昨季王者の明治大に対し、鹿屋体育大は立ち上がりから勢いを持って仕掛けていく。FW石崎祥摩(2年/日章学園高)が前線で身体を張り、落としたボールをFW片山颯人(3年/米子北高)やMF廣田勇心(4年/ロアッソ熊本ユース)が拾い、ゴールへと迫るが明治大の堅い守備の前にシュートは打ち切れない。
すると明治大も徐々にペースを取り戻していく。10分にはラインギリギリで相手DFからボールを奪ったDF内田陽介(4年/青森山田高/東京V内定)がマイナスのパス。これをMF常盤亨太(4年/FC東京U-18/FC東京内定)が中央へいれると、FW真鍋隼虎(3年/名古屋グランパスU-18)がDFを背負いながらも強引にシュートに行くが、これは鹿体大GK野知滉平(4年/静岡学園高)がしっかりとキャッチ。野知は高い集中力を保ち続け、40分には相手のバイシクルシュートを弾いてピンチを救った。
鹿体大は普段は最終ラインから組み立てるサッカースタイルだが、明治大に対しては縦への速さをうまく使い、後半は片山が切れのあるドリブルで仕掛けたり、MF德田晃也(4年/倉敷古城池高)が推進力を生かしてサイドからチャンスを作るが、得点には繋がらず。明治大もDF稲垣篤志(2年/浦和レッズユース)やFW高足善(2年/前橋育英高)を投入し、スピードを使ってサイドから好クロスを入れていくが、ゴールネットを揺らすことはできない。89分には右からのクロスにMF林晴己(3年/高川学園高)が態勢を崩しながらもヘッドで合わせるが、野知のセーブに阻まれる。グループリーグ初戦はスコアレスドローで勝ち点1を分け合う結果となった。
2024/12/14 全日本大学サッカー選手権決勝ラウンドグループリーグ第1節 明治大vs鹿屋体育大 フォトギャラリー/スタイルを変えて昨季王者へ挑む鹿体大を明治大は崩しきれず、スコアレスドロー