素早い反応のセービングでゴールを守り、正確なキックで攻撃の起点も作る阪南大の砦となるのが、GK市川泰壱(4年/藤枝明誠高)だ。総理大臣杯ではチームを救うセーブを幾度も見せ、日本一に大きく貢献した。
ーこの大会、明治大をはじめとして、攻撃力あるチームを封じたことは自信になりましたか?
「最初、この大会が始まった時は緊張とか色々あって、あんまり自分らしいプレーができてなかったですけど、明治戦ぐらいから落ち着いてプレーできてたので、そこは良かったです」
ー今日は開始早々の失点を守備の選手としてはどういう受け止めてやっていこうと考えていたのでしょうか。
「僕は結構(失点に)イラッとしたんすけど(笑)、みんな笑顔でなんかリラックスしてる感じだったんで、まあ点取れるかなって。そんなに焦りはしなかったです。ただ、入りはあかんかったので、課題かなと思ってます」
ー今年はシーズン当初、怪我人も多く、なかなか勝てずという状況でしたが、一番後ろから見てて、どういうところがチームとしても成長したと感じていますか?
「点を取れるようになったのが、チームとして変わったとこだと思います。前がしっかり点取ってくれるから、後ろもしっかり責任持って、逆転できるチームになったことが強い。 精神的にも技術的にもレベルアップしたと思います」
ー今大会も3試合が逆転勝利です。
「失点しても怖くないっていうわけじゃないんですけど、失敗したらそれは良くないですけど、前の選手がしっかり決めてくれるチームになってきてるから、安心して任せられる。後ろの僕たちは責任を持って防がないといけないっていう思いが強くなりました」
ー決勝は、後半新医大が蹴ってくるのに押し込まれる時間が長くて、集中保つ時間が続きましたが、どうみんなに声かけてやっていたのでしょうか。
「もう、守ることしか考えてないです。アクシデントがあったとしても、そこは冷静に自分たちらしく気合で守ってました」
ー最後に金子選手が決めてくれましたが、GKとしては延長も頭にありましたか?
「行くかなと思ったんですけど、あそこの位置のフリーキックで、関西選手権(関西第6代表決定戦)の大体大戦のときもこの時間帯に決めてたんで、もしかしたら入るんじゃないかなと思ったら決めてくれたんで安心しました」
ーリーグ戦がすぐにスタートとなりますが、最後に意気込みをお願いします。
「ただ夏の全国を取っただけで、これからリーグ戦とインカルも取りたいので、一からまた全員で謙虚に取り組んでいきたいです」