戦への意気込みを語った。
