’26 関西学生リーグ後期第2節/今節は3試合で退場者が出る激しいバトルに。首位・京産は終盤に追いつきドロー。関学、桃山が2連勝でインカレ出場権争いもヒートアップ。

リーグ再開早々に中3日の連戦が続くハードなスケジュールの関西学生リーグ。チーム力が試される戦いを勝ち抜き、混戦から抜け出すチームはどこになるのか。

初戦を落とした甲南大は、立ち上がりから積極的な姿勢で関西大陣内へと攻め込むと、9分、MF舟見圭志郎(3年/興國高)の左CKをファーでMF泉光太郎(3年/静岡学園高)がヘッドで合わせて先制点を決める。さらに14分、MF舟見のスルーパスにFW鳥住仁生(2年/滝川高)が抜け出し、GKの動きをよく見てゴールへ流し込み追加点。2得点で勢いに乗った甲南大はテンポよく試合を進め、守備でも集中力を発揮して、2点のリードで前半を終える。
追う関西大は後半、前節はJ2リーグでメンバー入りしており不在だったMF真田蓮司(4年/東山高/札幌内定)が攻撃をけん引。65分、DF池末徹平(2年/サガン鳥栖U-18)が前に出てルーズボールを刈り取るとそのまま持ち上がり、スルーパス。これに反応したMF真田が冷静にGKをかわしてゴールネットを揺らし、追撃を開始する。関西大は保持率を高めて相手を押し込むが、甲南大も粘り強く防ぐ。このまま甲南大が逃げ切るかと思われた90+4分、クロスを空中戦で競り合って落ちたボールにMF真田が走り込んで打ちにいくも、甲南大も必死のブロック。こぼれ球をMF古河幹太(2年/ガンバ大阪ユース)がシュートするが、甲南大GK足立優(4年/ガンバ大阪ユース)がはじいたところをDF池末が蹴り込み、土壇場で関西大が追いつく。ともに勝ち切ることはできず、勝ち点1を分け合った。

勝ち点17で並ぶ立命館大と桃山学院大。勝ってインカレ争いに食らいついていきたい両チームの戦いは早々に動く。7分、左サイドでMF原田幹太(4年/レノファ山口U-18)が縦に入れたパスをMF厚地陽賢(4年/ルーテル学院高)がドリブルで運びバックパス。そこに走り込んできたMF原田が放ったシュートをゴール前でFW吉岡嵐(2年/ヴィッセル神戸U-18)がコースを変えて仕留め、桃山大が先取点を決める。立命大もサイドを使った攻撃から徐々にリズムをつかんで主導権を奪い返すが、桃山大が1点をリードしてハーフタイムとなる。
58分、右サイドで得た直接FKでMF吉田遥海(3年/京都サンガF.C.U-18)の入れたボールを、FW小森八万豊(4年/京都先端科学大学附属高)が高い打点のヘッドでたたき込み、立命大が追いつく。立命大はセットプレーやロングスローからチャンスを構築し、桃山大も攻守でハードワークして得点を奪いに行く。86分、桃山大はFW岩橋康佑(3年/清明学院高)がドリブルで左サイドを駆け上がり、マイナスのパスをゴール中央へ送ると、MF原田のシュートは立命大がブロック。しかしそのこぼれ球をFW柴田駿(3年/鹿島学園高)がヘッドで押し込み勝ち越し点。立命大はATにDF神田幸太郎(2年/京都サンガF.C.U-18)が2枚目の警告で退場となり、一人少ない状態でも果敢に攻め込むが実らず。6ポイントマッチを桃山大が勝利する結果となった。

京都産業大vsびわこ成蹊スポーツ大は、ともに初戦はクリーンシートで勝利している。前期は京産大が6-1で大勝しているが、この日は引き締まった試合となった。序盤から京産大がボールを支配して試合を進めていくが、びわこ大も集中して対応すると、次第にリズムをつかみ鋭い攻撃を仕掛けていく。だが、前半はどちらも得点を決めることはできず。
後半も同様の展開となるが、61分、DF高橋昂平(3年/ベガルタ仙台ユース)がDFの裏に出した縦パスに抜け出したFW高良幸之介(4年/青森山田高)が相手と競り合いながらもゴールへ流し込み、びわこ大が先制する。京産大は選手を入れ替えて、変化を作り攻撃に厚みを持たせていくが、なかなかびわこ大の守備を破ることができない。しかし88分、MF大倉慎平(2年/ガンバ大阪ユース)の右CKを競り合ったこぼれ球をFW芋縄叶翔(1年/興國高)がオーバーヘッドでゴールへ叩き込み、京産大がようやく同点に追いつく。残り時間もアグレッシブに攻めに出た京産大だが、びわこ大が粘って勝ち越し点を許さず、引き分けに終わった。

芋縄のゴールをたたえる伊藤

前節、敗れたことで順位を落とした同志社大としては、大阪商業大にはしっかりと勝利して優勝争いに踏みとどまりたいところ。対する大商大もここで白星を掴み上昇のきっかけとしたい。立ち上がりは大商大がスピードを生かして同志社大陣内へ攻め込む場面を作るも決め切れない。同志社大もサイド攻撃からリズムを作り決定機につなげていくと、26分、DF渡邉良(4年/草津東高)の右CKをMF永井望夢(1年/東邦高)が頭で合わせて先取点をマークする。大商大も37分、左サイドから仕掛けたMF木下瑠己(3年/岡山学芸館高)が倒されてPKを獲得。これをMF木下自らがしっかりと決めて試合を振り出しに戻す。しかし、45分、DF渡邉の直接FKにMF永井がまたも頭で合わせて得点。同志社大がリードしてハーフタイムを迎える。
53分にもDF渡邉の右CKのこぼれ球をMF永井が押し込み、ハットトリック達成でリードを広げた同志社大だが、60分にMF中川希汐(1年/前橋育英高)が2枚目の警告で退場となってしまう。それでもしっかりと相手にプレッシャーをかけてピンチを防いでいくと、82分には大商大もDF方森大剛(3年/大阪偕星学園高)が2枚目の警告でピッチを去り、10対10の状況となる。後半の大商大のシュート数を0に抑えた同志社大が、後期初勝利をあげた。

阪南大vs大阪体育大は、前半拮抗した展開になるも、どちらも得点を上げられず。試合は後半大きく動く。64分、MF下川翔世(4年/東福岡高)の左CKをDF三原拓也(3年/徳島ヴォルティスユース)がヘッドで折り返すと、最後はMF山元敦琥(3年/矢板中央高)が頭で押し込み、大体大が先制する。69分にもMF下川のCKをDF西口大稀(3年/立正大学淞南高)が左足でけり込み追加点。阪南大もセットプレーから好機を作るが、なかなかゴールネットを揺らすことはできない。すると76分、DF池戸柊宇(3年/京都橘高/岡山内定)のパスを受けたMF下川がDFを背負いながらオーバーヘッドで左上隅に決めるゴラッソで、阪南大を突き放す。大体大は88分にMF山元が決定機阻止で退場になるも、阪南大の反撃を許さず、勝ち点3をつかみとった。

1分、FW山本吟侍(3年/高川学園高)のシュートを大阪学院大GK加藤里玖都(3年/香里ヌヴェール学院高)がはじいたこぼれをFW馬場悠平(3年/神戸弘陵学園高)が蹴り込み、関西学院大が早々に先制かと思われたがここはオフサイド。関学大はその後も両サイドを広く使って攻撃を仕掛けていくと35分、左サイドからMF石橋郁弥(3年/名古屋グランパスU-18)が中央のFW山本吟侍へパス。FW山本吟侍が右へ送ったパスをMF中島悠吾(1年/ガンバ大阪ユース)が右足を振りぬいて突き刺し、関学大が先制する。39分にも中盤でMF石橋が奪って持ち上がって入れたスルーパスをFW馬場が仕留めてリードを広げる。
大院大は後半頭からDF吉村美海(3年/静岡学園高)、MFチメズビクターチュクンマ(2年/那覇西高)、FW大石翔真(3年/城陽高)を投入。すると46分、MF髙橋七皆(1年/大分トリニータU-18)からの長いパスにFW大石が追いつくと、DF二人の間を強引にこじ開けてニアを打ち抜き、追撃を開始する。MF庄大空(3年/静岡学園高)のテクニカルな突破からチャンスを作ろうとする大院大だが、関学大はDF古田東也(4年/V・ファーレン長崎U-18)を中心に気迫のこもった守備で守り切り、これ以上の失点は許さず、開幕2連勝を飾った。

関学大は後期2連勝の好スタート

《2026年 第104回 関西学生サッカーリーグ後期第2節》
▽2026/09/23 11:30 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
京都産業大 1-1(0-0) びわこ成蹊スポーツ大
得点:’61 びわこ大/高良幸之介(高橋昂平)、’88 京産大/芋縄叶翔

▽2026/09/23 14:00 Kick off – 三木総合防災公園陸上競技場
同志社大 3-1(2-1) 大阪商業大
得点:’28 同志社大/永井望夢(渡邉良)、’37 大商大/木下瑠己(PK)、’45 同志社大/永井望夢(渡邉良)、’53 同志社大/永井望夢(山田一颯、野頼駿介)

▽2026/09/23 11:30 Kick off – 三木総合防災公園第2球技場
関西大 2-2(0-2) 甲南大
得点:’9 甲南大/泉光太郎(舟見圭志郎)、’14 甲南大/鳥住仁生(舟見圭志郎)、’65 関西大/真田蓮司(池末徹平)、’90+4 関西大/池末徹平

▽2026/09/23 14:00 Kick off – 三木総合防災公園第2球技場
関西学院大 2-1(2-0) 大阪学院大
得点:’35 関学大/中島悠吾(山本吟侍)、’39 関学大/馬場悠平(石橋郁弥)、’46 大院大/大石翔真(髙橋七皆)

▽2026/09/23 11:30 Kick off – サカイキャニングスポーツパーク
立命館大 1-2(0-1) 桃山学院大
得点:’7 桃山大/吉岡嵐(厚地陽賢、原田幹太)、’58 立命大/小森八万豊(吉田遥海)、’86 桃山大/柴田駿(原田幹太)

▽2026/09/23 14:00 Kick off – サカイキャニングスポーツパーク
阪南大 0-3(0-0) 大阪体育大
得点:’64 大体大/山元敦琥(三原拓也、下川翔世)、’69 大体大/西口大稀(下川翔世)、’76 大体大/下川翔世(池戸柊宇)

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

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