2024 総理大臣杯 優勝インタビュー/阪南大・櫻井文陽(3年/阪南大学高) 「速いボールを相手に触られないように入れて、あとはこすってもらうっていう狙いが的中した」

阪南大のエースナンバー『14』を背負い、正確なキックで中盤を司る櫻井文陽(3年/阪南大学高)。今大会はその正確なキックが、勝利につながるゴールを多くもたらした。

ー今日は早い失点が、自分たちとしては計算外だったと思うんですけど、そこからどうやっていこうと考えていましたか?

「試合の入りでちょっと行かれたんですけど、そこで焦るっていうのはみんななくて、仕方ないから次行こうっていうマインドでやれてました。すぐその後に決め返せて、そこで取れてなかったら多分また展開変わったと思ってるんですけど、 取れたんでまたフラットな状態で試合に臨むことができました。最初の失点はそんなに入りよくないっていうのはあるけど、ダメージは受けてないです」

ー追いついてからはいいペースで試合を運べましたが、後半は新医大に流れを持っていかれる時間帯が長く続きました。中盤でどうコントロールしていこうとしていましたか?

「前半こっちのペースだったんで向こう側もハーフタイムで修正してきて、それに自分たちも交代とかで流れを変えようとはしてたんですけど、相手のロングボールに押し込まれる形が多かった。そのロングを拾えてたら、こっちの流れになったと思うんですけど、向こうが蹴ってその圧力でこぼれ球も拾われて、2次攻撃みたいなのが続いてました。中盤の僕たちはセカンドボール拾うところを意識してやって、その拾った後にまた蹴っちゃうと相手にボール返してる繰り返しになってしまう。拾ったボールを1本繋いで、こっちの時間作れるかっていうのがすごいキーになった。繋げたらこっちの攻撃に繋がってたんで、その部分は意識してやってました」

ー勝ち越し点につながったプレーは、うまく繋げられましたね。

「はい。こぼれを1本繋げれば、そこで流動的に動くっていうのは今年のチームとしてやってることなので、繋いで結果的にファウルもらえて、そっからの得点ていうのが生まれたんで、いい展開だったかな」

ー最後のFKは狙い通りのキックだったのでしょうか?

「スカウティングの時点で、新潟のニアがスペース開くっていうのがわかってたんで、FKを蹴る前に集まって、ニアに速いボール入れて、そこでキーパーで前こすったら入るっていうのはありました。速いボールを相手に触られないように入れて、あとはこすってもらうっていう狙いが的中しました」

ーこの大会、櫻井選手のところから得点につながるキックを出せていますが、そこは自信をもってプレーしている部分ですか?

「『得点にも絡んでいけ』って監督からも言われてて、結果出さないとと意識してやってます」

ー来週から始まる関西学生リーグでは、みな『日本一の阪南を倒してやる』って気持ちで向かって来ますが、どういう準備をしていこうと考えていますか?

「今日も蹴って押し込まれた時のパワーが、新潟医療に比べると劣っちゃうっていうを感じました。でも自分たちはその部分が強みではないので、繋ぐっていう部分をもうちょい磨きかけていきたいなと思います」

蟹江 恭代

関西を中心に、大学サッカーの写真を撮ったり、記事を書いたりしています。

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