2025/04/19 関西学生リーグ第4節 阪南大vs甲南大 フォトギャラリー/甲南大はGK山田のビッグセーブでチームを乗せると、主将・泉の2ゴール、ルーキー・宮崎のリーグ初弾で勝利。阪南大は追撃弾も届かず。

《2025年度 第103回 関西学生サッカーリーグ 第4節》

2025/04/19 14:00 Kick off – ヤンマースタジアム長居
阪南大 1-3(0-0) 甲南大
得点:’67 甲南大/泉彩稀(CKを直接)、’71 甲南大/泉彩稀、’82 阪南大/山田晃市(金本毅騎)、’90 甲南大/宮崎陽

第4節・甲南大vs阪南大の一戦がヤンマースタジアム長居で行われた。第3節終了時点で4チームが勝点5で2位から5位に並び、続いて6位から8位の3チームが勝点4と混戦状態となっており、一試合で順位が一変する状況。絶対に落とせない戦いとなったが、MF泉彩稀(4年/ヴィッセル神戸U-18)の連続ゴールとFW宮崎陽(1年=長崎U-18)の大学初得点で甲南大が勝利を収め、4戦無敗を記録した。

序盤から甲南大は積極的に得点を狙う。2分、相手のパスミスを拾ったMF伊藤小次郎(2年/V・ファーレン長崎U-18)がMF岡本大生(4年/奈良育英高)に繋ぐと、MF伊藤は左サイドを駆け上がりMF岡本にスルーパスを要求。ゴール前に走り込んでいたFW濱田蒼太(3年/サンフレッチェ広島F.Cユース)へクロスを供給するが、惜しくも相手DFに弾かれてしまう。

一方の阪南大はロングキックでボールを前線に送るが、甲南大DFのブロックにより攻撃に結びつけることができない状況が続く。阪南大にチャンスが生まれたのは19分。FW中田有祐(3年/ベガルタ仙台ユース/仙台内定)が中盤でボールを奪うと、ペナルティエリア前のFW金本毅騎(3年/セレッソ大阪U-18)にロングボールを送る。金本はダイレクトで強烈なシュートを放つも、甲南大GK山田克樹(4年/東海大学付属大阪仰星高)に防がれてしまう。さらに34分、ペナルティエリア前でセカンドボールを拾ったMF田中晃誠(3年/東福岡高)のパスを受けたFW中田が、相手DFをかわしてゴールを狙うが、またしてもGK山田に防がれ得点に繋げられない。
好セーブでチームを救ったGK山田は高揚した様子も見せるが、すぐさまチームメイトに「大丈夫、大丈夫」と声をかけてDF陣を落ち着かせた。「今日は乗ってるなという実感はあったが、チームがあたふたしてしまうと失点につながってしまう。阪南大学さんも勢いがあるので、『大丈夫』と声をかけて失点0で前半を終わろうという意識だった」と振り返り、興奮の中でも冷静さを保ち、前半の失点を0に抑えて試合を折り返した。

前半のうちに攻撃の流れを掴んだ阪南大は、後半開始直後から果敢にゴールを狙う。59分、ルーズボールを拾ったFW金本からペナルティエリア前のMF山田晃市(3年/四国学院大学香川西高)に繋ぐとそのままシュート。さらにこぼれ球を拾い放たれたFW金本のシュートはポストに弾かれてしまうが、左ペナルティエリアにいたFW中田が右足で押し込んだ。先制したかと思われたが、オフサイド判定でノーゴールとなり、阪南大の先制ゴールは幻となった。

攻め込まれる展開が続いた甲南大だが、66分に均衡を破った。FW初田然(4年/清風高)のクロスから生まれたCKでキッカーを任されたMF泉がファーサイドを狙うと、そのままゴールに吸い込まれネットを揺らし先制。さらに70分、ロングスローでペナルティエリア内にボールが入れられ、相手が弾いたところをMF泉が押し込み追加点を決めた。

立て続けに2失点を喫した阪南大も意地を見せる。81分、FW金本がFW中田からパスを受けるとスルーパスでMF山田にボールを送ると、MF山田は相手GKをかわし、冷静にゴールへ押し込み1点を返した。

しかしリーグ開幕以降、好調を維持する甲南大はまだまだ止まらない。89分、怪我により今節初出場となったFW宮崎が相手ペナルティエリア前でボールを奪うと、そのままダメ押しゴールを押し込んだ。リーグ初得点となったFW宮崎の3点目で阪南大を突き放し、甲南大は4戦無敗で3位に浮上。敗れた阪南大は9位まで順位を落とすこととなった。

試合後、甲南大の竹口清一監督は、「終盤にかけて走り切るだったり、戦い切るところは日頃の丹念の賜物というか。これしか多分出ないと思う。そういったところを学生たちが意識高くやっているところが、後半に落ちずやれている要因かな」と開幕からの好調を分析。決勝ゴールを挙げたFW宮崎についても高く評価した上で、『もっと点が取れる選手』と強い期待を示した。FW宮崎自身も「復帰した時からやってやろうっていうのが、今日の試合で結果という形でチームには返せたので、良かったと思います」と安堵の表情を見せた。

4節終了時点でも、3位以下の勝点は1ポイント差。まだまだ大混戦が続く中で、好調をどのように維持し続けるのか、はたまた勝ちきれない状況をどう打破するのか。各チーム勝利を目指して悩みながら前へ進み続ける。

2025/04/19 関西学生リーグ第4節 阪南大vs甲南大 フォトギャラリー/甲南大はGK山田のビッグセーブでチームを乗せると、主将・泉の2ゴール、ルーキー・宮崎のリーグ初弾で勝利。阪南大は追撃弾も届かず。
谷口健太

京産大体育会本部編集局を(京産大アスレチック)を経てフリーカメラマンとして活動。
関西の大学を中心に撮影しています。

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