’26 関西学生リーグ後期第9節/京産大が天王山を制してウノゼロ勝利で、優勝に王手!残り2枠のインカレ争いもさらにヒートアップ。残留を争うチームはいずれも勝ち点を伸ばせず。

リーグ最終盤の連戦の2試合目は、中2日のハードスケジュールとなり、どこもチーム力が試される。優勝やインカレ、残留のためにどの大学にとっても負けられない大一番が続く。

共にインカレ出場への望みを残す同志社大vs阪南大の一戦。前節、大勝した勢いのままに、立ち上がりは阪南大が試合を優位に進めていくが、同志社大も素早くブロックを作って対応すると、速い切り替えからFW山田一颯(2年/桜宮高)のスピードを生かして相手ゴールへ迫る拮抗した展開となる。だが42分、中盤でボールを奪い取ったFW山崎遥人(3年/筑陽学園高)が左へ大きな展開。FW角田颯磨(4年/高知高)がマークにつかれながらもドリブルで入り込み、GKのニアへ鋭いシュートを決めて阪南大が先制する。
同志社大は後半、攻撃の選手を入れ替えて変化を作るが、押し込みながらも決定機にはもちこめない。互いに一進一退の展開が続くが、88分にMF平山大河(1年/セレッソ大阪U-18)の右CKをDF大久保昇真(4年/佐野日本大学高)が頭で合わせて阪南大が追加点。同志社大は効果的な攻撃を繰り出すことはできず、痛い敗戦となり7位へ後退。阪南大と順位が入れ替わる結果となった。

前節、敗れて5位となった関西大は勝ち点3を積み上げてインカレ出場をつかみ取りたい。一方の立命館大も10位に沈み、残留のためには負けられない。前半は一進一退の攻防となり、どちらも決定機を作るがモノにすることはできず、スコアレスでハーフタイムを迎える。
後半立ち上がり、立命大は一気に仕掛ける。47分、FW山﨑遥稀(2年/サガン鳥栖U-18)がコースを狙いミドルをはなつが、ここは関西大GK平野稜太(1年/大分トリニータU-18)が防ぐ。その後も勢いある攻撃で立命大が畳みかけるが、GK平野がビッグセーブでゴールを死守し得点を許さない。猛攻をしのいだ関大は63分、FW堀颯汰(3年/帝京長岡高)がエリア内に侵入して出したパスが立命大DFのハンドとなり、PKを獲得。これをFW堀がきっちりと決めて先取点となる。73分にはMF和田健士朗(4年/セレッソ大阪U-18)の左CKをゴール正面でDF山本圭晋(2年/帝京長岡高)が頭でたたきつけてリードを広げる。立命大も果敢にゴールを狙い攻めかかるが、関西大はゴール前に厚みを持たせて凌ぎ切り、勝利。順位を4位へと浮上させた。

試合は前半、びわこ成蹊スポーツ大が主導権を握る。MF田丸太陽(3年/JFAアカデミー福島U-18)が巧みに桃山大のバックラインの裏を狙ったパスを通して一気にゴールを陥れようと狙うが、シュートまでもっていく場面はなかなか作れない。相手の攻撃を受け止める時間が続いた桃山大だが、42分、DF東尾大空(4年/履正社高)のロングパスをDFがクリアしたボールをFW吉岡嵐(2年/ヴィッセル神戸U-18)が拾うとヒールパス。これをMF原田幹太(4年/レノファ山口FCU-18)が仕留め、1-0で前半を折り返す。
びわこ大も50分、DF高橋昂平(3年/ベガルタ仙台ユース)のクロスにFW高良幸之介(4年/青森山田高)が合わせて同点とするが、60分、DF井上秀悟(4年/ガンバ大阪ユース/奈良内定)が相手のパスをカットしてそのまま持ち上がり、MF原田にパス。原田は巧みに相手をかわしてこの日2点目の勝ち越しゴールを決める。びわこ大はここから猛攻を仕掛けると終了間際の90分、左サイドからエリア内へ侵入したFW杉本晴生(4年/日本文理高)が倒されてPKを獲得。キッカーMF矢越俊哉(4年/松本国際高)のシュートを、GK森脇勇人(4年/ジュビロ磐田U-18)が読み切ってストップ。インカレ出場へ大きく近づく勝ち点3を桃山大が獲得した。

終盤、PKをストップして勝利に貢献した森脇を仲間たちが称える

大阪学院大は前節、ホームグラウンドで思わぬ大敗。布陣を変えて大阪体育大戦に臨んだ。積極的な姿勢で相手陣内へ攻め込み試合の流れをつかむと、33分、MF庄大空(3年/静岡学園高)が左サイドから入れたパスをMF鳥井禅音(3年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が打ち抜き、先制に成功する。
後半は、一点を追う大体大が優勢に出る。突破力のあるMF久保翔大(3年/京都橘高)を投入して流れを引き寄せ、相手を押し込む時間帯を増やしていくが、大院大の身体を張った守りをなかなか崩しきれない。しかし、84分、MF下川翔世(4年/東福岡高)の右CKをDF西口大稀(3年/立正大学淞南高)が頭で合わせ、同点とする。インカレ圏を狙う大体大も、残留へ近づきたい大院大も勝ち点3を求めて最後まで激しくしのぎを削ったが決勝点は生まれず、どちらにとっても痛いドローとなった。

残留のためには負けられない甲南大は序盤から積極的に試合を進めていくが、大阪商業大の身体を張った守備をなかなか打ち破れない。すると24分、DF佐藤翔(4年/清風高)のロングフィードに抜け出したFW豊島蓮(4年/米子北高)がDFとGKをうまくかわして流し込み、大商大が先手を取る。甲南大も35分にMF伊藤小次郎(3年/V・ファーレン長崎U-18)とのパス交換で抜け出したFW森勇聖(4年/興國高)が見事なコントロールショットを決めて同点とし、前半は終了。
後半はともにチャンスを作りながらも決め切れない時間帯が続くが、78分、DFの裏にこぼれたボールをMF今村天音(3年/岡山学芸館高)が奪うとそのままシュートし得点に。甲南大も残り時間、猛攻を仕掛けるが、相手の守りをこじ開けられずに敗戦。残り2試合に残留への望みを託すこととなった。

首位を走る京都産業大と勝ち点3差の2位・関西学院大の試合は見ごたえのある一戦に。前半は、京産大が試合を支配。精度の高いパスとランで相手を上回り、立て続けに好機を作るが、関学大GK森本真幸(3年/東海大付属大阪仰星高)のセーブに阻まれ得点を決めることはできない。
関学大は後半、MF加納尚則(1年/ファジアーノ岡山U-18)とMF先田颯成(3年/サガン鳥栖U-18)を投入し、状況打開を狙う。69分、右サイドからDF前北直哉(4年/帯広北高)がファーに出したボールをFW山本吟侍(3年/高川学園高)がヘッドで狙うが、京産大DFのクリアに遭いゴールならず。73分、右サイドからMF山村朔冬(3年/帝京長岡高)がゴール前に送ったボールをFW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が頭で合わせ、ついに試合が動く。巻き返しを狙う関学大は、チャンスを作るも京産大の堅い守備を破れず、1-0でタイムアップ。京産大が3年ぶりの優勝へ王手をかけた。

2026関西学生リーグ1部 順位表(後期第9節終了)

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ後期第9節》
▽2026/11/03 11:30 Kick off – 関西学院大学第4フィールド
京都産業大 1-0(0-0) 関西学院大
得点:’73 京産大/妹尾颯斗(山村朔冬)

▽2026/11/03 14:00 Kick off – 関西学院大学第4フィールド
桃山学院大 2-1(1-0) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’42 桃山大/原田幹太(吉岡嵐)、’50 びわこ大/高良幸之介(高橋昂平)、’60 桃山大/原田幹太(井上秀悟)

▽2026/11/03 11:30 Kick off – 阪南大学高見の里グラウンド
同志社大 0-2(0-1) 阪南大
得点:’42 阪南大/角田颯磨(山崎遥人)、’88 阪南大/大久保昇真(平山大河)

▽2026/11/03 14:00 Kick off – 阪南大学高見の里グラウンド
関西大 2-0(0-0) 立命館大
得点:’63 関西大/堀颯汰(PK)、’73 関西大/山本圭晋(和田健士朗)

▽2026/11/03 11:30 Kick off – 大阪学院大学第2グラウンド
大阪体育大 1-1(0-1) 大阪学院大
得点:’33 大院大/鳥井禅音(庄大空)、’84 大体大/西口大稀(下川翔世)

▽2026/11/03 14:00 Kick off – 大阪学院大学第2グラウンド
甲南大 1-2(1-1) 大阪商業大
得点:’24 大商大/豊島蓮、’35 甲南大/森勇聖(伊藤小次郎)、’78 大商大/今村天音

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

蟹江 恭代をフォローする
テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました