【関西】’10リーグ1-2部入れ替え戦/大産大-京産大 監督・選手コメント

2010年度 第88回関西学生サッカーリーグ 1-2部入れ替え戦・大阪産業大-京都産業大の監督・選手コメントです。

-Voice 大阪産業大学・櫛引 実監督
 何とか来年もこのステージで戦える。内容はお粗末だったが、勝たないと意味がなかったので、勝てて良かった。京産はうちの右サイドを狙ってくるだろうと予想して、メンバーを変えた。10(小笠原)を警戒していたが、4(西口)に飛び出されていいクロスを入れられて対応しきれなかった。24(山口)にマークがつききれずにやられてしまった。すぐに追いつけたので、前半は1-1でいいと考えていた。川西を投入するプランもあったので、後半はどこかで点は取れるだろうと思っていた。
 前期にチームが苦しんで、後期にステップアップするのが上手くいかず、今シーズンは失点が多かった。チームを変えられなかったのは監督の僕の責任だと思う。去年良かった連中が思うほど今年やれなかったのもあったし、4回生のハートの強さが足りないところもあった。3回生には、4回に引っ張ってもらうのではなく、来年自分たちが1部で戦うためには3回生がやらないとダメだと話したが、結果を出せて彼らもほっとしたと思う。

-Voice 大阪産業大学・橘 章斗(MF)
 先制されたけど取り返せると思っていたので、みんな動じていなかったからチャンスを作れたと思う。相手は一人少なかったし、リーグを通して後半に上がって追いつくという強さを出せていたので、後半はいけるという自信しかなかった。リードしてからは攻められるのは判っていたし、粘り強く守備することができたから結果もついてきた。
 4年間で自分がやらなあかんという気持ちが出てきて、それがプレーに繋がっていった。高校の時は周りがみんな上手かったから、自分がという気持ちはあまりなかったけど、大学に来てチームのためにやろう、勝たせようという気持ちが強くなった。自分がやらないとという気持ちが出たことは今後に繋がると思う。高校を卒業するとき、大学に進むことは最初考えていなかったけど、この4年間いろんな意味で成長できた。最後が良ければすべて良しです。後輩たちには1部の常連となれるように高いレベルでサッカーをできるようになって欲しい。僕もエスパルスでレギュラーになれるよう、努力して頑張ります。

-Voice 京都産業大学・古井裕之監督
 1年間通してやってきたサイドから崩すという意識がうまくはまったいい先制点だった。うちのペースになりかけたが、PKは痛かった。1失点で踏ん張れれば良かったが、精神的な柱がいなくなったことで、焦りがずっとあった。人数が少なくてもサイドからの攻撃をきっちりやろう、人数をかけてプレーするとリスクもあるので、中の絞りをしっかりやって、セカンドを拾って行こうと声をかけて後半に入った。今までは小笠原がゴール前にいてしっかりキープしてチャンスを作っていたが、今日はボランチから上がっていくのでどうしてもゴール前が薄くなっていた。
 入れ替え戦ではなく、自動でしっかり昇格しないといけない。圧勝して勝ち点を積み重ねないと、入れ替え戦で負けたらこれまでのすべてがゼロになってしまう。何が足りないかを全員で話し合わないといけない。自分らがやらないかんことをやって、1部にふさわしいチームとして戦えるようにしていく。

-Voice 京都産業大学・小笠原侑生(FW)
 相手のサイドは対応が悪いのをわかっていたので、狙い通り今年1年やってきたサイド攻撃で得点できた。一人少なくなってからは、辛抱して山口に当てていったら相手もずれてくるので、そこを僕やサイドの選手が飛び出していこうという感じでやっていた。2部ではポゼッションしていたが、去年の1部リーグでは引いてカウンターというスタイルだったので、そのスタイルには戸惑いはなかった。人数が少なくても相手よりも走ること、一歩早く動くことを徹底したし、後半諦めずにプレーできたことは来年に繋がると思う。これまで吉川にずっと助けられてばっかだったので、今度は吉川を助けようという気持ちをみんなが出してプレーしてくれた。今年はサイド攻撃を徹底してきた。今日も自信を持ってプレーしていたし、やってることは間違っていない。1部でポゼッションサッカーをするのはまだまだだが、サイドという武器を持っていたらどこにも負けないので、後輩たちには続けていって欲しい。
 大学での4年間は、関西選抜に入ってプレーがおかしくなったり、チームも降格したりといいときの方が少なかったが、そのおかげで自分に厳しくできた。周りも甘やかしてくれなかったことで、選手としてレベルアップしたと思う。愛媛で小1から高3までプレーしてきた。昇格できなかったとき、自分に足りなかった闘う心を京産で養った。選手として京産大でやれたことが一番成長できたと思う。僕は大きくも早くも強くもない。それでもプロになれたということが、サッカーをしている子供たちの目標や希望になれたら嬉しいです。駆け引きをしてゴールをとってプロとして結果を残せるように頑張ります。

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