準々決勝で敗れた4チームにとって、この一戦は総理大臣杯の切符を掴むためのラストチャンスとなる。すべてをかけた一戦はどちらも熱い戦いとなった。
ともに慎重な入りとなった甲南大と立命館大だが、甲南大が立ち位置の変化を生かす場面を作っていくと、24分に右サイドからMF伊藤小次郎(3年/V・ファーレン長崎U-18)が入れたマイナスのボールをMF森勇聖(4年/興國高)が巧みなコントロールショットでネットを揺らし、先取点を奪う。立命大もここからアグレッシブな攻撃を見せると、30分にMF良知英祥(3/藤枝東高)のクロスにゴール中央でFW野見明輝(3年/広島国際学院高)がヘッドで合わせて同点に追いつき、試合がふりだしとなった直後の32分、立命大MF吉田遥海(3年/京都サンガF.C.U-18)が左サイドからゴール前に入れたボールをクリアしようとしたDF片山敬介(4年/飯塚高)のプレーが決定機阻止と判断され、片山が退場となり、立命大にPKが与えられる。しかしここは、甲南大GK足立優(4年/ガンバ大阪ユース)が好セーブで失点を防ぎ、1-1でハーフタイムを迎える。
後半は76分に再びFW野見が決めて立命大がリードを奪うが、甲南大も鋭いカウンターで幾度もチャンスを作ると、90分、MF鳥住仁生(2年/滝川高)がDFの裏へ出したボールをFW濱田蒼太(4/サンフレッチェ広島F.Cユース)が前に出てきたGKの頭上を越える巧みなゴールで同点とする。延長戦でも決着がつかず、総理大臣杯の出場権はPK戦へと託される。両チーム、6人目までは全員成功。立命大7人目のキックをGK足立がはじいて防ぐと、最後のキッカー、MF鳥住がしっかりと決めた甲南大が初の総理大臣杯出場をつかんだ。

関西学院大と桃山学院大の試合は、ゴールへの積極性を見せて、どちらも積極的にシュートに行く場面を作る。その姿勢が先に実ったのは桃山大。13分に右から仕掛けたMF蘓鉄航生(4年/ヴィッセル神戸U-18)が逆サイドへ送ったパスをフリーでMF奥村海斗(2年/ロアッソ熊本ユース)が仕留めて先制に成功。しかし、関学大も26分、相手DFラインの裏へ流れたボールにFW中島悠翔(4年/藤枝東高)が追いつきゴール前に送ると、GKがはじいたこぼれ球をMF内田康介(3年/名古屋グランパスU-18)が決め切り、同点に。33分にはMF内田のCKにFW山本吟侍(3年/高川学園高)が頭で合わせ、関学大が逆転して前半を折り返す。
桃山大は51分、MF原田幹太(4年/レノファFCU-18)のクロスにDF藤本羅生(3年/興國高)がヘディングで決めて追いつくと、関学大は59分、後半から投入されたFW馬場悠平(3年/神戸弘陵学園高)がDF岡未來(3年/神戸弘陵学園高)の低いパスに身体を投げ出してヘッドで決めて、再度突き放す。さらに65分にはMF古川大地(3年/熊本県立大津高)が個人技でゴールを陥れて点差を広げると、桃山大の反撃をしのぎ切り、2年連続の総理大臣杯出場権を勝ち取った。

《「アミノバイタル®」カップ2026 第55回 関西学生サッカー選手権大会 準決勝》
▽2026/06/24 14:30 Kick off – 万博記念競技場
甲南大 2-2(1-1/1-1/0-0/0-0/PK7-6) 立命館大
得点:’24 甲南大/森勇聖(伊藤小次郎)、’30 立命大/野見明輝(良知英祥)、’76 立命大/野見明輝(伊澤翔登)、’90 甲南大/濱田蒼太(鳥住仁生)
▽2026/06/24 17:50 Kick off – 万博記念競技場
関西学院大 4-2(2-1) 桃山学院大
得点:’13 桃山大/奥村海斗(蘓鉄航生)、’26 関学大/内田康介(中島悠翔)、’33 関学大/山本吟侍(内田康介)、’51 桃山大/藤本羅生(原田幹太)、’59 関学大/馬場悠平(岡未來)、’65 関学大/古川大地
