《2025年度 第49回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント2回戦》
▽2025/09/05 11:00 Kick off – WACK女川スタジアム
関西学院大 3-2(0-0) 九州産業大
得点:’51 九産大/中山大耀(伊藤励雅)、’60 関学大/小西春輝、’63 関学大/小西春輝(米田和真)、’67 関学大/三宅凌太郎、’74 九産大/平古智也
中一日で迎えた2回戦は、台風の影響で時折雨が降るものの気温は25℃を下回る快適なコンディションとなった。
試合は関学大が序盤から優勢に試合を進める。19分にはCKから波状攻撃を仕掛けると、DF鈴木慎之介(4年/米子北高)がゴール前に入れたボールをFW小西春輝(4年/サガン鳥栖U-18)がニアへと狙うがこれはゴールポストに阻まれる。25分には九産大のパスミスを高い位置で拾ったFW小西がGKと1対1の絶好機を迎えるが、シュートはバーを叩き、ゴールとはならず。前半は九産大のシュートをわずか1本に抑えた関学大だが、スコアレスのまま前半は終了する。
後半になり、試合を動かしたのは劣勢を強いられていた九産大。51分、関学大のパスを拾ったDF伊藤励雅(4年/興國高)がMF中山大耀(3年/清水東高)へパス。MF中山が思い切って放ったシュートは、GKの上を超えてゴールに突き刺さり、先制に成功する。「劣勢でも対応はあるし、カウンターの好機は必ずくるから、それをうかがえと言っていたから、それはよかった」と九産大・高鷹雅也監督もゴールを成果とする。しかし関学大もすぐさま反撃に出る。60分、相手のクリアボールを中盤でMF酒井柊維(4年/藤枝東高)が前に弾くと、これを受けたFW小西が左足でパワーシュートでゴールに叩き込み同点とする。さらに63分、左サイドからMF米田和真(4年/三田学園高)がゴール前に上げたボールを、FW小西がDF二人に競り勝って落としたボールを豪快に撃ち抜いて、逆転に成功する。67分にはMF三宅凌太郎(4年/帝京長岡高)が見事なループシュートを決めて、点差を広げる。
だが、九産大も74分、細かく繋いで前進すると、クリアボールのこぼれ球を拾ったMF平古智也(3年/興國高)が狙いすましたミドルシュートで1点差へと詰め寄る。その後も関学大陣内まで攻め込む時間を増やし、ロングスローとセットプレーでゴールに迫った九産大だが、関学大の必死の守りを崩すことはできずタイムアップ。関学大・早崎義晃監督は「もうちょっと3-1でリードする時間帯が長ければゲーム的には良かったが、決められて難しくなるのが全国かなと」と振り返ったが、撃ち合いを制した関学大がベスト8へと名乗りを上げた。

