2015年度 第44回関西学生サッカー選手権大会 準決勝・関西学院大-大阪経済大の監督・選手コメントです。
-Voice 関西学院大学・成山一郎監督
この大会の目標は、決勝で勝って関西制覇をすることなので、しんどい試合をしっかりと勝ちきったことは評価できる。ハーフタイムに阿部さん(二軍監督)から、「セカンドボールを13番(田上翔太)のところで拾われてサイドハーフを使われているので、うちも人数をかけてケアしよう」と話があったが、なかなかうまくいかなかった。それよりも攻撃でひとりで強引にやろうとして、チームプレーを考えていない所があったことのほうが気になった。
こういうときにどうするのかというのは、経験しないとわからない。ここまで負けなしで来ているのはいいことではあるが、今日のようなしぶといゲームをどう戦うのか、自分たちの方が勝てるのではないかという雰囲気の中、如何に引き締めてやれるのかということを真剣に考えて大事にしないといけない。
-Voice 関西学院大学・徳永裕大(MF)
1点めのアシストは、蹴る瞬間にDFラインが下がるのが分かっていたし、呉屋くんもマイナスの位置にいたのでそこに出したら、難しいバウンドをダイレクトで上手く決めてくれました。前半、グラウンドにてこずってしまい、シュートのところでいい崩しが出来ているのに得点が出来ず、こんな試合になってしまった。相手の4番(坪井啓悟)を挟みにいったり、トップ下を見ようと言っていたのに、ボールに対して遅れていったら、16番(石川玲)に落とされて走らされて、なかなか主導権を握れなかった。もっと徹底して間に入れさせないようにして、ボランチが余った所で4番を挟むということをやれたらよかった。ビデオで研究もしていたが、予想していたよりも大経に力があったと感じた。
2連覇を達成できるのは自分達だけ。優勝してリーグや総理大臣杯にいいムードで臨めるようにしたい。10冠を狙うという目標の最初のタイトルでもあるので、Aチームが結果を出してB・Cチームにつなげていきたい。
-Voice 大阪経済大学・山部芳弘監督
引いてDFを増やすことも考えたが、前から行かせることにした。それで負けたら、自分らの力が足りないということ。関学はうちとは選手の質が違い、前半はそこでやられてしまった。やっているリーグのレベルの差が、プレッシャーのかけ方や強さ、速さとして表れていた。ボールを奪ってうちがビルドアップするよりも、相手のDFの方が上でなかなか早い攻撃につなげられなかった。関学も頑張る選手が多いので、後半になって足が止まって来た時に、何度かうちもチャンスを作れたが、アタッキングゾーンで仕事をさせてもらえなかった。
4回生が就活やケガでなかなかコンディションが上がっていないのもあって、スタメンに下級生が多くなっている。チームも若いので、3位決定戦も失うものは何もない。来年へつながるものもあるし、学ぶことが多いゲームになるだろう。