2025 関西学生リーグ 優勝インタビュー/関西学院大・櫻井啓太(4年/報徳学園高) 「結果を出すのは選手なんで、自分たちは悔いなく送り出す。ずっと”凡事徹底”、当たり前のことを当たり前にと言ってきて、それを常にやり続けるだけ」 

主将とともにチームを支え、運営の責任を担う主務を務める櫻井啓太(4年/報徳学園高)。早崎監督も「MVPに値する」とその働きを認めるチームの大黒柱だ。

ー優勝おめでとうございます。選手とはまた違う苦労もたくさんあったと思いますが。

「前期は引き分けが続いたときは正直チームとして落ちていたというか雰囲気が暗かったので、勝ちっていう結果を待つしかなかったです。僕以上にコンダクターの学生スタッフは苦しかっただろうなと思います。大臣杯で決勝まで行って、後期の入りをすごく心配してたんですけど、選手が予想をいい感じに裏切ってくれたというか頑張ってくれて良かったです」

ー選手以外の学生スタッフの働きやまとまりも優勝には大きな力になったのでは?

「一番それを感じたのは、大臣杯の期間です。スタッフの質は比べる基準がないんですけど、試合会場でどんなことが想定されるかという準備、例えば石巻フットボール場では控室にクーラーがないから大きな扇風機を買いに行ったり、選手が試合に集中できる準備、想定されるリスクを考えてやっているのをすごく感じました」

ー関西選手権では、学生スタッフのミスでバタバタしてしまったこともありましたね。

「僕自身も選手たちも、そのミスがあったから負けたとは全く思わなかった。早崎さんもそこに関して何も言わなかったのはすごい。ミスした本人は気に病んでいましたけど、誰もそれを責めず、逆にみんなから『あいつのために勝とうぜ」っていう言葉が出てきたのは素晴らしい、いいチームだなって思いました」

ー最後の大会となるインカレでは、マネージメントの部分でどういった準備をしていこうと考えていますか?

「もう今と変わらず、ずっと”凡事徹底”、当たり前のことを当たり前にと言ってきて、それを常にやり続けるだけです。結果を出すのは選手なんで、自分たちは悔いなく選手を送り出す。自分たちがここまでやったんだから選手が奮闘して負けたら『しゃあないね』って言えるぐらい自分たちが準備を徹底するだけです」

4回生の仲間たちとともに優勝カップを囲む
蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

蟹江 恭代をフォローする
テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました