’26 関西学生リーグ第11節/京産大が8勝1敗2分で前期を終了し、首位を堅守。追う関西大、同志社大ともに勝ち点を伸ばせず、2位以下は大混戦で夏季中断期間へ。

関西もいよいよ夏本番となり、関西学生リーグも酷暑を避けて中断期間となる。どのチームも前期ラストの試合を良い形で締めくくり、総理大臣杯、そして後期リーグへと続いていく良い夏のトレーニングにつなげていきたいところだ。

ホームグラウンドでのリーグ戦開催に、キッチンカーやエスコートキッズなど様々な工夫も凝らして運営にあたったびわこ成蹊スポーツ大は阪南大と対戦。声援を背に受けた選手たちがアグレッシブに姿勢を見せるびわこ大は、38分、左サイドでMF吉兼伶真(3年/帝京大学可児高)のパスを受けたMF倉田竜雅(3年/履正社高)がドリブルで持ち上がりペナルティエリアの外から右足を振りぬき、ミドルシュートを決めて先制点を奪う。阪南大も45+4分にMF平山大河(1年/セレッソ大阪U-18)の直接FKを、相手GKの前にうまく入ったDF大久保昇真(4年/佐野日本大学高)がヘッドで合わせて同点として、ハーフタイムを迎える。
追いついた勢いをかって後半立ち上がりから阪南大が優勢に進めていくと、63分、MF北田優心(1年/静岡学園高)の右CKをDF坂本直太郎(3年/立正大学淞南高)がファーでヘッドで落としたボールをMF山崎遥人(3年/筑陽学園高)が頭で押し込み、逆転に成功する。びわこ大も攻撃のメンバーを入れ替えて相手ゴールに迫るが、GK須田遥斗(4年/大阪桐蔭高)がビッグセーブで得点を許さず、阪南大が勝ち点3を獲得した。

逆転で勝利し、笑顔でハイタッチをかわす阪南大の選手たち

首位を行く京都産業大が好調ぶりを発揮。前半から試合の主導権を握ると、20分、DF沖野眞之介(2年/高川学園高)がヘッドで相手のロングフィードを跳ね返したボールを相手DFと競り合ってこぼれたところをFW高川諒希(2年/カターレ富山U-18)が拾い、狭いニアを打ち抜いて先制。その後も立て続けにチャンスを作るが、前半は追加点を奪えず1-0で折り返す。
後半は追う大阪学院大が押し込む時間帯が続くが、72分にMF滝口晴斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)の右からのクロスにFW太仁紫音(2年/真宗大谷学園大谷高)がダイレクトで合わせてシュート。大院大GK加藤里玖都(3年/香里ヌヴェール学院高)が防ぐが、そのこぼれ球を再度FW太仁が押し込み、京産大がリードを広げる。大院大は85分に直接FKのチャンスからエリア内で倒されてPKを獲得するが、GK岩瀬颯(1年/興國高)の見事なセーブの前に得点を決めることができない。それでも89分、カウンターからMF鳥井禅音(3年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が1点を返すが、追い上げもここまで。京産大が勝ち切って前期を首位で終えた。

同志社大としては、首位の京産大を追うためにもここで勝ち点3をつかみ取りたいところ。18分に高い位置で相手からボールを奪ったFW野頼駿介(4年/桐光学園高)が巧いコントロールでゴールを奪い先手を取ると、31分には左サイドでMF中山織斗(4年/國學院大學久我山高)からのヒールパスを受けたFW武井遼太朗(1年/ガンバ大阪ユース)がゴール前にクロス。これを逆サイドからゴール前に入ってきたFW永井望夢(1年/東邦高)が押し込んで2点差とする。
桃山大は後半試合のリズムをつかむと58分、細かいつなぎからMF原田幹太(4年/レノファ山口FCU-18)が入れた低い弾道のクロスをファーのMF田村遊吏(3年/履正社高/水戸内定)が決めて反撃を開始。73分にはMF細見颯斗(2年/高川学園高)のフィードに抜け出したMF田村が右サイドから入れたパスをFW廣重壮真(2年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が仕留めて、試合を振り出しに戻す。さらに81分、エリア内でFW大平青空(3年/静岡学園高)が倒されてPKを獲得。これをMF原田が落ち着いて決め、ついに試合をひっくり返す。同志社大の反撃をしのぎ切った桃山大が2戦連続の逆転勝利で前期を締めくくった。

大阪体育大はホームでチームメイトの大声援を背に、セットプレーやロングスローで関西大に圧力をかけていく。関西大はセカンドボールをなかなか拾えず、試合の主導権を奪えずに耐える時間帯が続くが、35分、MF兎澤玲大(3年/京都サンガF.C.U-18)の右CKをDF藤井龍也(2年/セレッソ大阪U-18)がダイレクトで左足で合わせてゴールを陥れ、劣勢の関西大がリードを奪って前半を終了する。
追いつきたい大体大は後半立ち上がりからアグレッシブに攻め込む。57分、右CKを得るとMF西山隼矢(4年/清水桜が丘高)のボールを逆サイドでMF山田一景(4年/尚志高)がヘッドで折り返すと、最後はDF池田柊宇(3年/京都橘高)が決めて同点に追いつく。その後は両チームオープンな展開でチャンスを作るも、どちらも勝ち越し点を奪えずドロー決着。勝ち点1を分け合う結果となった。

関西学院大vs大阪商業大は序盤から両チーム激しくボールを奪い合う展開だが、徐々に関学大が試合のペースを握り、チャンスにつながる場面を増やしていくも、大商大の身体を張った守備をなかなか打ち破ることができない。しかし38分、左サイドからMF加納尚則(1年/ファジアーノ岡山U-18)が供給したクロスに、この日初スタメンのルーキー・MF片山航汰(1年/ヴィッセル神戸U-18)が低いボールに倒れこみながらも頭で合わせて関学大が先制する。
リーグ戦でここまで勝ち星のない大商大は後半、速い展開で関学大のゴールへ迫るが、シュートへ持ち込む場面につなげられない。すると68分、MF加納とのワンツーで抜け出したMF古川大地(3年/熊本県立大津高)が深い位置まで侵入し、GKの逆を突いてゴール。さらに73分にはGK森本貴幸(3年/東海大学付属大阪仰星高)のフィードをFW中島悠翔(4年/藤枝東高)が落とし、最後はFW馬場悠平(3年/神戸弘陵学園高)が豪快に叩き込んで勝負を決めた。

2点目を決めた古川がアシストの加納と笑顔で称えあう

「アミノバイタル®」カップでは、総理大臣杯出場権をかけた死闘を繰り広げた甲南大と立命館大の対戦。この日も互いに譲らず、拮抗した展開となる。チャンスを作るも両者集中した守備で防ぎ、なかなか得点が決まらないまま、スコアレスで終了するかと思われた90+3分、ついに試合が動く。MF泉光太郎(3年/静岡学園高)が右へと展開したパスをDF竹安柊太(2年/岡山学芸館高)がゴール前にグラウンダーで入れたクロスは、GKが懸命にはじくがこぼれ球をMF森勇聖(4年/興國高)が押し込んで甲南大が均衡を破る。残り時間でしっかりと試合をクローズさせた甲南大が、前期ラストを勝利で締めた。

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ第11節》
▽2026/07/11 17:00 Kick off – びわこ成蹊スポーツ大学サッカーフィールド
阪南大 2-1(1-1) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’38 びわこ大/倉田竜雅、’45+4 阪南大/大久保昇真(平山大河)、’63 阪南大/山崎遥人(坂本直太郎、北田優心)

▽2026/07/11 17:30 Kick off – 京都産業大学神山球技場
京都産業大 2-1(1-0) 大阪学院大
得点:’20 京産大/高川諒希、’72 京産大/太仁紫音(滝口晴斗)、’89 大院大/鳥井禅音(小野剛史)

▽2026/07/11 17:30 Kick off – 桃山学院大学メイングラウンド
桃山学院大 3-2(0-2) 同志社大
得点:’18 同志社大/野頼駿介、’31 同志社大/永井望夢(武井遼太朗、中山織斗)、’58 桃山大/田村遊吏(原田幹太)、’73 桃山大/廣重壮真(田村遊吏)、’81 桃山大/原田幹太(PK)

▽2026/07/11 18:00 Kick off – 大阪体育大学人工芝サッカー場
大阪体育大 1-1(0-1) 関西大
得点:’35 関西大/藤井龍也(兎澤玲大)、’57 大体大/池戸柊宇(山田一景、西山隼矢)

▽2026/07/12 18:00 Kick off – 関西学院大学第4フィールド
関西学院大 3-0(1-0) 大阪商業大
得点:’38 関学大/片山航汰(加納尚則)、’68 関学大/古川大地(加納尚則)、’73 関学大/馬場悠平(中島悠翔、森本真幸)

▽2026/07/12 18:00 Kick off – 甲南大学ラグビー場兼サッカー場
甲南大 1-0(0-0) 立命館大
得点:’90+3 甲南大/森勇聖

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

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