第59回全日本大学サッカー選手権大会 準決勝・筑波大-関西大の監督コメントです。
-Voice 筑波大学・風間八宏監督
谷口を中盤で使ったのは、正確性やスピードで一皮向けて欲しかったから。だが、ちょっと自信がないかなという部分もあったので、須藤をボランチにして元に戻した。
内容はずっと良くなかったし、技術も足りない。だが、選手は1年間ずっと努力してきて、技術もサッカーも上がったが、これでいいということはないので、さらに突き詰めていってもらいたい。後半、ボールをあれだけ失って相手にチャンスを与えればペースを握るのは難しい。そういう部分も含めてもっと質を上げる必要がある。メンタルを含めてもっとこだわっていかなくてはいけない。
-Voice 関西大学・島岡健太監督
国立で学歌を歌おうという言葉を掛け合いながら、今年はやってきた。応援に来ているメンバー、スクールの子供たちやご父兄、学校関係者、協力していただいた多くの人たちが一つになってこの結果を勝ち取れた。こちらに来てからもいろんな人に助けられ、それがなければここまでこれなかった。
前半はシュートまで持っていけているが、シュートは少なかったので、後半は思い切って行こうと言った。マイボールでスペースもあったけれど、相手のペースに惑わされていた。ゴールが目的なのに、ボールを持っている時間を増やそうとする方が多かった。失点するなら、2、3人で持っていける筑波のスキルの高さの部分だろうと考えていたし、このまま最小失点で我慢比べだと話はしていた。それは守備の我慢だけでなく、攻撃で取るまでの我慢も含めてのことで、その我慢ができたから、結果になった。相手があってのサッカーだが、流れは必ず来ると信じていた。グラウンドの中で選手が感じて行動に出たから、後半は前に出るシーンが増えた。交代は点を取るためのアクションとして、ポイントとなれる選手を使った。結果が出たからというよりも、流れを作り出せたのは選手たちの力だと思う。
前期が終わってサバイバル合宿という取り組みもしてきた中で、一気には変わらないが何かを感じてくれたかなと思う。一人一人が足らないことを自覚しつつ、試合に出る人も出ない人も自分がやることを探せるようになったことが増えて、チームとして一つにまとまりつつある。目の前の勝利に一喜一憂せず、継続できた。学生がいろんなことを感じる幅が広がり、自分は一人ではなく周りがあってここにいるということを感じられる子が少しずつ増えてきた。それがチーム一人一人の力になっている。