《第102回関西学生サッカーリーグ 後期第3節》
2024/09/28 @三木防災公園陸上競技場
大阪経済大 3-0(3-0) 同志社大
らしさ全開のゲームで大阪経済大が勝ち点3を掴み取った。
同志社大の攻撃を粘り強くしのぐと、速い攻守の切り替えから両サイドのスピードを活かして、強度高くコンパクトに同志社大のゴールへ迫った。
20分には、MF村上陽斗(4年/東海大学付属大阪仰星高/いわき内定)が左サイドをドリブルで仕掛けて、DF森厚達(3年/徳島ヴォルティスユース)の得点をアシスト。村上は「仕掛けようと思ったんですけど、(森)厚達がインナーラップでいいタイミングで上がってくれたんで任せようかなとパスを出しました」と先制点の場面を振り返る。大経大はアグレッシブさを前面に出したプレーで好機を作り出すと、28分、45+2分にFW下崎琉宝(2年/興國高)が得点を重ねリードを広げる。後半は同志社大の猛攻に耐える時間も長かったが、全員で守りきりクリーンシートで勝ち点3を積み上げ、「こういう厳しい試合をしっかり0で抑えて、複数得点で勝てたっていうのは、チームにとってはすごいプラスになった」と村上も手応えを口にする。
同志社大戦前日の9月27日には、村上のいわきFCへの入団会見も行われた。いわきからは得点に関わる動きや周りと連携してゴールへ向かうプレー、ポジショニングの賢さが高く評価されており、大経大・大石篤人監督も「Jリーガーになるべくしてなった選手。元々、ゴールに対する嗅覚はあったけど、よりゴールに向かう姿勢が伸びた。守備面においてもハードワークを惜しまないし、持ってた資質が大学で開花した」と村上の能力には太鼓判を押す。「いわきのスタイルは魅力的だし、声をかけてもらった時から行きたいなと思ってました。決まってもうすごいうれしかったです」と笑顔を見せるが、練習参加で体感したいわきのプレー強度に「運動量がまだ足りないし、フィジカルベースを上げないといけない。身体ももう一回り大きくしないとJ2で戦えない」と基準を上げて取り組む覚悟は十分だ。SNSでいわきのサポーターから届く熱いメッセージにも「自覚が芽生えたというか、もっともっとやらないとあかんと思わされました」と奮い立つ。
結果が残せず悔しい思いを味わった高校時代を経て、「大学ではとにかく結果にこだわって取り組んできた」と話す村上。関西学生リーグでもここまで14試合で5得点6アシストと結果を出してきた。混戦のリーグ戦にあってチームも上位進出を狙える位置につける。大経大を1979年以来のインカレ出場へ導くためにも、主将が結果につながるプレーで仲間を牽引していく。