2連敗でグループリーグ最終節を迎えた中京大は、他チームの結果次第ではあるものの勝てば突破の可能性が残る状況でサイドハーフにMF鬼木健太(2年/サガン鳥栖U-18)とMF古瀬夢叶(1年/興國高)を先発で起用。背水の陣ではあるものの、試合前から「楽しんでいこう」とチーム内で声をかけ合った。
桐蔭横浜大は前節で新潟医療福祉大に敗れて勝ち点は3。阪南大と勝ち点では並ぶものの、得失点差で下回ることからBグループ内の順位は3位に位置し、引き分け以上でなければ突破の可能性が消失する。さらにキャプテンを務めるDF松本太一(4年/サンフレッチェ広島F.Cユース/鳥取内定)が累積により出場停止のため、DF大川和貴(4年/西武台高)が先発での出場となった。
試合は両チーム激しい攻防を繰り広げるも拮抗した状態が続く。桐蔭大は中盤からMF永井大士(3年/聖和学園高)を起点に両サイドからの攻撃を展開。ハイプレスが功を奏して前線でボールを奪うシーンも見られた。中京大は14分にMF鬼木が中に切り込んでシュートを狙うなど積極的な攻撃を続け、前半のシュート数は中京大が桐蔭大を上回る展開となったがスコアレスで試合を折り返した。
ハーフタイムで桐蔭大はFW渡邊啓吾(4年/旭川実業高/湘南内定)とDF武田拓磨(4年/桐蔭学園高)に替えて、FW肥田野蓮治(3年/関東第一高/浦和内定)とMF関富貫太(1年/柏レイソルU-18)を投入。後半開始直後からショートコーナーで相手の裏をかくなど積極的に攻撃を仕掛ける。
しかし、71分に均衡が破れた。中京大は相手ペナルティエリア内で粘りの攻撃を続け、決死のパスに反応したMF押富大輝(4年/ヴィッセル神戸U-18)が左クロスでゴール前にボールを送ると、MF武藤寛(3年/船橋市立船橋高/愛媛内定)が冷静に右足で押し込み先制ゴールを獲得する。
負ければ敗退の可能性が高まる桐蔭大は、ロングボールを多用して攻撃のテンポを上げる。すると81分、MF遠藤貴成(4年/東福岡高/横浜FC内定)が左足で上げた右クロスに、FW肥田野がダイレクトで押し込み同点に。流れを掴んだ桐蔭大はさらに5分後、ハイプレスでボールを奪ったMF池田柚生(3年/サンフレッチェ広島F.Cユース)からボールを受けた途中出場のMF久永瑠音(3年/JFAアカデミー/いわき内定)がゴールへ叩き込み逆転。途中出場組の2得点を守り切り試合を終えた。
Bグループ2位に浮上した桐蔭大の運命は2試合目の阪南大vs新潟医療福祉大の結果に委ねられたが、新医大が3連勝し、グループステージ突破が確定。同時に中京大は敗退となった。