関西もようやく秋らしい季節となり、サッカーには適した気候となってきた。第7節はあいにくの雨模様となったが、選手たちはコンディションをモノともせずに熱い戦いを繰り広げた。
後期、ここまで勝利のない立命館大は、勝ち点で並ぶ甲南大と対戦。この日は序盤から積極的にゴールへと向かう姿勢を見せると、16分、DF松田志道(2年/ヴィッセル神戸U-18)の自陣からのロングフィードに抜け出したFW野見明輝(3年/広島国際学院高)が相手と競り合いながらも奪い取り、GKとの一対一を制してゴールを決めて先制。37分にはMF伊澤翔登(2年/名古屋グランパスU-18)がDFの間を通したパスを受けたMF吉田尚平(3年/尚志高)が決めて、2点のリードで折り返す。
甲南大は後半、攻撃の選手を入れ替えてリズムを作り直すと、立命大陣内へと押し込む時間帯を増やしていくが、シュートを打ち切る場面は少なく、相手の粘り強い守備を崩すことができず。2点差を守り切った立命大がようやくの白星で長いトンネルを抜けた。

ともにここまで後期は無敗の関西学院大vs大阪学院大は、互いの持ち味が発揮される試合となった。前半は拮抗した展開が続く中、徐々に関学大がペースを握るが、大体大も鋭い攻撃を仕掛けて相手ゴールを脅かす。均衡が破れたのは35分。左サイドでMF石橋郁弥(3年/名古屋グランパスU-18)からDF岡未來(3年/神戸弘陵学園高)へと縦につなぐと、岡が中央へ入れたボールを受けたFW山本吟侍(3年/高川学園高)が決めて、関学大が先取点を奪う。
大体大も53分、中盤のこぼれ球を拾ったMF倉田大雅(4年/米子北高)が出したパスを、FW下川翔世(4年/東福岡高)がDFと入れ替わりながら前進するとGKをかわしてゴールに流し込み、早々に同点に追いつく。75分にはDF髙橋大空(4年/星稜高)のロングスローからFW久保翔大(3年/京都橘高)がつなぎ、最後はDF三原拓也(3年/徳島ヴォルティスユース)が頭でねじ込み、逆転に成功する。だが、関学大もここから攻撃のリズムを奪い返すと、84分、DF今西一志(4年/阪南大学高)のロングスローをDF古田東也(4年/V・ファーレン長崎U-18)が頭で落としたボールをFW天野瑛太(1年/神戸星城高)が決め切り同点に追いつく。その後は両チームチャンスを作るも、勝ち越し点は奪えず。優勝を狙う関学大にとっても、インカレ出場権を争う大体大にとっても痛い引き分けとなった。

前期を2位で折り返した同志社大だが、後期はここまでわずか1勝と結果が出ずに苦しい状況。関西大も勝ち切れずに引き分ける試合が多く、波に乗り切れない。2分、関西大はMF真田蓮司(4年/東山高/札幌内定)がゴール中央へ入れたクロスに、MF黒沢偲道(2年/柏レイソルU-18)が頭で合わせるが、ここはGK黒瀬理仁(2年/V・ファーレン長崎U-18)がストップ。同志社大も直後の3分、中盤で相手のパスを奪ったMF中山織斗(4年/國學院大學久我山高)がそのままゴールへ突き進みシュートを放つが、GK平野稜太(1年/大分トリニータU-18)の好セーブに阻まれる。その後はどちらもなかなか決定機を作れない膠着状態が続き、スコアレスでハーフタイムを迎える。
試合が動いたのは54分。競り合いのこぼれ球が左へはじかれたところをMF中山が拾うと、そのままえぐって角度のないところからゴールに突き刺し、同志社大が先制する。関西大は75分にスピーディなパス回しから、FW堀颯汰(3年/帝京長岡高)が狙うが、GK黒瀬に阻まれ同点とはならず。主将の千金ゴールを守り切った同志社大が勝ち点3を獲得して、インカレ出場権争いに踏みとどまった。

前日に2位・関学大が引き分けたため、首位の京都産業大としては勝ち点3を積み上げて、引き離したいところ。しかし試合は前半、阪南大に主導権を握られ思うような展開とはならない。30分にはMF平山大河(1年/セレッソ大阪U-18)の右CKをDF大久保昇真(4年/佐野日本大学高)が頭で合わせて阪南大に先制を許し、1点のビハインドで前半を終了する。
阪南大は65分にもMF井本修都(1年/アルビレックス新潟U-18)の左サイドからのスピーディなパスにFW角田颯磨(4年/高知高)が巧みに合わせて、リードを広げる。だが、京産大はここから反撃を開始。まずは71分、DF小野成夢(4年/愛媛FCU-18/清水内定)のロングフィードに抜け出したFW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が鮮やかに決めて1点を返すと、73分にはMF福永裕也(3年/京都橘高)の縦パスをFW妹尾がGKのニアを抜くゴールで、あっという間に追いつく。さらに86分、右サイドで、MF大倉慎平(2年/ガンバ大阪ユース)とMF福永がリズミカルにつなぎ、最後はMF山村朔冬(3年/帝京長岡高)が仕留め、ついに逆転。阪南大の猛攻をしのぎ切った京産大が、優勝へ近づく勝利をつかみとった。

残留のためには勝利が必須の大阪商業大が立ち上がりから勢いを見せるが、インカレ出場を狙う桃山学院大も負けじとアグレッシブなプレーを見せ、拮抗した展開となる。だが36分、MF地道碧(2年/興國高)がサイドから縦に入れたパスが桃山大のハンドとなり、大商大がPKを獲得。MF地道がしっかりと決めて大商大が先取点をマークする。
後半は立ち上がりから桃山大が攻め込むが、56分、GK谷口侑(3年/清風高)のロングキックを、MF地道が落として中央へ。走りこんできたFW豊島蓮(4年/米子北高)がGKの股を抜いて決めて、リードを広げる。しかし、桃山大も68分にFW佐野聖也(2年/米子北高)が倒されて獲得したPKをMF原田幹太(4年/レノファ山口FCU-18)が落ち着いて決めると、72分には混戦のこぼれ球をFW佐野が押し込み同点とする。その後は打ち合いの様相に。76分にMF古谷柊飛(4年/四日市中央工業高)が決めて再び大商大がリードするが、89分、FW吉岡嵐(2年/ヴィッセル神戸U-18)のパスをMF佐野がドリブルで持ち込み、試合を振り出しに戻す。90+3分、MF原田の直接FKをDF藤本羅生(3年/興國高)がヘッド。バーに当たった跳ね返りをFW吉岡がねじ込んで、ついに桃山大が逆転し、勝利をおさめた。敗れた大商大はこの結果により、11位以下が確定し、来季は2部で戦うこととなった。

3連勝と調子を上げてきた大阪学院大はこの日もテンポよく試合を進めていく。パスでうまく相手をいなしつつ、サイドを使ってびわこ成蹊スポーツ大を押し込む時間帯を増やしていくと、24分、FW大石翔真(3年/城陽高)が倒されてPKを獲得。大石自らが冷静に決めて1-0とする。その後も好機につながるプレーでびわこ大ゴールへ迫るが、1点をリードして前半を終える。
48分にはMF鈴木聡太(3年/セレッソ大阪U-18)に失点を許し、2点を追うこととなったびわこ大は、交代選手で状況を変えに行き、これがピタリとハマる。67分に投入されたFW杉本晴生(4年/日本文理高)が思い切りよいシュートで1点差に詰め寄り、試合の主導権を奪い返して大院大ゴールへと攻めかかる。90分にはMF中馬颯太(4年/熊本県立大津高)の左からのクロスをFW杉本が頭で合わせて同点とし、勝ち点1をもぎ取った。

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ後期第7節》
▽2026/10/24 11:30 Kick off – 高槻市立萩谷総合公園サッカー場
立命館大 2-0(2-0) 甲南大
得点:’16 立命大/野見明輝(松田志道)、’37 立命大/吉田尚平(伊澤翔登)
▽2026/10/24 14:00 Kick off – 高槻市立萩谷総合公園サッカー場
関西学院大 2-2(1-0) 大阪体育大
得点:’35 関学大/山本吟侍(岡未來)、’53 大体大/下川翔世(倉田大雅)、’75 大体大/三原拓也(久保翔大)、’84 関学大/天野瑛太(古田東也、今西一志)
▽2026/10/25 11:30 Kick off – 関西大学千里山中央グラウンド
同志社大 1-0(0-0) 関西大
得点:’54 同志社大/中山織斗
▽2026/10/25 14:00 Kick off – 関西大学千里山中央グラウンド
京都産業大 3-2(0-1) 阪南大
得点:’30 阪南大/大久保昇真(平山大河)、’65 阪南大/角田颯磨(井本修都)、’71 京産大/妹尾颯斗(小野成夢)、’73 京産大/妹尾颯斗(福永裕也)、’86 京産大/山村朔冬(福永裕也、大倉慎平)
▽2026/10/25 11:30 Kick off – 桃山学院大学メイングラウンド
桃山学院大 4-3(0-1) 大阪商業大
得点:’36 大商大/地道碧(PK)、’56 大商大/豊島蓮(地道碧)、’68 桃山大/原田幹太(PK)、’72 桃山大/佐野聖也、’76 大商大/古谷柊飛(地道碧)、’89 桃山大/佐野聖也、’90+3 桃山大/吉岡嵐
▽2026/10/25 14:00 Kick off – 桃山学院大学メイングラウンド
大阪学院大 2-2(1-0) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’24 大院大/大石翔真(PK)、’48 大院大/鈴木聡太(鳥井禅音)、’70 びわこ大/杉本晴生(吉兼伶真)、’90 びわこ大/杉本晴生(中馬颯太)

