《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ第8節》
▽2026/05/23 11:30 Kick off – 万博記念競技場
阪南大 1-3(1-1) 京都産業大
得点:’19 阪南大/山崎遥人、’30 京産大/吉井泰生、’62 京産大/高川諒希(大倉慎平、皿良立輝)、’65 京産大/高川諒希(妹尾颯斗)
得失点差で2位の関西大を上回る京都産業大は、第8節で阪南大と対戦。19分に先制ゴールを奪われるも、攻撃の姿勢を崩さず、MF吉井泰生(2年/ガイナーレ鳥取U-18)のゴールで同点に追いつくと、FW高川諒希(2年/カターレ富山U-18)が決定力を発揮し、立て続けに2得点を挙げて見事逆転勝利を成し遂げた。
序盤から阪南大のハイプレスに苦戦した京産大。19分に自陣で奪われるとそのままミドルシュートを決められ先制を許してしまう。しかし京産大に焦りはなく、序盤から徹底していたパスサッカーを貫いた。30分、中盤からMF伊藤翼(4年/セレッソ大阪U-18/徳島内定)がボールを運び、サイドを走るMF山村朔冬(3年/帝京長岡高)に繋ぐとMF山村がアタッキングサードエリアに侵攻。放った左クロスは相手に弾かれるが、こぼれ球に反応したMF吉井が足を振り抜いて同点ゴールを決めた。
後半に入り、阪南大が2枚カードを切ると同時に京産大もFW妹尾颯斗(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)を投入して攻撃に厚みを持たせる。すると62分にMF大倉慎平(2年/ガンバ大阪ユース)が中盤でボール奪取に成功し、MF皿良立輝(3年/セレッソ大阪U-18)にパスを供給。ボックス内に入ったMF大倉が再びボールを受けてゴール前に送るとFW高川がダイレクトで押し込み逆転。ラストパスを供給したMF大倉が「ニアゾーンは本当にどの試合も有効だと思いますし、特に阪南大はCBが釣られて出てくるので狙い目でした」と振り返るように、相手の弱点をついたクレバーなプレーが逆転に繋がった。65分にはサイドを駆け上がるFW妹尾のクロスボールにファーサイドのFW高川が頭で合わせて追加点。吉川拓也監督は「5分くらいで2点ポンポンとゲームを決めにいくあたりは力を持っていると思う。さらに得点を積み重ねることにこだわって貪欲にストライカーとしての仕事をやってほしい」と2ゴールの高川を評価し期待を口にした。
試合終盤には右サイドからゴールを狙われるが、DF沖野眞之介(2年/高川学園高)を投入した5バックの布陣とGK中原碧琉(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース)のセービングでゴールを守り抜き試合終了。3-1の快勝で勝ち点3を獲得し首位をキープした。
鮮やかな逆転勝ちで試合を終えたものの、選手の顔に明るさはない。試合後のスタンドへの挨拶で主将のDF小野成夢(4年/愛媛FCU-18/清水内定)は「思ったような試合にならなかった」と口にした。小野に真意を問うと、DFラインの安定性と攻撃陣のクオリティに言及。「まだまだ不安定さが目立つ中で、攻撃の選手が守備に回ってしまい攻撃にパワーを割けなくなっている。DFリーダーとしてはもっとやらないといけないし、前の選手はもっとクオリティを保って得点にこだわらないといけない」と攻守の課題を示した。
吉川監督も「内容、出来で言うと30点くらい」と辛口の採点。「仕留める時に仕留めてゲームをしっかりコントロールしながら、90分戦わないといけない」と課題を明言し、「順位どうこうというよりも、22試合落とすことなく隙なくという目標がある中で、『勝ち点3を取れればOK』ではない。一喜一憂せずにという雰囲気がチームにある中で、内容も踏まえて勝ち点を積み重ねるっていうところで言うと、満足できる内容ではない」と話し、現状の順位に捉われず、内容の部分にフォーカスしていることがうかがわれた。しかし厳しい目でチームを見ながらも「今年のチームは言ったことをすぐに表現してくれる力がある。なので要求を常に出し続けている部分があるので、気づいたら周りから届かない位置にいるみたいな状況を作れたらと思う」と選手たちの再現性を高く買っている。
チームに浮き足立っている選手はひとりもいない。”順位はやっていく中でついてくるもの”と考え、目の前の試合で100%の力をぶつけられるかにフォーカスを当てている。たとえ首位に位置していようとも、満足している暇はない。高いクオリティでの勝利を目指して次節に臨む。
