2026/06/20 「アミノバイタル®」カップ2026 第55回 関西学生サッカー選手権大会準々決勝 桃山学院大vs京都産業大 フォトギャラリー/『輝のために』心をひとつに戦う京産大が雨中のPK戦を制して総理大臣杯出場権を獲得。

《「アミノバイタル®」カップ2026 第55回 関西学生サッカー選手権大会 準々決勝》
▽2026/06/20 11:30 Kick off – 三木総合防災公園第2陸上競技場
桃山学院大 1-1(0-1/1-0/0-0/0-0/PK2-4) 京都産業大
得点:’18 京産大/福永裕也(妹尾颯斗)、’73 桃山大/國岡俊哉(原田幹太)

関西選手権準々決勝で京都産業大と桃山学院大が激突。MF福永裕也(3年/京都橘高)のゴールで京産大が前半に先制するも、後半に追いつかれると延長でも決着がつかずPK戦にもつれ込む激戦となったが、4-2でPK戦を制した京産大が見事3年連続の総理大臣杯出場を決めた。

序盤から徹底してローブロックの布陣を崩さない桃山大に、京産大は苦戦を強いられた。「徹底的に分析されていた」とMF伊藤翼(4年/セレッソ大阪U-18/徳島内定)が振り返るように、ボールを保持できても相手ゴールに迫ることができない。焦りから直接FKを献上する展開も出てくると、攻め時を逃さない桃山大の攻撃をしのぐ時間が続いた。
桃山大の堅守を破ったのは18分、左ポケットに侵攻したFW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)のクロスをMF福永が押し込み先制。U-21日本代表として欧州遠征を経験し、結果に飢えていた福永は「狙いどおりに決め切れた。最近はチームで力になれてなかったので、一目で分かる結果でチームの力になれたのは凄いプラスかなと思います」と喜びを口にした。京産大・吉川拓也監督も「こういう一発勝負で、彼の持つ力は発揮されるだろうというところも踏まえて、しっかりと期待に応えてくれた」とMF福永の勝負強さを高く評価した。

後半、1点ビハインドの桃山大はローブロックを維持しながらカウンターで反撃に出る。73分、桃山大はMF原田幹太(4年/レノファ山口FCU-18)のCKをDF國岡俊哉(2年/興國高)が頭で合わせて同点に追いつくと、そこからは守備を徹底。ボールを持たされた京産大は攻撃の糸口を見つけることができない。計6本のシュートを放つも、桃山大GK森脇勇人(4年/ジュビロ磐田U-18)のビッグセーブに阻まれてしまう。延長戦に突入しても両チームともに戦い方を一貫して崩すことはなく、ハードワークを維持しながら激しい攻防が繰り広げられた。104分、桃山大に左アーリークロスを合わせられるが、オフサイドフラッグが上がりノーゴールの判定に。DF小野成夢(4年/愛媛FCU-18/清水内定)のラインコントロールでピンチを防ぎ切り、勝負の行方はPK戦に委ねられた。

PK戦を見据えた上で交代カードをきっていた京産大はベストな布陣でPK戦に臨む。高身長のGK岩瀬颯(1年/興國高)の迫力に押されてか、桃山大は一人目、二人目がクロスバーを叩き失敗。京産大もDF小野がPKを止められてしまうものの、他のキッカーは無事にPKを成功させると、最後のキッカーであるFW湯山大輔(2年=藤枝東高)がスピードのあるシュートを決めて試合終了。豪雨の中の激戦を制した京産大が大臣杯の出場権をつかみ取った。

試合後、吉川監督は「総理大臣杯出場の権利を取り切るというところは、日本一を狙う上での通過点として絶対に落とせない。その思いの中で難しいゲームでしたが、しっかり出場権を取ったのは、去年、一昨年の経験が生きていると思う」と選手たちの奮闘を振り返った。ケガ明けの復帰戦で勝負強さを遺憾なく発揮したGK岩瀬は「プレッシャーはありましたが、『その中でも楽しみながら』と吉川さんからも言われていたので、そういう状況を楽しみながらしっかり勝ち切ろうと思いました。高校から全国で負けたら終わりという試合を積み重ねてきた中で、どれだけメンタルをぶらさないかが重要だと思うので、もっとメンタルのブレをなくしていきたい」と大舞台を任された心境を語った。

この大会の間、京産大は選手や監督が『輝のために』という言葉を口にしている。FW原田輝(4年/ジュビロ磐田U-18)が2年半のリハビリを経て、この春、学生リーグのピッチに戻ってきたが、京都FA杯決勝で再び脳震盪を発症。リーグ戦でめざましい活躍を見せていただけにチームにとって大打撃となったが、「『輝のために』っていうのを、全員意識してやっている。優勝して輝に何か届けたいし、優勝という景色で恩返ししたい」と主将の伊藤が話すように、原田への強い想いがチームの原動力となっていた。『自分のためではなく仲間のために』という昨年までなかった思いが京産大を強くしている。慢心することなく関西の頂を目指し、悲願の日本一を仲間のために達成したい。

谷口健太

京産大体育会本部編集局(京産大アスレチック)を経てフリーカメラマンとして活動。
関西の大学を中心に撮影しています。

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