《2025年 第103回 関西学生サッカーリーグ第3節》
2025/04/13 11:30 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
京都産業大 0-0(0-0) 関西福祉大
雨が降りしきる三木防災公園陸上競技場で行われた京都産業大vs関西福祉大は、2節を終わって中位に位置する両チームにとって勝利を収めたい一戦だったが、激しい攻防を繰り広げた末に0-0のドロー決着となった。
開始直後、関福大がビッグチャンスを迎える。3分、DF鞘本嶺(4年/神戸弘陵学園高)のスルーパスにFW春木慎之介(4年/カターレ富山U-18)が反応。ファーサイドのMF得居大真(3年/愛媛FCU-18)へ繋ぎ、MF得居がダイレクトでゴールを狙ったものの枠を捉えることができない。その後も関福大はロングボールを多用して攻撃を仕掛けるが、京産大の粘り強い守備に阻まれる展開が続いた。
「守備に関しては粘り強く、剥がされてもやるっていうのはチームで話していた」とMF伊藤翼(3年/セレッソ大阪U-18)が振り返ったように我慢の時間が続いた京産大だが、全員の高い意識で猛攻を防ぎ切ることに成功。すると、MF伊藤を起点に両サイドから攻撃を展開して反撃を開始する。11分、こぼれ球を拾ったMF末谷誓梧(3年/セレッソ大阪U-18)がドリブルでペナルティエリア内に侵入。2人を抜いてそのままシュートを放つが相手GKに阻まれる。21分にはMF伊藤からボールを受けたDF西川宙希(1年/セレッソ大阪U-18)の左クロスでCKのチャンスを獲得したが、シュートまで到達できない。互いに決定機を生み出せないまま試合を折り返した。
京産大は、後半開始直後から攻撃を仕掛ける。MF伊藤からペナルティエリア中央のMF大倉慎平(1年/ガンバ大阪ユース)へのパス供給で好機を生み流れを掴むと、66分にはMF滝口晴斗(3年/サンフレッチェ広島F.Cユース)の右クロスを受けたFW妹尾颯斗(3年/サンフレッチェ広島F.Cユース)が相手ゴールを脅かすシュート。攻撃のテンポを上げたい京産大は72分にFW森田皇翔(1年/ヴィッセル神戸U-18)とMF福永裕也(2年/京都橘高)を投入。サイドからスピードのある攻撃でゴールに迫るもシュートまで辿り着けない。
防戦を強いられていた関福大も反撃の機会を伺うが、京産大のハイプレスに阻まれ自陣でボールを失う展開が続き、流れを取り戻すことができない。
なんとしても先制点が欲しい京産大は、試合終了間際にDF長谷川裟恭(4年/京都橘高)とMF山村朔冬(2年/帝京長岡高)をピッチに送り出すが、決定機をモノにできないまま試合終了。猛攻も虚しくスコアレスドローで勝ち点1を分け合った。
開幕から3試合連続でのドローで9位となった京産大。「この状況は偶然ではない」と現状に目をむける吉川拓也監督は、「ラストのボックス内での崩し方は、もっともっと突き詰めてやっていく必要がある。決定機はあったと思うが、質が大きくウェイトを占める」とフィニッシュの部分が現状の課題だと分析した。
中三日のスケジュールが続いて第3節まで終了した関西学生リーグは引き分けも多く、順位は大混戦となっている。関福大と京産大もまだまだ首位を十分目指せる状況だが、まずは現状の課題に目を向けながら勝ち点3の獲得を目指していく。

