8月15日〜17日に奈良県で国民スポーツ大会 第79回近畿ブロック大会サッカー競技が開催される。

通称「国スポ」と呼ばれるこの大会は、成年男子、成年女子(成年男子と成年女子は隔年開催)、少年男子、少年女子など複数カテゴリーで行われ、プロのスカウトも注目する重要な舞台となっている。過去には宮崎産業経営大学時代に宮崎県成年男子代表として出場した鈴木義宜(現・京都サンガ)や、少年男子カテゴリーでは南野拓実、三笘薫などの日本代表選手も出場して経験を積んでいる。また、国スポはわずか数日で優勝を決める短期決戦のトーナメント形式となっているため、各都道府県の総力戦として戦う本大会は短期間の一発勝負が大きな魅力とも言える。
今年度の大阪府成年男子チームは、社会人チームや学生リーグに所属する大阪府内の大学から選抜されており、指揮を取るのは大阪府サッカー協会一種技術委員で、関西学生サッカー連盟でも技術委員を務める山下寛雄監督(報徳学園高等学校サッカー部テクニカルコーチ)。6月に行ったFC大阪とのトレーニングマッチでは短い準備期間となったが、あえて選手たち自身でコミニュケーションをとらせ、プレーの擦り合わせを求めた。J3を戦うFC大阪相手に大敗となったものの、「次回に向けて擦り合わせを行い、チームとしてやるべきことを徹底してやっていく。今回痛い思いをした分、次はストレスなく試合に入っていけると思います」と山下監督はチームとしての手応えを語った。 関西から本大会へ出場できるのはわずか1チーム。JFLや社会人チームの強豪メンバーを揃える他府県を倒して、出場権をつかみ取りたい。
国スポの認知度は他の大会に比べて高くはない。しかし、80年の歴史を誇る本大会は戦後の日本スポーツ界を支え、地域活性化にも貢献してきた日本最大のスポーツの祭典である。その歴史や重みを背負って戦う選手たちの活躍が、さらなるスポーツの発展に繋がるのを期待したい。
《国民スポーツ大会近畿ブロック大会 日程・組み合わせ》
http://www.kansai-fa.gr.jp/pdf/2025/25_kokuspo_matching.pdf
《大阪府成年男子メンバー》
https://www.goalnote.net/detail-team.php?tid=17645&tmid=


