2025/12/06 全日本大学サッカー選手権予選ラウンド 阪南大vs鹿屋体育大 フォトギャラリー/両者持ち味を出した試合は、阪南大が攻守に隙ない戦いで勝利し、決勝ラウンドへ

新たな大会方式となり2年目の全日本大学サッカー選手権(インカレ)。昨年度は決勝ラウンドからの出場だった阪南大(関西2位)だが、今年は予選ラウンドからの参戦。対する鹿屋体育大(九州3位)は、2年連続の決勝ラウンド進出を狙う九州の実力校だ。

まず試合の主導権を握ったのは、阪南大。速いプレッシャーからボールを奪取すると、一気に鹿屋大のゴールへ迫る。鹿屋大・塩川勝行監督は「向こうのペースで巻き込まれてしまって、展開としては苦しかったかな」と振り返ったようになかなか攻めに出る場面を作れないが、その状態でもしっかりと耐えて阪南大にゴールを許さない。だが44分、MF松井空音(1年/帝京大学可児高)が相手からボールを奪うとFW坪井風汰(3年/東邦高)とのワンツーから中央へパス。これに走り込んだMF櫻井文陽(4年/阪南大学高/群馬内定)が鹿屋大DF2枚の間を通したスルーパスにMF山田晃市(3年/四国学院大学香川西高)が抜け出し、GKとの1対1を制して先制点を奪う。

後半頭から鹿屋大はFW片山颯人(4年/米子北高)に変えてMF宇都宮翔菜太(2年/履正社高)を投入し、5-3-2にシステムを変更。ボールを保持して押し込む時間帯を作れるようになってくる。阪南大は「1-0になるとこんな展開になるだろうなっていうのは、ある程度あった。だから、選手らには『落ち着いてやれ』と。苦しいかもしれんけど我慢してくれて、守備としては整っていた」(朴成基監督)の言葉のとおり守備の準備を徹底したことで、鹿屋大へ隙を見せることはなかった。我慢の時間帯を耐えた86分、ゴール前でFW中田有祐(3年/ベガルタ仙台ユース/仙台内定)がおさめて出したパスを、MF松井匠(4年/高知高/大宮内定)がDFの隙間を抜いてゴールへ叩き込み、阪南大が大きな追加点。そのまま最後まで集中した守備で鹿屋大を封じ、筑波大の待つ決勝ラウンドAグループへの進出を決めた。

2025/12/06 全日本大学サッカー選手権予選ラウンド 阪南大vs鹿屋体育大 フォトギャラリー/両者持ち味を出した試合は、阪南大が攻守に隙ない戦いで勝利し、決勝ラウンドへ
蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

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