2024 総理大臣杯 優勝インタビュー/阪南大・金子光汰(3年/船橋市立船橋高) 「野瀬くんみたいに一人で守れる選手になる必要がある。ディフェンスリーダー的存在になっていかなきゃいけない」

阪南大DF金子光汰(3年/船橋市立船橋高) はパワーとタフさを備えたセンターバックだ。各地域の名だたる攻撃陣と対峙した今大会は、飛躍のステージとなった。

ーまずは決勝点を振り返っていただけますか?

「予定通りのとこにボール来て、すべって触ったら入るなって。GKも逆側へ飛んでくれてたんで、狙い通りでした」

ー櫻井(文陽・3年/阪南大学高)選手に話を聞いた時に、『新医大はニアが空いてるからそこを狙おう』と言っていました。

「そうです。ミーティングでそこを狙おうって話していたんで、チームとしてもやりたいことやってのゴールだったと思います」

ーDFとしては、立ち上がりの失点は反省材料だと思いますが、いかがでしょうか。

「僕が一番『入りは頑張ろう』みたいな声を出したんですけど、それ言ってる自分が一番緩くなってしまってた。ゲームを壊してしまう失点になりかねなかったので、これからの試合ではそういう失点はなしでやっていきたいと思ってます」

ーチームとして、点を取られても取り返してくれる強さも出てきました。

「今、得点力がすごいんで、前を信じて後ろは失点を増やさないように、無失点で抑えるようにって考えてずっとやってます」

ー新医大は攻撃で松本(天夢・4年/高崎経済大学附属高/長崎内定)選手とか田沢(夢積・3年/青森山田高)選手とか、特徴のある選手がいましたが、そこに対してどのように対応していこうと考えていましたか?

「松本選手は左利きなので、左足のシュートを打たせないようにやろうと思って、ずっと左側を切ることを意識しましたね。田沢選手は高校の時、プレミアで1回マッチアップがあって、縦に速い選手というのがわかってたんで、サイドバックの選手にカバーを行けるように声かけをしたりして対策してました」

ー後半は押し込まれる時間も長くて、集中する時間帯が続きましたが、我慢してやりきれたっていう感じですか?

「あそこで集中切れて失点してまったら、それでゲーム終わってたと思うんで、耐えきれたのが今日の勝利に繋がったと思います」

ー阪南はリーグ戦スタート時は全然勝てない時期が続いたけれど、そこから段々仕上がって良くなっていったのは、どういう部分に変化があったのでしょうか?

「まずみんな練習態度がやっぱすごい変わった」

ー去年は緩かったということですか?

「緩いのをみんなが許してたみたいな感じですかね。でも今年はそれに対してみんな許さずに言うようになって、やってない選手がいたら『やれよ』って声かけがあったり」

ー4回だけじゃなく?

「もう大学生なんで、誰がリーダーシップとってもいいと思う。そこはやってる人が、やってない人に声かけて、どんどんチームが良くなってったなと思います」

ーチームが上り調子になっていったのは、意識が変わっていったことが大きいということですね

「負けてるチームって自分らも嫌なんで、勝ってるチームでいたい。やっぱそう思ってる選手は練習態度とかも変わってくると思う。そう思う選手が全員になってったから、良くなっていったのかな」

ー自分自身、ここから選手としてより成長するためにどういう部分を伸ばしていきたいですか?

「野瀬(翔也・4年/東邦高)くんは、一人でも守れるけど、僕はそうじゃなくて、周りにサポートされて、助けられて守れる選手だと思う。なんで野瀬くんみたいに一人で守れる選手になる必要がある。野瀬くんは来年にはいなくなっちゃうから、ディフェンスリーダー的存在になっていかなきゃいけないなって思ってます」

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

蟹江 恭代をフォローする
タイトルとURLをコピーしました